今回は男性新人歌手を取り上げます。戸子台ふみやさんという珍しい名前で、2020年5月の『泥酔い酒』でデビューしています。
デビュー曲は、やけ酒がテーマの演歌であり、イメージ的にはちょっと引く感じだったので取り上げていなかったのですが、1月12日に発売のセカンドシングル『星空のむこう側』はすごくいい曲なので、改めてこの歌手に注目しました。
彼は見た目が演歌歌手らしくなく、メガネをかけた丸顔のいわゆるオタク青年みたいな風貌をしていますが、札幌市出身の現役大学生で、高校生時代からNHKのど自慢やカラオケバトルに出場し、地元では評判になっていたようです。
曲調は、懐かしさを感じるフォーク調の歌謡バラードで、聴いたイメージは堺正章さんの名曲『街の灯り』を思い起こします。
内容は、夜空を見上げながら遠くにいる恋人を想う心情を描いていて、歌詞は、技巧に走らず、ストレートな優しい表現なので共感できます。
彼にはデビュー曲のような泥臭い演歌より、声質はこういう歌謡曲の方が似合っているように思います。
異色の新人歌手の今後の活躍に注目していきたいものです。
https://www.youtube.com/watch?v=GBbtAqUWse8