工藤あやのさんは2019年の『大坂花吹雪』で演歌路線に舵を切ったので、その後を期待していましたが、2年以上経っても新曲が出ないので心配していました。
おそらくコロナ禍でキャンペーンなどが十分に出来ない事情を考慮して見合わせていたのだと思われます。
その彼女のまさに待望の新曲が1月26日に発売されました。タイトルは『白糸恋情話』で、今回は悲恋をテーマにした文芸路線の本格演歌です。
内容は、明治時代の泉鏡花の小説「義血侠血」を元にしています。といっても聞いた覚えのない小説でしたが、新派の人気演目「滝の白糸」の原作と知って納得しました。
金沢を舞台に、女水芸人である白糸と乗合馬車の馭者の欣弥との悲恋を描いた作品をテーマに、白糸の切ない想いを歌い上げた、とっても味わい深い曲になっています。
彼女にとってはこれまでにない感覚の曲で、歌手としてのスケールアップのための絶好の機会と言えるでしょう。
演歌ファンを中心にカラオケでもきっと人気を呼ぶと思います。歌うときは各コーラスにある「なみだ」「契る」「みれん」の3回繰り返しフレーズがポイントとなりそうです。
彼女はデビューからはや9年目に入りました。デビュー10周年に向けて、この『白糸恋情話』が彼女の代表曲となるよう大ヒットしてもらいたいものです。
https://www.youtube.com/watch?v=yzR1EnQhn44