♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

黒川真一朗 “風の町哀詩”

2018年03月18日 | 演歌・歌謡曲

黒川真一朗さんは2003年に「家族」でデビューされたときから注目をしてきた男性演歌歌手です。ソフトな歌声で好感が持てるのですが、あまり曲には恵まれてこなかったように思います。なぜかといえば、酒場ものや女うたで内向きの心を歌った曲が多いのが、彼の爽やかさに合わないように感じるのです。

ところで2月28日に出た新曲「風の街哀詩」(哀詩はエレジーと読みます。)はどうでしょうか。

内容的には女性歌手に多い旅情演歌ですね。でも女うたではなく、主人公は男性です。失恋の痛手をいやすため旅をする心情を歌っており、舞台は山形県です。

この曲は彼の新境地としてふさわしいものだと思いますし、今後はこの路線でプッシュして行ってほしいです。

彼より後に出てきた三山ひろしさんや福田こうへいさんに先を越された感がありますが、歌唱力と好感度ではひけを取らないので、この曲をきっかけに大きな飛躍を期待したいですね。
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蒼彦太 “泥”

2018年03月07日 | 演歌・歌謡曲

若手男性歌手でなかなか頑張って着実に人気をアップさせている蒼彦太さん。前作の「樹」は元気の出るいい曲で私も何度もカラオケで歌っており、そのたびに清々しい気分になれます。

2月28日には待望の新曲が出たところです。そのタイトルは「泥」。そのタイトルを見て一瞬“えっ”と思いました。「泥」というとイメージ的に歌のタイトルとしては違和感があるのですが、まあそれだけにインパクトは強いですね。

「樹」に続く一字のタイトルで、しばらく一字シリーズで行くのかどうか。それだと大御所の北島三郎さんにもありました。人生応援歌ではタイトルでずばりテーマを言う場合もありますが、タイトルは一文字ですっきり、内容は歌詞でというやり方はいいと思います。

この「泥」も「樹」と同じような曲調の力強い人生応援歌ですが、今回は恋の行方をからめて、くじけない生き方を歌い上げています。泥をつかんでも泥をかぶっても、めげずに生きていこうという内容です。この曲も早く覚えてカラオケのレパートリーにしたいですね。

彼の若々しく力強い歌唱は、すごく好感の持てるものです。「泥」のヒットと彼の今後の活躍を大いに期待しましょう。
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杜このみ “函館夜景”

2018年03月05日 | 演歌・歌謡曲

先の杜このみさんの「くちなし雨情」は両A面シングルで、もう一方がこの「函館夜景」ですので、今回はこちらを取り上げましょう。世界三大夜景の一つとして有名な函館の夜景を舞台にしています。

発売元のテイチクのキャッチコピーでは、“函館を舞台に別れを乗り越えて生きる女性の姿を描いた”とあります。つまりこの曲は前向きな心情を歌っているんですね。そのとおり、聴いてみると彼女の歌い方は、メロディーに乗せてぐいぐいと押し出していくような力強さを感じます。

歌詞を見ると、各コーラスのはじめの3行はいずれも語調のよい七五調でそろえ、4行目で八五と少し変化をつけ、5行目は五五、最後の6行目は七七とうまくまとめています。

この曲を聴いていると、美しい函館の夜景を眺めながら、未練を吹っ切って前向きに生きようとする女性の姿が浮かんで来ます。

この曲も「くちなし雨情」と並んでカラオケでも人気を得るのは間違いないでしょう。さすがは両A面シングルで、この強力盤をひっさげて今年の彼女は一段と飛躍しそうな予感がします。
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杜このみ “くちなし雨情”

2018年03月01日 | 演歌・歌謡曲

さてこちらも“可愛すぎる演歌歌手”と評判の杜このみさんの新曲です。前作の「残んの月」の評判が大変よかったので、期待が大きかったところですが、その期待にたがわず、「くちなし雨情」も本当にいい曲です。

思うに彼女の大きな魅力は、その声だと思います。独特のコケティッシュな味わいのある歌声は、こういう切な系の演歌にはぴったりです。

この曲のポイントは、4行目のフレーズで“こころ一途な 女です”と強く言い切った後に“やさしく降ってよ 雨 雨”とソフトに歌っているところで、このサビがすごく印象的に感じられます。

「残んの月」は男女を問わずカラオケファンの人気が高かったようですが、この「くちなし雨情」も負けず劣らずカラオケで親しまれるのではないでしょうか。

ここ数年来にデビューした若手女性演歌歌手では頭一つ抜け出た感のある彼女のさらなる躍進を期待しています。
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