永井みゆきさんの新曲は軽快なテンポのメジャー演歌で、彼女のまた新しい魅力が味わえる曲です。
6月19日発売の『おんな泣き港』は、タイトルは悲しいイメージで、内容も主人公の女性が別れた相手を船を乗り継いで追って行くというものですが、曲調は暗くありません。
旅情演歌ですが、水森かおりさんの曲に代表されるような一地点のご当地ソングではなく、1番の大分県別府港から始まり、2番は兵庫県明石港、3番は千葉県館山港と、西から東へと移動します。
こういう日本列島縦断ソングは、森進一さんの『港町ブルース』が代表で、最近では山内惠介さんの『流転の波止場』がありました。いずれも聴いていて動きを感じます。
作詞:麻こよみ氏、作曲:徳久広司氏のコンビは前曲『吉備路ひとり』と同じですが、ちょっと違った路線で勝負した感じですね。
彼女の持ち味の哀愁を帯びた歌唱に力強さも加味されて、いい感じの曲に仕上がっていますので、カラオケでも幅広い層に愛好されそうです。
一見、か弱そうでいて芯が強い日本女性のイメージの彼女が、一味違った新境地の曲のヒットでさらに活躍してほしいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=OohNyHqLwz0