8時起床。
朝食はオリジナルのハンバーガー。娘の真似をしてパンの中にカツを入れて食べたのだが、びっくりするほどまずかった。パンの内側に蜂蜜が塗ってあったのだ。パンだけで食べればとても美味しいし、カツもそうなのだが、蜂蜜の甘さとカツは全く合わない。これをニコニコで食べている娘の味覚が信じられない。
10時前頃から、家族3人で散歩に出掛ける。いつもの公園へ行ったのだが、やはり平日に比べるとかなり人出が多い。しかし、娘はそんなことは気にせずに走り回り、滑り台を何度も滑って、ボール遊びでも満面の笑顔を見せていた。
その公園滞在中にひとつ、印象的な出来事があった。小学校中学年くらいのグループが公園にいたのだが、1人の女の子が公園から少し離れた路上で転んでしまったようで、泣いているという。それを見つけた男の子が公園にいるみんなのところへ知らせに来て、すぐにみんなで助けに行くのかと思いきや、何やら揉め始めた。聞き耳を立てていると、要するに「あの子は別に友達じゃないから助ける必要はない」という意見が出ているのだ。そして、議論は「その女の子が友達かどうか」へと進んでいった。最終的には一部の子が助けに向かって事態は収束し、大人の出番はなくて済んだのだが、私にとっては何とも印象的、というか衝撃的な場面だった。
私が衝撃を受けたのは、このくらいの年齢の子どもが「助けるべき人」と「助ける必要のない人」を区別しているということだった。もっと根本的なことを言えば、彼らの中に「助ける必要のない人」が存在することにショックを受けた。「友達じゃないから助ける必要はない」と主張していた子どもたちだけではない。助けに向かった子どもたちもまた、「友達だから」助けに向かったのだ。もちろん今回遭遇した場面だけを切り取って決めつけることは出来ないし、それを批判する気も資格もないのだが、「子どもは社会を映す鏡」とはよく言ったものだと思う。出来れば娘にはそういう価値観を持って欲しくないのだが、どう育てればいいのだろうか。私に出来るのは、そのような選別をしない親の姿を見せることぐらいなのかもしれない。
帰りに私だけ少し寄り道をして、花を眺めてから帰る。昨日娘と散歩をしている時に見つけたたんぽぽの綿毛がどうなっているのかを見たかった。昨日も今日も風がそこそこあったので、順調に少しずつ飛んで行っているようだった。
昼食は、妻と娘はちゃんぽん、私はカップラーメンを食べる。横浜家系ラーメンっぽいものを買っていたのだが、これはいまいちだった。
注文していたワインが届く。1日早いが、母の日の妻へのプレゼントである。前の職場でお世話になっていた横浜で唯一のワイン醸造所「横濱ワイナリー」さんの白ワインを購入した。私はお酒が飲めないので味はわからないが、社長さんのお人柄から考えて、中途半端なものを作るようなワイナリーではないと確信している。
おやつに冷凍のフライドポテトを焼き、娘と一緒に食べる。すぐに妻に見つかって厳しい視線を浴びてしまったが、結局は妻も一緒に食べていた。
15時半過ぎから娘がお昼寝に入る。妻も一緒に眠ったので、少し不摂生な間食をする。まずは赤いきつね。これは鉄板で美味しい。
続いて、ビエネッタ。これは妻もお気に入りのアイスなので、ちょっとだけ食べて大半は残しておく。
こういうものを好き勝手に食べながら、テレビで競馬を観る。今日は、西でも東でも日本ダービーへの最終切符を掛けたレース(西:京都新聞杯、東:プリンシパルステークス)が行われた。私が仲間内のPOGで指名している馬も3頭出走したのだが、残念ながらどの馬もダービーへの道を切り拓くことは叶わなかった。特にプリンシパルステークスでクビ差の2着だったポタジェは本当に惜しかった。最後の1ハロンは思わず声が出た。結果的には残念だったが、最後の末脚は間違いなく上のクラスでも戦えることがわかるものだったし、秋以降に期待である。
夕食は海老の中華風炒め。娘が海老ばかりを食べている。
最近は娘を寝かしつけるのが遅くなっている。今日も結局22時を過ぎていた。お昼寝の時間が遅いというのもあるが、私たち親がダラダラしてしまっているのが主な原因である。今はほとんど毎晩が金曜日の夜のような感じなので、翌朝のことを考えて早く寝かせようという気持ちが薄くなってしまっている。
寝落ちしかけたものの何とか起きだし、居間でダラダラ。小田原みかんホワイトチョコレートをかじりながらパソコンに向かう。
ネット上で母校・早稲田大学が「経済的に困窮している学生への緊急支援策」に取り組んでいること、そのために必要な資金の寄付を募っていること(「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急支援金」へのご支援のお願い)を知り、わずかではあるが寄付をした。これまで卒業生宛てに毎年送られてきている定例の「寄付のお願い」は完全に無視している(いやいや、早稲田は金あるだろう)のだが、今回は少し事情が違う。こんなことで大学生活を諦める後輩が出てしまうのは忍びない。普段はそういうことはやらないのだが、Facebook上で知人にも情報発信をしたら、何人かが「寄付したよ」とメッセージを送ってきてくださった。中には卒業生ではない方もいて、ありがたい。少しでも多くのお金が集まって、全ての学生が無事に大学生活を全うできることを祈っている。そして、後輩たちにはこれから来るポスト・コロナの世界を強かに生きていって欲しい。もちろん、私自身もそうありたいと思う。
1時前に就寝。少し前に妻が起きて来て、何やらテレビをつけている。私が4時前にトイレに起きた時にも、妻は布団の中でスマホをいじっていた。娘だけでなく、親の生活リズムも崩れている。