岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

肉汁らーめん 公 kimi 「ますます増える二郎インスパイア系、二郎系焼きらーめんも登場」

2011-08-15 13:58:32 | ラーメンレポ
今年の5月末に品川区の新馬場辺りに新しいラーメン屋さんがオープンしました。

その名も

「肉汁らーめん 公(きみ)」

・・・肉汁らーめん

・・・ということは

・・・やっぱり

・・・二郎インスパイア系?

それにしても次々に作られていく二郎っぽいラーメン。

二郎の暖簾分け、離脱波紋組、そしてまったく二郎での修業経験がないただインスパイアされただけのお店。
そして、今まで別方向でやっていたお店のメニューに二郎っぽいものが・・・。
もうこのまま、世の中のラーメン屋さんはみんな二郎になってしまうのではないでしょうか?
という勢いです。

まあラーメン業界の考察はこれくらいにしておいて、じゃあちょっと行ってみましょうか?

場所は名店イレブンフーズのすぐ近くです。




ジャン!
黄色を基調にした看板は見事に二郎っぽさを出してますね。



「大?小?にんにく入れますか」
これで「二郎っぽい」ラーメンが出てこなかったら逆に「詐欺」ですね。



もう少し店の外を見回すと擦りガラスの向こうに製麺機らしきもの発見。
自家製麺なんですね。

と、一通り外観を見たので、とりあえず入店。
券売機でらーめん小の食券を購入。



そして着席!
テーブルの上には唐辛子、胡椒、かえし、と割り箸。



親切な無料トッピングの説明。
とりあえず「にんにく&やさい増し」にしました。



ふとその隣を見ると、なんだか焼きらーめんの説明。
これは・・・二郎系のメニューというと、通常のらーめんの他、汁なし、味噌、つけめんと来ましたが、焼きらーめんは初めて見ました。
スタンダード、ハイカロリー、ハイパーカロリーとすごい文句が並んでますねえ。
焼きらーめんも良かったかなあ・・・でも2日分のカロリーを一気にゲットっていうのも如何なものか?




そしてやってきたらーめん小のにんにくやさい増し。



真横からでもわかるこんもりやさい。



豚は厚切りのものが2枚。食べ応え有りそうです。



にんにくはフードプロセッサーにかけるのかかなり細かいみじん切り。



出ました天地返し。麺はやや細いかな?
二郎の様なボソボソ感はあまりなく、滑らかでもちもちした食感の麺。
おそらく二郎で使われている小麦粉「オーション」を使っていないと思われます。
麺の量は二郎系にしては少なめ。
スープも「肉汁」の名のごとく、豚骨などの骨系の風味よりも、肉から出る旨みを強く感じました。
そういえば脂はトッピングしないかぎりではそれほどでもないという、食べ終わってみると意外と大人しいなあ・・・というのが正直な感想。
でも全体的なバランスは良いし、この手のラーメンとしては結構マイルドに仕上がっていて、女性でも十分楽しめるらーめんだと思います。
なんとなくあの「家二郎Light!」を思い起こさせるものがあります。

次回はぜひ焼きらーめんの方をいただきたいですね。
まずはスタンダードからかな?

ごちそうさまでした。
ではでは

【ラーメンデータベース】
【地図】東京都品川区北品川2-25-10

【関連記事】
【ラーメン 麺徳 東陽町店「今や激戦区、東陽町の二郎インスパイア系」】2011-08-01
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【本八幡開発】そば うどん たぬき「本八幡の隠れたそば処」

2011-08-15 11:15:24 | うどん・そばレポ
岩風呂において本八幡は日ごろなりたけの記事ばかりで取り上げられておりますが、まあそれ以外にも当然いろいろお店があるわけです。
以前に「本八幡開発」というタグで記事を書こうと思い立ち上げたのですが、

「【本八幡開発】炭火台所 六三四 本八幡店

この記事一発で滞っております。
まあそんなわけで、そんな「本八幡開発」を久しぶりに、まさに久しぶりに進めてみましょう。



たぬきは「ねぎそば梅月(ウーメイ)」の隣にあるリーズナブルなそば、うどんのお店。
自家製石臼挽きの本格的なそばがとてもリーズナブルに食べられます。



本日は信州産のそば粉を使用とのこと。
ということは、というかそば粉の仕入れはいい時、いいもので変わるという事ですね。



店内は中央にデカテーブルがあり、それを囲う様にして食べます。
今は先客が1名ですが、混んでいる時なら確実に「大家族の食卓」という雰囲気になってしまうことでしょう。



「自家製麺が云々・・・」という注釈。



その下にドカンとそびえる石臼。
手狭なため、製麺機を客席側に置いてあるラーメン屋さんを見かけますが、こちらのお店も準備中にはこちらの石臼で粉を挽いて、あのデカテーブルでそば打ち、麺打ちをするんでしょうね。たぶん。



そして本格的な石臼挽きそばの響きにはやや似合わない券売機。

さて。なににしようか・・・かけそば、せいろ・・・うどんもいいな・・・。



じゃあまずビール・・・ってヲイ!というツッコミも聞こえなくもないですが、この日は恐ろしく暑い日で、なんか一杯やってないとやってらんない感じであります。



そして、この突出しはお店の親父さんのサービス。
お心遣いありがとうございます。

さて、喉が潤ったところで。




だいこんそばに麦とろご飯。




まずは、つけ汁だけで純粋なそばを味わってみましょう。
角が立って、多少ざらついた食感のワイルドなそばですね。
江戸の粋なそば、というよりは田舎そばという感じのそば。




次はだいこんおろしを入れてみましょう。
この大根おろし、本格的な辛味大根を使用しているのでかなりピリッとした辛さがあります。
ご主人が親切に「本当に辛いから少しずつ入れてね。入れすぎたらこっちのそばつゆ足してね」

これが本当に辛い大根で、生でおろしだけいただくと涙が出るほど。
かなり控えめに入れたつもりだったのですが、半分でもかなりの辛さ。

しかし、この辛さが外気の暑さとアルコールのほてりが鎮まります。



最後の締めはそば湯。
最近はやりのそば粉を加えてとろとろにしたものではなく、純粋なそばの茹で汁。
このそっけなさが逆にいいですね。

そばの風味は石臼挽きなので保証付き、ざっくりとした噛み応え。汁の出汁も相まって喉越しも良し。
江戸前の粋なそばというよりは田舎のどこか懐かしさを感じさせるものがあります。
このそばが全メニュー1000円以下で楽しめるのは、逆に贅沢なことだと思います。

もしこの店主さんが、ちょっとした観光地で民家を改造したようないい雰囲気の蕎麦屋さんなんか始めたら、せいろに1000円出してもいいかもね。

貴重なお店を発見です。
ごちそうさまでした。

ちなみに文中でちらっと出てきた「ねぎそば梅月」ですが、旧岩風呂時代にレポートしたのですが、この岩風呂になってから訪問してません。
こちらもまた行きたいお店の一つなんですけど、営業時間がなかなかあわないんですよね。
まあそのうちに、ということで。

ではでは

【地図】千葉県市川市八幡2-15-18

【関連記事】
【こってりらーめん なりたけ 本八幡店「御徒町立飲居酒屋本八幡唄後背脂」2011-04-20】
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【仙台出張記】おまけ「仙台でも朝ラー失敗・・・嗚呼・・・そば処福はら西口店」

2011-08-15 09:02:45 | うどん・そばレポ
グッドモーニング仙台!
昨日お仕事が終わって国分町の居酒屋直行ホテルに戻ってグ~・・・。
後は本日昼前に東京に帰って、トラックの降しをするだけです。

新幹線のチケットは午前9時半くらい。
ちょっと早めに起きたので、ここは一つ仙台の朝ラーを味わってみようではないですか!

・・・ところが

朝ラー情報を手に入れた某携帯サイトの地図が間違っていて何時までもたどり着きません。
別のウェブサイトで調べたらなんと駅の向こう側だと!

嘘つき!!オレはさっき駅の向こう側から歩いてきたんだよ!!

超高カロリーだったり、臨時休業だったりと、iwaYohの朝ラークエストは確実に失敗談を山積みしているようです。

後日、この某携帯サイトには、地図情報が間違っている旨と、訂正のお願い、を出しておきました。

さて、再び携帯サイトで別の朝ラー店舗を探すもどれもここからは遠くて時間がかかりそう。
目的の店にも戻る余裕も無さそうなので、

「じゃあ近くで立ち食いそばでも・・・」



たどり着いた、立ち食い蕎麦屋さんは仙台駅の西口に店を構えるそば処福はら西口店。
懐かしい感じの店構えは、立ち食いの店であることを忘れさせそう。



店先にはサンプルがガラスケースに並んでおり、この辺もいかにも昭和のそば屋的風情。
この圧倒的な店構えと、サンプルの冷やし花そばに惹かれての入店です。



店内入るといきなりまん前に券売機。店の真ん中に券売機。壁際にカウンターがあり、立ち食いといいつつも高椅子が用意されています。奥に厨房。
既存の大衆向け蕎麦屋さんを立ち食い的に無理やり改造したような構造ですね。



カウンターに座ると、テーブルには、唐辛子とねぎ。
ねぎはラップがかかっていて、取るときは自分でラップを剥がして、ねぎを持ったら戻しておきます。



注文はもちろん冷やし花そば。
サンプルとはあまり変わりがありません。



揚げ玉、かまぼこ、錦糸卵、きゅうりの千切り、天辺に大根おろしが乗せられたそれは、「簡易版冷やしたぬき」と言った感じですね。



そばは細めで白っぽい。
白っぽいのは2通りの理由が考えられます。

1.更科系の白いそば粉を使っている。
2.そば粉に対して小麦粉の使用量が多い

(1)の白いそば粉とはそば粉の中心部分のところだけをそば粉にしたもので高級。
(2)は小麦粉を繋ぎに使うのですが、食品としてそば粉が30%まで使われていれば「そば」として扱われる為、価格が安く扱いやすい小麦粉を70%、そば粉30%で打った「そば粉入りうどん」の場合があります。
これはどちらになるのでしょうか・・立ちそばレベルの場合ほぼ(2)ですが、岩手や山形など、土地柄良いそば粉が安価で手に入りそうな。

さて一口・・・うん(2)でした。当然と言えば当然。

蕎麦の風味は薄めですが、茹で加減などは絶妙で注文毎にそばを茹でているようで、角が立った良いそばだと思います。
そばつゆも甘さが控えめでちょっと味濃い目の冷やしそばには最適な汁。

朝ラーの件は残念でしたが、仙台に出張してもなかなか行くことがない西口の方に来れて、まあこれはこれでよかったかと思います。

ごちそうさまでした。



さて、これから東京に戻ります。
ちょっと時間が空きながらも、何とか書き上げた仙台出張記でしたが、いかがでしたでしょうか?

実はこの後2週間後、また仙台への出張が決まっておりまして。
そのときの為にずいぶんネタを仕入れた出張であるともいえます。

3月の震災の中心的被害を被った宮城県ですが、それに負けない元気な宮城県仙台を感じました。
福島県、岩手県も含め沿岸部の被害は大変甚大で、もしかするとこんな浮かれた記事を書いている場合ではないのかもしれませんが、そういう切り口とは違う、元気な東北の話をお届け出来た、と思っていただければ幸いです。

ではでは

【地図】宮城県仙台市青葉区中央1-7-40

【関連記事】
【【仙台出張記】序章「蔵王町のB級グルメ甘ったれうどんを初体験」】2011-08-04
【【東京朝ラーメンシリーズ】第三弾 松戸中華そば 富田食堂】2011-07-17
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【仙台出張記】三日目(最終日)「今夜も国分町!食べるぞ牛タン!葱屋平吉仙台店」

2011-08-09 21:34:22 | 外食レポ


先ほど、仙台でのお仕事が終了しました。

日中のお話は・・・

割愛させていただきます・・・

いや、二日酔いとかじゃなくてですねえ。

いやいや、ちゃんと仕事しましたよ・・・

いい仕事しましたよ。

しました!

ちゃんと仕事しました!

ちゃんと撤収しました!

以上質問は受付けません。

というわけで、再びやってきた国分町。
ガッツリと撤収作業が終わった現在午後11時過ぎ・・・
本日は私とM氏の他、撤収作業のお手伝いをしてくれた秋田からの刺客H氏もご一緒であります。



繁華街と言えどもさすがにこの時間になると、いいお店はカンバンが早い。
そんな中、何件か巡り歩いて、もう「ジャケ買い」ならぬ「カンバン買い」で決定した葱屋平吉。
実は字を良く見るまで「成吉思汗(じんぎすかん)」のお店だと思ってました。
なんか似てますよね?・・・ね?



なんか後から調べたら「葱」を主役にした居酒屋でチェーン店で渋谷や銀座にもお店があるらしいです。しかし、店舗ごとにメニューを変えているらしく、こちらの仙台店は、もちろん牛タンということになります。

とりあえず牛タンがあるみたいだし、こちらにして見ましょうか?



まずは生ビール。一仕事終えた男の笑顔の一杯。
・・・一仕事終わらせた達成感なのかきのうよりいい顔してる気がしますねえ。



突き出しは肉じゃが!・・・かと思ったら肉こんにゃく。
この四角いのこんにゃくでした。でも味が染みていて美味しいですよ。
これお弁当に入ってたらご飯進みそう。



トマトのカルパッチョ風。
餃子、寿司、ときて後はお弁当生活だから、野菜は嬉しい。
酸味の利いたドレッシングもいいですねえ。



続いての野菜欠乏症には、キャベツのマリネ。
野菜+すっぱいが重なってしまいましたが、ここはパワープレイですよ!

すっかり野菜で身を清めた(?)後は



牛タン登場!
これは炙り牛タンの薄切り。
牛タンの他に浅漬け、唐辛子の味噌漬け(激辛)が付きます。珍しいのはわさびが付いていること。
そうそう、牛タンは味付けしてあるので、醤油やたれは不要。塩をなじませている時間が長いのか少々熟成された肉のハムっぽさを感じます。



続いて厚切り!
実はこちらのお店、牛タンの焼くときの厚さを選べるんです。
こちらは極厚く切った牛タンを焼いてからスライスしたもの。
見た目でわかりますが、内側はまだピンク色。薄切りの牛タンもいいですがやっぱりこっちかなあ。



あれ?ご飯もの?もう締めですか?
・・・はい、なんか牛タン食べたら急にテンションが・・・いや~今日まで三日三晩ですからねえ。
今日ぐらい早めに上がっておかないと・・・そうそう、H原氏も明日は始発で秋田に戻ると言ってますし・・・・。

と、自分に言い訳しながら頼んだそぼろのご飯・・・スミマセン完全にメニューの名前を失念しています。
ただ、これは「締め」と言うよりも上に乗っているものの味が濃いおかげで、すっかり「おつまみ」になってしまいましたな。



というわけで締め直しの一品がこちら・・・って「ラーメンかよ」ってなもんです。これはねぎラーメンです。

葱中心のメニューを売りにしている居酒屋において今まで葱メインのメニューを一個も頼んでなかったので、まあ最後の締めに良いでしょう。
具が葱だけのラーメンというのも思い切っていていいと思います。



葱は青葱系の葱が小口切り、長葱系の葱が斜め切りで入っています。
スープは塩系のおそらく業務用スープ。



麺は細めでやや縮れた麺。加水率は中程度ですが、ちょっと茹で時間が長かったかな?優しい感じの仕上がりです。

味全体としては、「思っていたより」なんて書くと失礼ですが、こういったところの片手間なラーメンとしてはかなりマトモだと思いました。
悪くないというか、酒の締めとしては、このいろんな意味でのシンプルさが逆によく働いていると言うか、居酒屋さんのラーメンということで、気合の入った専門店とは違った気楽さがあります。

今回はこのラーメン3人でのシェアだったのですが、一人一杯で締めても全然いけそうな気がします。
次ぎ来た時はそうしよう・・・と思っても、仙台なかなか来れないしなあ・・・都内のお店にもこれと同じメニューがあるのかなあ・・・。

しかし、この数週間後、また仙台に来ることになっているiwaYohなのです。

ごちそうさまでした。
ではでは

【地図】宮城県仙台市青葉区一番町4-4-10 2F

【関連記事】
【【仙台出張記】二日目「夜の国分町。今夜は寿司だ!寿司処こうや稲荷小路店」】2011-08-09
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【仙台出張記】二日目「夜の国分町。今夜は寿司だ!寿司処こうや稲荷小路店」

2011-08-09 01:22:31 | 飲食レポ


おはようございます。
せっかく仙台にいるので、仙台の立ち食いそばを朝食に・・・と思ったのですが・・・本日定休日・・・ざんね~ん



というわけで、朝から牛丼食べてしまいました。
なんかいろんな意味でダメです・・・ウエップ。

お仕事の方はとても順調



そしてお昼は毎回豪華なお弁当。
仕事はサクッと終了。

じゃあ帰って夕食にでも出ましょうか?

相談の結果

今夜は

寿司です!

実は昼間から、寿司にするかぁ~って相談してたんですよね。

でも寿司高いからなあ・・・とは思っていたんですけど、M氏の「東北に金を落とすのも使命だ!」という半ば強引な理論によって

今夜は寿司!

と相成りました。

さくっと終了して、さくっと街に出てきました。
遂にやってきました国分町です。

まあ国分町っていうと仙台というか東北屈指の歓楽街。
そっち方面のお店も多いのですが、私とM氏はソレに目もくれず・・・。



やってきた寿司処こうやは以前・・・と言っても3年前くらいになりますが、ご紹介したことがある○△□(まるさんかくしかく)のお隣。



払えないほど高いお店だった場合マズイので一応、店の相場はチェック。
とりあえず合格なので入店です!




かんぱ~~い!
仙台とはいえかなりの暑さだったので、ビールが染みますな。
やや疲れ顔なのは、呑み疲れでしょうか?全く不届き物です。



お通しが出てきました。
寿司屋でお通しと言うのも珍しい。
手前から牛肉の角煮、ごぼうの和え物、そして冷奴。

まあ握りは後にして、じゃあ切ってもらって・・・ほや美味しい時期なんですよね。だからほやも。



やってきましたほや!盛り付けも美しいですねえ。
ほやは酢の物も美味しいのですが、新鮮なものは刺身もいいですねえ。



今日は生醤油でいただいていますが、ポン酢、酢醤油などがあるとほやの味が引き立つ気がします。
っていうか書いていて、またほや食べたくなってきた・・・。



オススメというかお任せで切ってもらった刺身がこちら、
手前から平目の昆布締め、鮪、赤貝、さざえ、秋刀魚、烏賊、かつお、金目鯛の8点盛り!
素晴らしい刺し盛りですが、この時点でもはや会計に不安を覚えます。
ちなみに食べてる間はテンションが上がっていたのであんまり考えませんでしたが、こうやって文章に起こそうと写真を見ると「大丈夫か?」と過去の自分に声をかけてあげたくなります。



走りの秋刀魚があまりに美味しかったので、秋刀魚だけお代わりというこれまた贅沢。
そうなんです。秋刀魚は千島海流、通称親潮に乗って北海道の方から南下してきます。
北の海でたっぷり脂を蓄えた秋刀魚は南下するにしたがって脂が落ちていくんですよね。
だからこの時期の北海道や三陸沖の秋刀魚は脂が乗りすぎで、塩焼きなどではその脂のせいでしつこくなってしまうのですが、こうして刺身とかでちょっと食べる分にはちょうど良いんですよね。
・・・相変わらず講釈が長いですな。

いつの間にかビールからお酒に変更。銘柄はお店任せですが、出てくるのは一の蔵という、お店任せにしては贅沢なチョイス!



そのお酒の当てに頼んだのはこちらの莫久来(ばくらい)!
ほやとこのわた(なまこの内臓)という二大珍味というか曲者を合わせた塩辛です。
熱狂的なファンもいる反面、食べられない人は全然ダメという正に曲者。
自分はもちろん前者なので、これでいくらでもお酒が呑めてしまいます。
ご飯もいっぱい食べられそうですけどね。



さて、これなんだ?
正解は正式和名はウバガイ。
食べ物としての通称で北寄貝(ほっきがい)と言ったほうが通じますかね?その北寄貝の天ぷら。
まあ寿司屋ですから生の刺身か、軽く湯ぶりするのが定番ですが、火を通しても美味しいらしいんですよね。
なので今回は天ぷらにしてもらいました。

あのねえ・・美味しい。身がプリプリしてて、貝なので食べる部位によっても食管の違いが有っていいですねえ。
実際この北寄貝の水揚げが多い地域だとバター炒めにしたり、カレーに入れたりと火を通して食べることが多いみたいですね。
干物にしたものを「ウバガイ」と言い(まあこっちが正式和名なんですけど)これを煮て戻した出汁で作った雑炊は、その昔漫画「美味しんぼ」でも紹介されました。

さて、刺身、莫久来、北寄貝の天ぷらと来て、じゃあここから

「じゃあ、握ってください・・・十貫くらいをお任せで・・・お任せなんですけど、海栗入れて欲しいなあ・・・」
というお任せなのか我侭なのか判らない注文も板さんは快く受け入れてくれます。



というわけでまずは、赤身、鯛、しめ鯖、牡丹海老の四貫。
本鮪の赤身は赤身なのにややコッテリしています。
鯛も新鮮なのかシャッキっとした食感で回転寿司なんかでは決して出会えない味。鯖は絶好の締め加減、牡丹海老もねっとりとした身が旨味を纏って絡み付いています。



そして後半戦。
トロに赤貝、いくら、変わり巻物・・・そして・・・海栗・・・海栗・・・・海栗・・・、
赤貝はシャキッとした食感、やや鉄っぽい味共にいいですねえ。
トロは文句なし!いくらは・・・まあ定番だからかな?
変わり巻物は梅肉とたくあんで、海苔と酢飯が逆転の逆さ巻きになっています。
そして、そしてリクエストの海栗!こんなにたっぷりの海栗が乗った海栗軍艦はホント久しぶり。
うわ~タマリマセンなあ・・・。

あれ?いち、にぃ、さん・・・あれ九貫しか出てませんが・・・と思ったら



締めに直前に炙った焼きたての焼穴子を隠し玉的に出してくるニクイ演出。
他の握りもそうなのですが、こちらの板さんの寿司は口に入れたとたん、パラリとほぐれ、シャリとネタが口の中で混ざり合う絶品の握り方。
この穴子もそうだし、牡丹海老などの柔らかいネタで真価を発揮します。

さて焼き穴子を堪能して、これにしてお開き・・・ではなく・・・なんかもうちょっと・・・。



と言うわけなのがこの鉄火巻き!
このブログで鉄火巻きが登場するたびに書きますけど、鉄火巻きって寿司に置ける酒の肴としては最高のものだと思います。

これに軽く醤油をつけて口の中に放り込んで、租借して、海苔とシャリ、鉄芯のバランスを楽しみつつ、酒で後味を洗い流すこの呑み方、食い方は独特の快感が伴います。

そんで・・・いつも気になっていたのですが、鉄火を巻いてもらっているときに寿司屋の海苔缶の話になりました。



この海苔缶というのは、これです。
これに半畳の海苔が何枚も入っています。鉄火の様な細巻きの寿司は半畳ののりを使います。
また軍艦巻きでもここからのりを1枚ペロッと出して乾いたまな板でジャキッと柳歯で細切りにして使います。
海苔を一畳使う太巻きの時はどうしてるんだろうなあ・・・と言う疑問もありますが、まあ太巻きっていうのは基本的に仕出しの弁当や助六に稲荷寿司なんかと一緒に入れるものだからなあ。
使うときには別仕込みなんでしょうね。

と言うわけでこちらの海苔缶いただきました。
話によると出入りの海苔屋さんがこの缶ごとおろしていくそうで、いくらでもあるみたいです。
今日から我が家でもこの寿司海苔缶で寿司屋さん気分が出来ますぞ!

こうして仙台の夜は更けていくのです。



そういえば仙台の国分町といえばこちらの姫ラーメン。
震災時にも気になったこちらのお店でしたが、無事に元気に営業してました。

ごちそうさまでした。
ではでは

【Webサイト】
【地図】仙台市青葉区一番町4-3-9 第3藤原屋ビル1F


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【姫らーめん 仙台国分町本店】2007-05-22
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【仙台出張記】初日終了「仙台は文化横丁。隠れた餃子の名店 餃子元祖 八仙」

2011-08-06 12:10:42 | 飲食レポ


おはようございます・・・昨夜はまあそれなりにそれなりで終わったので、とりあえずホテルの朝食をいただきましょう。



泊まると無料で付いてくる朝食ですが、なかなか充実しています。
味噌汁が染みますなぁ。

というわけで現場に移動、昨晩突貫工事的に作り上げた特設ステージ、そして初日開始前に漂う独特の緊張感に包まれています。

というわけで無事に会場、開演、パブリックビューイングも順調であります。



お昼ごはんに出た弁当がボリューム満点でした。
仕事自体は非常にスムーズに初日を向かえ、終わりました。

夜の方も終了後の直しと翌日のチェックとか、時間かかるかと思ったのですが、閉場直後にほぼノーチェックで電源オフ!そして退館。

結構早いなあ・・・じゃあ・・・呑み行っていい?

ということで本日やってきたのは



仙台は文化横丁。
繁華街、歓楽街として国分町は有名ですが、この文化横丁は新宿のゴールデン街といったところでしょうか?



お店は八仙という餃子の専門店。
実はこちらのお店、M氏のご友人で仙台在住のIさんのお勧めのお店、っていうかIさん自分達が到着する前に来て、お店に並んで待っていてくれました。
Iさん本当にお疲れ様でした。

普段はこちらのお店そんなに並んで待つなんてことはほとんど無いらしいのですが、本日は仙台市内で東北六県の祭りを集めた六魂祭なるお祭りが開かれていた関係で、街中人だらけ!

さすが東北の一大都市だけあって、いつも賑やかなのは知っていますが、こんなに人が出ているのははじめてみました。

そんな感じで待つこと小一時間でしょうか?



ようやく入店してその餃子とご対面!
これを肴にビールをグイグイ行きます。
この餃子がM氏曰く「サクサク食べられる」と言うように、ビールに最適!



ちなみにこの餃子のつけだれですが、自分で醤油、酢、ラー油のブレンドをするのではなく、お店任せ。
「辛いの入れてね」っていうとラー油入り。子連れで子供用のを頼むときは「辛いの入れないで」と頼みます。

そんなお店なのですが、働いている人たちも個性満点。
50代くらいのオバちゃんたちに囲まれて厨房で中華なべを振るオジさんが独り。
オバちゃんたちは六魂祭の影響で必要以上の繁盛具合にかなりまいっている模様。
対応がかなりツッケンドンです。
・・・が何故か許せてしまうというか、説明すると難しいのですが、オバちゃんたちはオバちゃんたちの勤務スタンスがあって、
「客商売と言えども、自分達が有ってのお店なんだからね」
と言う感じ。まず自分達を大事にしている辺りが素敵です。



と言うわけで、記念写真一枚。
タンクトップなのは店内がかなり暑いためです。
でもそのおかげでビールゴクゴク、餃子がサクサクなのです。

ガツガツお代わりを頼みたいのですが、厨房がかなり忙しいらしく注文が飛ぶことが何度か、それでもしつこく餃子のお代わりを頼んで、ビールのお代わりも頼んで呑み続けました。



なんだったっけ・・・これ・・・そうだガツだ!豚の胃袋ですね。
独特のこりこりとした歯ざわりが魅力。
ただ・・・これ注文したんだっけ?
あっそうだ、注文したよ。最初の餃子と同時に・・・2時間近くかかって出てきたね。

と、注文の通らなさ加減の素晴らしさを堪能していると

「そろそろカンバンだよ~」

の声。
要約すると「ラストオーダーです」ということです。

なんか締め・・・ということでラーメン頼もうかな・・・どうかなあ?
と悩んでいると、オバちゃんが割って入ってきて
「うちのラーメン美味しいから頼んでおきな!1杯頼んで3人で食べればいいよ」
だって。
実は、ラーメンは別のお店で締めようかと思っていたので「どうしようかなあ?」というところだったのですが、これで腹が決まりました。

「じゃあラーメン一杯!」




やってきたのは、極シンプルで、ラーメンとしての虚構を極力取り払ったルックスのソレ!



淡色のスープに細縮れ麺が泳いでいます。
具はチャーシューにメンマ、吸い口としてのほうれん草。太めに切られている長ねぎ。



まず、先ほど「極シンプル」と表現したように、鶏ガラ中心のスープに、比較的単純な醤油だれ。
細縮れ麺はやや軟い気もしますが、その分スープとなじんでます。
ここまでシンプルなラーメンは逆に今ではなかなか無いので、逆に非常に貴重な一杯と言えます。
それはやっぱり、その前の餃子とビールが成せる業で、

「サイドメニューとしてのラーメン」

だからこそ追求されたシンプルさがあると思うのです。
って持ち上げすぎですかね?

M氏が「この餃子とラーメンがあれば昼に来たい」と言っていましたが、こちらのお店は夜のみでランチ営業なし。
したら絶対客が来ると思うんですけど、でもお店のオバちゃんたちはきっと「十分儲かってるからもう働きたくないよ」というスタンスなんでしょうね。

そんな話とか、客対応とか、注文間違いとかって「マーケティングだ」「顧客優先だ」って言っている企業から見ればトンデモナイ話だと思うんですが、このお店はソレでいいような気がします。

今の日本には「顧客思考」というのが浸透しすぎて、極端に言えば「客」だけが「人間」であり、「店」や「店員」は「人間以下」という図式が当たり前になってしまっている気がします。

たとえばイタリアに旅行したときには観光客相手の土産物屋でも、昼休憩で昼食時に一度店を閉める事なんかザラで、イタリアなんか行った日には「シエスタ(昼寝)」で再開が午後4時とか結構あります。
バカンス時期で観光客がたくさん来て「稼ぎ時」って言う時でも自分もバカンスに出かけちゃう、みたいな。
日本にいると昼休みする商店とか、繁忙期にしっかり休む店なんかあったら「ええっ!!」って思いますけど、それは実は自然なことなんだと思います。

八仙で働く人たちを見て、そんなことを考えながら呑んでました。

いやいや、なんか珍しく理屈っぽい話なんか書いちゃいましたね。失礼しました。
まあつまるところ、あのオバちゃんたちの対応も含めて八仙という餃子のお店は最高だと!

紹介してくれたIさんにはとても感謝です。
仙台に来て時間が有ったら是非また行くでしょう。

八仙さんごちそうさまでした。
Iさんありがとうございました。

ではでは


【ラーメンデータベース】なぜか餃子データベースには無かった・・・
【地図】宮城県仙台市青葉区一番町2-4-13

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【仙台出張記】序章「蔵王町のB級グルメ甘ったれうどんを初体験」

2011-08-04 12:33:56 | 飲食レポ


どもども。仙台に来ております。
仕事です。もちろん仕事です。

某ロックフェス関連の仕事で、フェス自体は全然別の場所でやってるんですけど、「被災地に音楽を届けたい!」という主催者出演者の強い意志があり、こちら仙台でパブリックビューイングを行うということになりました。

また「現地の経済活性化のため」ということで本隊から出向く人間はなるべく少なく、現地、または東北の会社を頼んでの仕事となってます。
というわけで、映像セクションも東京から出向いたのは私とM氏の2名。
後は現地の協力会社にお願いしています。

というわけで、珍しく業務内容の説明なんてしちゃいましたが、仕事自体は先ほど終わって、宿に戻ってきました。

夜の10時に作業を開始して、終わったのが午前2時。翌朝8時集合。なのに寝酒を呑みに居酒屋に向かうアル中ども。



こんな時間でも安心して朝まで呑めるぎょみん!
・・・知ってますよ。読めますよ。「魚民」でしょ。「魚民」ワザとですよワザと。「魚民」ってちゃんと読めてますよ・・・いや、ホント。

ちなみに、秋田県から参戦をお願いしたH氏の希望で皆さんビンビール&一口コップという組み合わせになりました。

生のグイグイ入ってくる感もいいですが、一口コップの慎ましやかなところもいいですねえ。

そんなこんなの1時間一本勝負!
締めに頼んだのが

「甘ったれうどん」

・・・なんか不安になるようなネーミングですねえ。
これは宮城県蔵王町が最近押しているB級グルメで、稲庭うどんのような細めのうどんに、甘辛のたれを絡め、生玉子を一つおとして、マゼマゼしていただくというもの。
もう完全に記事なんて書かないつもりで飲食していたので、混ぜる前の写真がありませんが、マゼマゼした後のものがこちら



甘辛のたれと生玉子がうどんに絡んだそれは艶かしい色を帯びています。
んで食べた感想が、

「あっ!これ釜玉だ!」

釜玉の冷やしですね。そんなものがあるのかどうかしりませんが、甘辛のたれはぶっ掛けうどんに使う出汁醤油と似ているし、それに生玉子が絡むと更にソレっぽい味です。
厳密にいうと釜玉は熱々の釜揚げのうどんに玉子を絡めるので、半分火の通った玉子になるので、玉子の味が濃厚になりますが、夏場のビールの締めだったらこのほうがいいかもしれませんねえ。

などと本日はこの甘ったれうどんで締め。

みなさん、明日もよろしくお願いします。

ではでは

【魚民】

【関連記事】
【秋田弾丸ぐらぐら出張】2008-03-18
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福の神食堂「意外なお店の出身のご主人が作るあっさりラーメン」

2011-08-02 23:16:49 | ラーメンレポ


前回の記事、とことんらーめんに行った後、秋葉原のジャンク屋をめぐって来ました。
パソコン用の旧式のメモリーを探しに行ったのですが、本日は少なかったですね。

まあ気を取り直して、せっかく秋葉原に来たのですからもう一杯くらい行っておきますか。



というわけでやってきたのは、昌平橋の北側にある福の神食堂。
あっさり系の中華そばが売りのお店です。

ご主人はなんとぜんぜん別の方向の一風堂の出身ということでこの辺も興味ありますねぇ。

なんかそういった、別方向に進む人が出すラーメンというものに、捻くれた面白さを感じて、迷うことなく入店。食券を購入して、着席です!

カウンター越しですが、スタッフの方の対応はすごく優しくて良い感じです。
先ほどの老舗の老練さもいいですが新店の初々しさもソレはソレでいいものであります。



カウンター調味料は、胡椒に唐辛子に・・・まあごく一般的といえばそういう感じ。
箸にレンゲ、セルフのコップも準備。
ちなみにつけ麺を頼んだ人用に割りスープがポットに入って置いてあります。
この割りスープって欲しいときに欲しいと言いにくいお客さんの為、そして面倒くさいとついアレな対応をしてしまう店員さんの為と両方があると思うんですけど、どちらのニーズも良く捕らえたシステムだと思います。
ただ、個人的には「スープ割り(割りスープ)」って言ったら鍋から欲しいですけどね。
我侭でスミマセン。

そういえば「何の食券買ったのよ」って話なんですけど。
ギュルギュルと時間を戻してみましょう(VHS世代的表現)



店前に到着したとき、こんな立て看板がありました。

・・・つけ麺ねえ。

そういえば、さっきも「中華そば」ってか「支那そば」だったよなあ~・・・。

どうしようかな~・・・券売機の前で悩みます。

さっきもラーメン系メニューだったし、ここはつけ麺行ってみるか?

そうだよ、つけ麺最近食べてないし、「ラーメンばっかで保守的」とか思われてるかもしれないな・・・

・・・と、悩んでると後ろから人が入ってきまして。

あっ!イケネ早く決めないと・・・えいっ!!

・・・と押したボタンは





結局味玉中華そばでした。保守的でスミマセン。
珍しくつけ麺のレポと思わせておきながらこれです。

しかしこの中華そばがなかなかのもの。
あっさりというには少し表面の脂が多め。だからと言ってコッテリしているわけではなく、あくまで程よい感じ。
細麺は加水率が高め、先ほどの脂がスープを弾くのもあり、若干スープの絡みが悪い気がしますが、モチモチした細うどんのようなのど越しの良さもあります。
チャーシューはしっかりと存在感のある肩ロースのものが2枚。メンマも太めでこちらも存在感があります。もちろん味のほうも良いです。
味玉は「余計かな?」と思いましたが、塩系のメニューにも使えるよう、塩だれで味付けしてあり、醤油色していません。味自体もやや薄めですが、スープ自体が十分美味しいので、逆に「邪魔をしない」という全体を見た味付けでよいと思います。



そしてこちらランチタイムはサービスで付いてくる鶏そぼろご飯。
これはもしかして鶏がらからむしった肉の再利用ですかね?
それをチャーシューの煮汁か醤油だれで味付けしてありますね。
このご飯をとりそぼろと一緒に口に入れた後からスープをひとすすり。
このときのスープは麺と一緒に食べたときとは違う美味しさがありますな。

こういった工夫、自分でもラーメンを作っているので判りますが、決して貧乏臭いわけでなく、あっさり系のスープに使った鶏ガラって結構肉が残ってるし、その肉も美味しいんですよね。
自分は以前鶏肉のペーストにしていたことがあります。



ラーメン、接客共に良い印象のお店だったのですが、この近辺はラーメン店の出入りが激しくて長続きするお店は少ない激戦区。
もう少し客を引く為のインパクトがナイト苦しい気もするのですが、こういう心安らぐお店は長続きして欲しいなあと思います。

ごちそうさまでした。
ではでは 

【Webサイト】
【ラーメンデータベース】
【地図】東京都千代田区外神田3-4-1

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元祖司流とことんらーめん「下町のさり気無い実力派」

2011-08-02 12:30:14 | ラーメンレポ


ラーメンで「元祖○流」といえば、都内近郊の人なら「元祖一条流頑固」を思い浮かべる人がほとんどかもしれませんが、こちらのお店は「元祖司流」です。
「とことん」なんて付くからガッツリコッテリのトンコツ系を創造してしまいますが、実はアッサリ系のラーメンを出す以外に古くからあるお店です。

御徒町と秋葉原のちょうど中間辺りに位置するこのお店は、実は以前よく取引のあった会社さんがある辺り、っていうか目の前。



実はそのころから「ここにラーメン屋があるなあ」って思ってたんですけど、店の名前とかぜんぜんチェックしてなかったんですよね。

ちょいと秋葉原に「面白いものが無いか?」とジャンク屋めぐりをしに行って、携帯の某ラーメンサイトで調べたら、ここが出てきまして、レビューの内容が興味深かったので来てみました。

さて、入店すると店内はL字型のカウンターのみ10席ほどでしょうか?



自分が座ったところのカウンタービューはこんな感じ。L字のちょうど曲がり角のところ。
調味料関係は一つ上がった感じで棚が作ってありそこに。ティッシュの置場などかなり計算されていますね。
決して広くない店内を効率よく使える工夫が随所に見られて勉強になります。
そして、手前にお冷用のコップ(セルフ)そして、目の前にメニューがありました。



「恐縮ですが、空いた器(角曲がって)はカウンターの上にお願いします」

という隣の人の方に体を寄せて、角を曲がった先を確認しないと全文を読めない注意書き。
右隣が空いててくれて本当に良かった。
ちなみに、最近では珍しい食券制ではなく、後払いの方式です。



さてここでメニューを確認。
暑い日だったので冷やしメニューにも惹かれますが、「お初のお店はなつべくシンプルなラーメン」という自分で作った勝手なルールに縛られての支那そばであります。





さてやってきました支那そば。
スープは「これぞアッサリ系」という感じの澄んだ醤油スープに細麺
大判のチャーシューにゆで玉子、メンマ、海苔、水菜、ねぎが乗っていますね。

このスープが鶏ガラを中心として、煮干し、鰹節などを使っています。
決して何かの材料を突出させているわけではなくて、バランスよく味の厚い層を演出しています。

麺は中加水の細麺でちょっとだけウエーブがかかっています。
細麺なのでスープの吸い上げが良く麺とスープの一体感がありますね。

チャーシューはやや肉の食感を残してあり、大きく切られているので食べ応えも十分。
逆にメンマは細めに切れていて、ラーメンに合わせた控えめの味付けです。
玉子が味玉ではなくゆで玉子なのはちょっと残念に思えましたが、いやいや、へたに味が付いていたらスープを壊してしまうかもしれないので、これはこれで良いのだと食べてみて思いました。



暑い中わざわざ熱いラーメンを食べるのはどうなのよ?
と冷やし系のメニューもあり、周りはそっちのほうばかり注文していたのですが・・・まあ自分でも思いました。
思いましたが、暑い時期でもこのラーメンはアッサリで食べやすく、食べてよかった、と思わせる一杯でした。
でも次回来たら冷やし行っちゃうな・・・絶対。

ごちそうさまでした。
ではでは


【Webサイト】
【ラーメンデータベース】
【地図】東京都台東区上野3-6-7

【関連記事】
【麺屋ひょっとこ】2009-05-12
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【元祖 支那そば家】2007-12-20

あふぇりえいと


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ラーメン 麺徳 東陽町店「今や激戦区、東陽町の二郎インスパイア系」

2011-08-01 12:43:37 | ラーメンレポ


さて世界に羽ばたく我らがラーメン二郎。
「ラーメン二郎」の名を冠した直系以外にも、二郎のラーメンに強く影響を受けたと見られる店舗はインスパイア系として一ジャンルを築いており、その勢力も目立つようになって久しいですね。



今回ご紹介する麺徳もそんなお店の一つ。
いわゆる「インスパイア系」
当たり前のように黄色い看板で、見た目から「ソレ」と判る店構えはさすがです。



メニューはラーメンが650円、大ラーメンが750円、「チャーシュー」でなく「豚」というところも踏襲。
細かいですが、昼営業と夜営業の間にしっかりと中休みを取るところも・・・ある種完コピですな。

そんな感じで四の五の言いながら入店。券売機で「ラーメン」の食券を購入です。

写真を撮り忘れてしまったのですが、こちらのお店、細麺、中太、極太と麺が選べます。

食券を渡すときに言うのですが、今回はもちろん極太!
野菜の有無、味濃い目、脂の量もこのときに確認。

さてカウンターに通されて着席。



テーブル上には胡椒、ラー油、唐辛子などなど、ソレっぽい調味料が居並んでおりますねえ。



「お手数ですが食べ終わった食器類はカウンターの上へお戻し願います。」
了解しました。承知しております。

そういえば、先ほどニンニクは聞かれませんでしたね~。なぜなら・・・



卓上にニンニクの容器があり、ここから自分で乗せるシステムだから。
こういうニンニクは業務用の場合が多いんですけど、その辺はこだわっていて、しっかりと自前で刻んだニンニクでした。
においも強烈です。



そして、玉ねぎのみじん切り。
本家二郎には無いトッピングですが、インスパイア系のお店ではワリと昔からあり、シャクシャクした食感と薬味として脂っぽいスープのなかで良いアクセントになるので、個人的には嬉しい感じ。



そんな観察している間にラーメンがやってきました。
まずは天辺から。



斜めから



真横から見ると見事な野菜の山



分厚い豚。これが2枚入っていました。



そして天地返し!
チョイスした極太麺ですが、これは二郎より太いのでは?
おそらく4mm幅くらい、番手は8番くらいでしょうか?
・・・二郎ったっていろいろありますが、少なくとも三田本店よりは太いんじゃないかな?
茹で時間もちょうど良い感じで、ざっくりとした食感とモチモチ感のバランスは良い感じ。
麺の角がしっかり立っていて、表面がぐずぐずしていないのはゆで方がいいからでしょうか?それとも小麦粉がオーションじゃないカも知れません。
麺の量はさほど多く感じません。まあ量が多すぎてもあれなので、ボリューム的にも妥当なのではないでしょうか?
スープは見事な脂水ラーメン、醤油も強いのですが、白い粉の影響で塩気がマスキングされて、さらに脂も相まって甘いスープに仕上がっています。
麺、スープ、豚と二郎のコピーとしてはかなり優秀な一杯。

・・・ただ、この物足りなさは・・・なんでしょう?



これだ!
ニンニクを入れてませんでした。
最初はお店で出された基本の状態で味わってみようということで、ニンニクを入れていませんでしたが、やっぱりニンニクは必要ですね。

玉ねぎの方はもう少し後からでも良かったかもしれませんが、口の中が脂に飽きてきたころにかみ締めると口の中がリフレッシュします。

などと食べていると、向こうのほうのカウンターでラーメンを作っているご主人の前に座った人が、ご主人と話をしています。

漏れ聞こえてくる話を聞くと、二郎の品川店での経験があるそう?
言われてみれば、この豚とか野菜の盛りの良さとか品川っぽくもあります。
ただ、品川の二郎は現状の「あの2人体制」になって久しいので、二郎がちゃんと体制化する前に勤務していた方ですかね?
確か品川はフーズ系と呼ばれる、特殊なフランチャイズ契約のお店だったのですが、「二郎」という名称使用の問題があり、その条件を満たしていなかった品川のご主人は三田本店で修行して再出発したという経緯があります。

そんな二郎の歴史も踏まええつつ、かなり二郎ライクでだけど少しだけ軽いラーメンが食べられるお手軽なお店といえます。
次回は、中太か細麺で食べてみたい気もしますね。

ごちそうさまでした。
ではでは

【Webサイト】
【ラーメンデータベース】
【地図】東京都江東区東陽3-15-3

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