金曜の夜はシカゴにある "Royal George Theater" で
"Nuns In Charge" という劇を見た。
このシアターには4つの劇場が入っており、
私たちが案内されたのは 急な階段を登った奥にある部屋だった。
ドアを開けると そこは小さなクラスルームになっており、
教壇に向って イスが100個程並んでいた。
イスは観客の席で教壇はステージだ。
数年前に見たブロードウエイの "Wicked" のあった
Oriental Theater は大きく、
2階の席だった私は マイクを通した声がエコーして
台詞が聞こえ難い事があった。
(後ろにはバーあり)
そのせいもあり このセッテイングだと聞き漏らしも少ないなあと
期待しながら 待っていると
部屋中に奇麗に響き渡る女性の声が聞こえてきた。
振り向くと 尼さんの格好をした女性が私たちのすぐ隣に立っていた。
”皆さん おしゃべりは止めて!これから授業ですよ。”
8年生までカトリック系の学校に通っていた獏じいさんは、
この声にすぐに反応をしめし、
"Yes Sister"
と言い、両手を膝の上に置き下を向く。
”彼はどう返事をするのかが 良く分ってる子ね。”
”ねえ 君 名前は何ていうの?”
"My name is,,,,"
と、獏じいさんが言いかけた所で、
ピシッ とものさしで手のひらを打つ音が響く。
”そうじゃないでしょ。”シスター、 マイ ネイム イズ、、、”
分った?もう一度!”
こんな調子で劇は、一人の尼さん教師と 観客の私たちが生徒になり、
アドリブで進んでいく。
最初に目をつけられた獏じいさんは、
劇の中 ステージ(教壇)にも上がらせられる”はめ”になった。
しかし Witty な彼は会話をうまくかわしながら、客席からの笑いも呼んだ。
この劇で作られたお金の一部は
退職した尼さんたちの基金になり
これまでに約200万ドルを集めたと聞く。
とっても楽しい一夜でした。 又 ひとつ いい経験をしました。
Royal Geoge Theater
1641 N. Halsted
Chicago,Il.
(312)988-9000