”待っててくれたの
遅れてごめんなさいね” と言う声が
後ろから聞こえ振り返ると
ホスピスでナースをされている女性が私の肩に手をやって言う
そう言えばここに座ってから
丁度2時間が経っていた。
ホスピスナースと後退し
鳥婦人の部屋を出た。
帰り道私たち夫婦の墓石がたつ墓地の前を通ったので
立ち寄る事にした。
この墓地はその昔
バッキーから車の運転を習った時に使った場所でもある。
走っている車も殆ど見かけないし
くねくねした狭い坂道はいい練習場になる。
バッキー青年もこの墓地で母親の指導の元
運転練習をしたそうだ。
私たちの墓石が立つ場所に行くと
墓石が土台からずれているではないか
以前来た時は別の部分がずれており
接着剤でしっかり貼り付けてもらったのは
去年か一昨年の事、、、。
今回は芝刈りの際に
芝刈り機を墓石にあてた事から生じたと思われる。
写真を撮りその事を伝えに事務所に行くと
愛想のいい墓地の管理人が
”芝を刈る人が3人しかいなくて
皆、最善を尽くしているのよ。” と
ニコニコして言う。