先週、ホスピスのコーディネーター ステイシーさん(仮名)から
新しい患者さんがついた連絡が入り
彼女のオフィスに出向いた。
”患者さんは男性なんだけど 良いかしら?” と
ステイシーさんが確かめるように私に訊いたのは
女性のボランティアには女性の患者さんを
男性には男性の患者さんをつけることが多いからだ。
”別に構いませんよ” と言う私に
”それがね
この患者さんはアジア人なのよ
だから貴方にピッタリじゃないかと思って、、。” と
ステイシーさんはまるで自分の事のように
ウキウキされて話す。
でも患者さんの名前はどう見てもアメリカ名
一体どの国出身の方なんだろう と興味もあったけれど
明日にでも会いに行きたい、、とまでは思わなかった。
どちらかと言うと
”家の事で忙しい時に、、、” と
気持が進まなかった。
ボランティアと言う事に対する甘えだ。
週末を超え
2時までの仕事だった月曜日
夕方まで数時間あったので
患者さんを訪問する事にした。
老人ホームに入ると
一人のアシスタントナースが私をその患者さんの所まで案内してくれ
車いすに座ったその人を指し
”彼は日本人なのよ” と言い
私に紹介する。
えっーーーー 日本人?!
アジア人とは聞いていたけど
名前がアメリカ名だし
日本人とは思いもしなかった私はびっくり
”こんにちは イジーです。” と
私の名前を聞き日本人である事が患者さんに分かるだろうか と
期待もして伝えた。