日々の覚書

MFCオーナーのブログ

次はローリング・ストーンズを聴かせてくれ

2010年03月28日 21時53分54秒 | 音楽ネタ

もう一杯、ウィスキーを飲もう。

と、続く(笑)

以前ブログネタにしたが、僕が洋楽に興味を持ち始めた中学一年の頃、ロックというのはガキのものではなく、オトナの為の音楽であった。つーか、そういう印象を持っていた。故に、ロックを聴くという行為は、オトナへの階段を昇ることであり、憧れはあるものの、近寄り難いものでもあった。

そんな頃、当時から購読していたFMfanの読者欄に、とある投稿が載った。書いたのは、当時20代半ばと思われる男性で、その人には周囲がロックから離れてしまった中で、唯一ロックを聴き続けている友人がおり、その友人は“利きギター”が得意なのだそうな。で、その投稿の主は、週末になると友人宅を訪れ、酒を酌み交わしながらロックのレコードをかける、という生活をしている。ま、当時の僕からすると、「めっちゃオトナやん」て感じかな(笑)

その人は、自分の投稿の中で、この年になってもロックを聴ける歓び、ロックを語り合える友人がいる歓びを綴り、最後をこう締めていた。

次はローリング・ストーンズを聴かせてくれ。もう一杯、ウィスキーを飲もう。

当時の僕には、何も分からない。「ロック」「ローリング・ストーンズ」「ウィスキー」といった単語に、オトナの世界を感じていただけだ。

あれから30年以上(!)過ぎた今、この投稿を時折思い出す。ここでは、ローリング・ストーンズを聴かせてくれ、と言ってるだけだけど、実際には、その時何をかけたのだろう? その時点の最新アルバム? 投稿を見たのは1975年だから、最新作というと『イッツ・オンリー・ロックンロール』になるのか? それとも、その頃出たばかりの編集盤『メタモーフォセス』? それとも、『メイン・ストリートのならず者』『スティッキー・フィンガーズ』『レット・イット・ブリード』といった、既に評価が固まっていた(と思われる)旧作だろうか?

ウィスキーって、何だろう? バーボンなら『スティッキー・フィンガーズ』が似合いそうだけど。つーか、スコッチだと何故かストーンズのイメージじゃないし(笑) と、オトナを通り越してオッサンとなってしまった今、あれこれ思うのである。

今の自分は、本当にロックが似合う“オトナ”なんだろうか....とにかく、“オトナ”の雰囲気が凝縮されていて、ミョーに憧れた一言なのだった。いまでも、その印象は強烈だ。

次はローリング・ストーンズを聴かせてくれ。もう一杯、ウィスキーを飲もう。

コメント (10)
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