今年もまた11月24日が巡ってくる。皆さんご存知だろうけど、そう、フレディ・マーキュリーの命日である。そして、僕にとってはクイーンが終わった日でもある。
1991年11月24日、フレディはエイズにより息を引き取った。その知らせを聞いた瞬間、僕にとって、クイーンは終わったのだ。翌1992年4月20日にウェンブリーで行われたフレディ追悼コンサートは、クイーンの終焉を知らしめるセレモニーであり、この日をもってクイーンは完結したのである。
フレディのいないクイーンはあり得ない。いや、他の誰が欠けてもクイーンではない。たとえ、違うメンバーを補充して“クイーン”としての活動を続けたとしても、それはクイーンではないのである。フレディの死と共にクイーンは、その歴史に幕を下ろした。よって、クイーンのラスト・アルバムは『イニュエンドウ』であり、決して『メイド・イン・ヘブン』ではない。
故に、個人的な思い込みであるのは承知しているが、フレディ亡き後の“クイーン”及び“クイーン”を取り巻く状況に、僕はずっと違和感を抱き続けてきた。日本のメディアは手のひらを返したように、フレディ及びクイーンを賞賛し、テレビCM等でクイーンの曲を耳にする機会が多くなった。長い間、誰もクイーンの事なんて話題にしなかったのに、いつの間にか伝説にされていた。そして、1995年の『メイド・イン・ヘブン』と「アイ・ワズ・ボーン・トゥー・ラブ・ユー」を契機に、“クイーン”は名実共にトップバンドの地位に返り咲いた。それ以降の“クイーン”ブームについては、今さら説明するまでもあるまい。
僕は、中一の時に「ボヘミアン・ラプソディ」を聴いてからのファンなので、かれこれ35年間クイーンを聴き続けてきた事になる。その間、クイーンは人気絶頂の頃もあったし、メディアに黙殺されていた時期もあった。でも、僕にとっては、常にクイーンが一番好きなバンドであり、『華麗なるレース』以降のアルバムは、全て発売と同時に購入していた。クイーンの新譜が出る、というのは、僕にとってずっと一大イベントだったのだ。フレディの訃報を聞いた時、最初に「もう、クイーンの新譜を聴く事は永遠にないのだ」と思った。それは、僕を絶望的に打ちのめしたのだった。
クイーン・ファンとしては、僕は孤独だった。周囲にファンは少なかったし、他のバンドのファンにバカにされることも多かった。80年代も半ばになると、メディアもクイーンを無視するようになった。でも、そんなものだと思っていた。フレディが亡くなり、クイーンが終わってしまうと、過去の作品の再発や、未CD化音源や発掘音源を集めたボックス・セットが発表され、一応の再検証がされて、それでおしまい、だと思っていた。けれど、『メイド・イン・ヘブン』が出た事により、予想もつかない状況になってしまった。
もうクイーンは終わったんだから、そっとしておいてくれ、というのが正直な気持ちだった。発掘音源に期待はしたけど、それはあくまでも過去のライブ音源を聴きたかった訳で、『メイド・イン・ヘブン』みたいな、中途半端な新譜が聴きたかったのではない。ここから始まった“クイーン”ブームに、素直に同調出来なかったのは当然と言える。
『メイド・イン・ヘブン』或いは「アイ・ワズ・ボーン・トゥー・ラブ・ユー」でクイーンを知った人もいるだろう。忘れていたクイーン熱が甦った、という人もいると思う。ただ、「アイ・ワズ・ボーン・トゥー・ラブ・ユー」に抵抗のある、というか、これをクイーンと認めたくない僕からすると、そういった『メイド・イン・ヘブン』以降の人たちとは、物凄い温度差がある。同じファンでも、話してると何か噛み合わない。これは仕方のない事だと思うし、自分が正しいファンなのだ、というつもりも毛頭ない。各々が各々にクイーンに対する想いがあるのだから。
僕の中ではクイーンは永遠だ。しかし、物理的な意味でのクイーンは、フレディの死と共に終わった。11月24日は、フレディの命日であると同時に、クイーンが終わった日なのだ。そして今、クイーンは存在していない...
>スティーリーダンファンのいなさなさに比べれば
そういえば、スティーリー・ダンのファンも、いませんでしたね。一人だけ覚えてますけど^^; ただ、スティーリー・ダンはクイーンと違って、メディアに叩かれる事はなかったからですから、遙かにマシのような...
>オーナーさんが某K&K掲示板上で
>「だって『メイド・イン・ヘブン』は、
>(クイーンの)“おまけのアルバム”
>だもん。」と看破していたのを
確かに、そういう発言した記憶あります。その時と、今とほとんど意見が変わってない、という事ですね(笑) ま、ほんと、『メイド・イン・ヘブン』はおまけというか、単なるファン・サービスの域を出ないものと思います。ファン以外は買わない(聴かない)アルバムですね。
オーナーさんが某K&K掲示板上で
「だって『メイド・イン・ヘブン』は、
(クイーンの)“おまけのアルバム”
だもん。」と看破していたのを
思い出します。^^
>激しく同意します
ありがとうございます。嬉しいです^^
>もうクイーンで儲けなくてもいいじゃんって思うのは
>私だけなんでしょうかねぇ
まったくです。既に、かなりクイーンで稼いでいるはずですからね。あたら二ベスト盤出すなら、もっと廉価にするのが当然でしょう。この会社の、ビートルズやクイーンでの荒稼ぎは目に余ります。
なぜ今頃?ベストアルバムなのよって思ったり。
取りも直さず配信中心になった音楽業界、
そこそこお金に自由のきく
40~50代を当てにして
一山当てようってのがバレバレ。
もうクイーンで儲けなくてもいいじゃんって思うのは
私だけなんでしょうかねぇ。
>いちいち頷きながら読んじゃった
賛同してくださる方がいらっしゃる、と信じてました(笑)
>『QUEEN』の名前を使えばいろいろといいこともあるんでしょう、それも認めちゃいますが。
ブライアンとロジャーが、ソロでは食えない、と言ったという噂も聞いてます。その気持ちも分からなくはないんですけどね...
>最近のマイケルジャクソンの盛り上がりぶりを傍目でみながら
マイケルもフレディ同様、死んでしまったら悪口言う人はいなくなりました。ま、私生活云々とは別に、正当に評価されるようになった、というのは喜ばしいことです。
♪charlyさん
>学生時代は決して人前で「Queenファン」と言えなかった悲しい想い出が・・・
僕はファンだと公言してましたけどね(笑)。80年代以降は、ファンだと言っても「あ、そ」ってな反応して返ってきませんでした。それも、ちと悲しい(笑)
>フレディの死を受け入れできないでいたのを思い出しました
受け入れたくない気持ちは、よく分かります。病気になっても、引退して隠れるように生活してたとしても、生きていて欲しかった、と今でも思います。
>「Half Queen」なんて名前で活動していた時期もあったんですね
あ、それは知りませんでした^^; 今なら、ピッタリの名前ですね(笑)
♪BanKさん
>NHKのニュースで「フレディ、エイズ感染を告白」というニュースを聞いてビックリしつつも
僕は、情報に疎かったので、フレディがエイズ、という話を聞いた日の夕方、訃報に接しました。なんという一日だったのでしょう(泣)
>音楽メディアがあまりにもフレディに対して冷淡に「過去の人」扱いしていましたね。
「過去の人」扱いは仕方ないんです。亡くなったのですから。それより、「カリスマ」だの「不世出のスーパースター」だのと、急に持ち上げるようになったのが、気に入りません。
>今となっては「???」ですね
全くです。
>明日は新宿や梅田の映画館で「モントリオールライブ」の上映会がありますが
行きません。今は、そういう集会には一切出たくない気分です。
♪erovisさん
>1124明日46になります
おめでとうございます! 丁度24日になりました^^
♪いまちさん
>わざわざこの記事を書く気になったのかに興味がありますな
昔から、ずっと思っていたけど、公には言わなかった、というのを、今書いてみただけの事なんです。すいません(笑)
なんでオーナーさんがわざわざこの記事を
書く気になったのかに興味がありますな
当時、NHKのニュースで「フレディ、エイズ感染を告白」というニュースを聞いてビックリしつつも「何とか頑張ってほしい…」とTV画面の前で祈っていたことを昨日のことのように思い出しました。
(そのニュースが流れた時点でフレディは亡くなっていたのですが…涙)
その後の日本国内は、音楽メディアがあまりにもフレディに対して冷淡に「過去の人」扱いしていましたね。
(このあたり、大手メディアが報じたマイケル・ジャクソンの訃報に似ているかな?)
そんな状況に失望した私はその後数年以上「現在進行形の音楽」と完全に縁を切ってしまいました。
追悼コンサート直前の取材でブライアンが「フレディの代わりはいない。これでQUEENは終わりだ」と語っていましたが、今となっては「???」ですね。
明日は新宿や梅田の映画館で「モントリオールライブ」の上映会がありますが、オーナーさんは行かれますか?
(私は梅田の方に行ってきます)
そして私はとても傷つき「隠れファン」になったのです。
学生時代は決して人前で「Queenファン」と言えなかった悲しい想い出が・・・
フレディの訃報を車のラジオで聞いた私は呆然となり、その後いろいろなものが出版、発売されていたのを遠い知らない所で起きているような感覚に陥りフレディの死を受け入れできないでいたのを思い出しました(涙)
そう言えば、「Half Queen」なんて名前で活動していた時期もあったんですね。
すでにブライアンとロジャーは親戚のおじさん化していて、何をやっても『はいはい・・・』って感じなんですが、『QUEEN』っていわれるとやっぱりフレディとジョンですよねぇ。まぁ、『QUEEN』の名前を使えばいろいろといいこともあるんでしょう、それも認めちゃいますが。
>クイーン・ファンとしては、僕は孤独だった。
ですねぇ~
あの頃、今のようは仲間がいたらまた違った明るいファン生活が送れたような・・・それもまた怖いですが(^▽^;;
最近のマイケルジャクソンの盛り上がりぶりを傍目でみながら、不tれでぃがなくなった頃を思い出すおばはんです(火暴)
>今年もまた命日がやってまいりますね
イヤでもやって来ますね(苦笑)
>Qに関してはジョン氏もいない現在、本当のQじゃないよと考えてる方なので複雑な思いでみております
そうですよね、ジョンもいないんですよね...なんか、盛り上がれないのです。
>弟と新聞でニュースを知り、「冗談じゃないか」と残念がったのをつい最近のことのように感じます
僕は、職場の同僚から聞かされたのですが、最初はたちの悪い冗談と思いました。ほんと、昨日の事のようです。
>「ポールロジャースいいですね」という立ち話になり、複雑~な思いでした
却ってそっちの方がいですよ。ポール・ロジャースとも活動しなくなったし、もう“クイーン”は封印してもよさそうな気が...
>私は子育て真っ最中にフレディの訃報を聞き、泣いた口です
新聞にも大きく出ましたよね。大事件でした。泣きはしませんでしたが、ショックでした。
>私も1991年11月24日でQUEENは終ったんだと思っています
そう感じてる人も多いのでしょう。中には、この日から始まったような人もいますが(笑)
>最近はどんなQUEENも受け入れられる寛容さが身につきました
本家より、アマチュアのコピバンとかの方が、帰って抵抗なく受け入れられます(笑)
>携帯番号の下4桁はフレディの命日です
偶然ですか? 凄いですね。覚えやすいし^^
今年もまた命日がやってまいりますね。
私も、フレ様なきあとの、Qに関してはジョン氏もいない現在、本当のQじゃないよと考えてる方なので複雑な思いでみております。
91年のあの日は京都から引っ越ししてなれない博多でもんもんとしていたころでした。弟と新聞でニュースを知り、「冗談じゃないか」と残念がったのをつい最近のことのように感じます。
先日も、WWRYの毛糸のキャップをしていたので、西武線の某デパートの靴売り場で、「ポールロジャースいいですね」という立ち話になり、複雑~な思いでした(*_*;
私は子育て真っ最中にフレディの訃報を聞き、泣いた口です。
一時、QUEENから離れていたので驚きました。
私も1991年11月24日でQUEENは終ったんだと思っています。
ただ、年を取ったのか?
最近はどんなQUEENも受け入れられる寛容さが身につきました。(笑
私の携帯番号の下4桁はフレディの命日です・・・
>フレディ・マーキュリーがメキシコ人になってから
随分早くに終わったんですね(笑)
>MFCオーナーのいない大太犬はあり得ない、ですね!
正にその通りです(爆) 僕以外のメンバーで再開する場合は、バンド名変えて下さいね(爆爆)
>ワタクシの場合は「ゲーム」ですっ!
う~む、この場合は、物理的なラストではありませんのでねぇ...
>余計な詮索でありますが、フォリナーは、、、、???
自分の中では、クイーンとフォリナーは同列と言っていいでしょうね。クイーンが先だった、というだけで。ただ現在、クイーンのファンは多いので、ここ数年フォリナーに傾きつつあります(笑)
ワタクシにとってクィーンが終わった日はフレディ・マーキュリーがメキシコ人になってからであります(敬礼!)
>フレディのいないクイーンはあり得ない
これは例えて云うとMFCオーナーのいない大太犬はあり得ない、ですね!
>クイーンのラスト・アルバムは『イニュエンドウ』であり
ワタクシの場合は「ゲーム」ですっ!
>常にクイーンが一番好きなバンドであり
あ、あの、余計な詮索でありますが、フォリナーは、、、、???
>クイーン・ファンとしては、僕は孤独だった
ワタクシの場合は回りにクィーンファンが沢山いました(だから?)。
>そっとしておいてくれ
ハイ!了解しましたっ!