日々の覚書

MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 280-261

2023年06月17日 17時41分15秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
280位→261位

☆280位☆

Danger Money/UK (1979)
デンジャー・マネー/UK
トリオになったUKの2nd。プログレ・キーボード・トリオと言えばELPだが、UKは同じトリオでもELPよりキャッチーで洗練され華麗ですらある。それは「ナッシング・トゥー・ルーズ」や「ジ・オンリー・シング・シー・ニーズ」あたりに顕著だ。テクニシャンで様々なスタイルに適応出来るテリー・ボジオの存在は大きい。そして「ランデブー6:02」は超名曲である。

☆279位☆

Rod Stewart Greatest Hits/Rod Stewart (1979)
ロッド・スチュワート・グレイテスト・ヒッツ/ロッド・スチュワート
フェイセズ解散後、ロッドはヒット連発で押しも押されもせぬスーパースターとなった。その時代のヒット曲を集めたアルバムである。悪かろうはずがない。マーキュリー時代の名曲「マギー・メイ」から誰でも知ってる大ヒット「アイム・セクシー」に至るまで、全く文句なしの選曲だが、「キリング・オブ・ジョージー」や「もう話したくない」が収録されているのも嬉しい。

☆278位☆

Venus And Mars/Paul McCartney & Wings (1975)
ビーナス・アンド・マース/ポール・マッカートニー&ウィングス
この頃ポールは絶好調だった。新生ウィングスを率いての初アルバムで、とにかく冒頭の「ビーナス・アンド・マース~ロックショー」からして圧巻。「磁石屋とチタン男」「幸せのアンサー」「ワインカラーの少女」やジミー・マカロック作の「メディスン・ジャー」など佳曲が続き、そしてポール入魂の名曲「あの娘におせっかい」に至る終盤まで、とにかく飽きさせない。

☆277位☆

Queen/Queen (1973)
戦慄の王女/クイーン
クイーンの記念すべきデビュー・アルバムは、グラムの香り漂うドラマティックなハード・ロック・アルバムである。ツェッペリン等の影響はあるだろうが、独特のギター・サウンドをはじめとして、既にその個性が確立されているのが凄い。やはり並の新人ではなかった。この頃のフレディは、中性的な感じの、やや線の細い声だが、本作でしか聴けない声でもある。

☆276位☆

Mark, Don & Mel 1969-71/Grand Funk Railroad (1972)
グランド・ファンク・ゴールデン・ディスク/グランド・ファンク・レイルロード
個人的には、グランド・ファンクへの扉は「孤独の叫び」のシングル盤と本作によって開かれた。タイトル通り3人組時代のベスト盤で、代表曲はほとんど収録され、入門編としては最適。「フットストンピン・ミュージック」「孤独の叫び」「ハートブレイカー」等々、今でも胸を熱くするキャッチーな名曲たち。グランド・ファンクは永遠である。

☆275位☆

The Best Of Linsey Buckingham/Linsey Buckingham (2018)
(日本未発売)
フリートウッド・マックの最重要人物であるリンジィ・バッキンガムのソロ作品のベスト盤。悪かろうはずがない。どの曲もキャッチーで聴かせ所も十分、とにかく退屈したり飽きたりする事はない。さすが才人である。ただ、この人イコールマックでもあり、どの曲もマックみたいに聞こえてしまうのがやや残念。ドラムもマックと同じミック・フリートウッドだったりするし。

☆274位☆

Cheek To Cheek/Tony Bennett & Lady GaGa (2014)
チーク・トゥー・チーク/トニー・ベネット&レディ・ガガ
この顔合わせからは一瞬想像出来なかったが、本格的にスイングしている。ひ孫みたいなレディ・ガガと渡り合うトニー・ベネットも凄いが、ガガも凄い。火花を散らしつつも和気藹々としたムードで、スタンダードを現代に蘇生させている。普通にジャズ・ボーカルのアルバムとして高い水準の作品だ。とにかく素晴らしい。スイングしなけりゃ意味ないよ。

☆273位☆

Hits/Boz Scaggs (2006)
ヒッツ/ボズ・スキャッグス
1980年のベスト盤の新装版。2曲減らして7曲増やし、トータル15曲収録。個人的には、「ロウダウン」「ジョジョ」「ミス・サン」がボズの3大名曲と思ってるので、この3曲が収録されていれば文句なし。他の有名曲やシングル曲も網羅しているので、入門者向けとしても最適。世間ではボズ=オシャレなAORだが、意外といなたい所も楽しんで欲しい。

☆272位☆

The Battle For Everything/Five For Fghting (2004)
バトル・フォー・エブリシング/ファイブ・フォー・ファイティング
ジョン・オンドラジクのソロ・プロジェクトであるファイブ・フォー・ファイティングの3枚目のアルバム。全体的にシンガー・ソングライター的な作風ではあるものの、内省的には感じられず聴きやすい。ピアノを基調としたサウンドにドラマティックなストリングスが重なる所はエルトン・ジョンを彷彿とさせる。静かな怒りを歌っているらしいが、一般にもアピールするものはあると思う。

☆271位☆

Be Not Nobody/Vanessa Carlton (2002)
ビー・ノット・ノーバディ/バネッサ・カールトン
名曲「サウザンド・マイルス」を引っさげて颯爽と登場したバネッサ・カールトンは、一躍注目の存在となった。このデビュー・アルバムも、ピアノのテクニックや自作曲の良さはもちろんのこと、既に自身の方向性をしっかりと認識しているかのような佇まいが頼もしい。艶っぽい声にリリカルなピアノという、彼女の持ち味を十二分に堪能出来る一枚。

☆270位☆

The Very Best Of Jethro Tull/Jethro Tull (2001)
ベリー・ベスト・オブ・ジェスロ・タル/ジェスロ・タル
21世紀に入って新たに編集されたベスト盤。入門編としてもファンのコレクションとしても最適。ブルース、プログレ、トラッド、ハードロック等を自在に取り込むリーダーのイアン・アンダーソンに注目が集まるが、様々なスタイルに適応するギターのマーティン・バレも凄い。この人がいなければ、タルもこれだけの作品を生み出せなかったのでは。

☆269位☆

Bridge/Blues Traveler (2001)
(日本未発売)
元々、アメリカン・ロックのバンドとはいえ、メンバーの技術レベルの高さには定評があり、その高度なテクニックを生かしたインストパート重視の曲作りは相変わらずで、スリリングな演奏に引き込まれる。キーボードが加わったことで、よりインストが充実してきたような気がする。彼らも新しい局面を迎えたという事なのだろうか。とにかく、カッコいいの一言。

☆268位☆

This Is Where I Came In/Bee Gees (2001)
ディス・イズ・ホエア・アイ・ケイム・イン/ビージーズ
ビージーズの21世紀初アルバムは、新たな方向性を提示した重要作であるが、結果的にラスト・アルバムとなった。珠玉のメロディは相変わらずだが、AOR的作風からの脱皮を図っており、その成果は特にタイトル曲や「シー・キープス・オン・カミング」あたりで発揮されている。派手でもオシャレでもないが、重厚なかつシンプルな音作りも素晴らしい。

☆267位☆

Vavoom!/The Brian Setzer Oechestra (2000)
ヴァヴーム!/ブライアン・セッツァー・オーケストラ
ブライアン・セッツァーが大所帯バンドで追求するのは、ロカビリー、スイング・ジャズなど古き良きアメリカ音楽。いわゆるアメリカーナというジャンルか。グレン・ミラーなどでお馴染みのスイングの名曲カバーに、アメリカンな雰囲気たっぷりの自作曲を交え、ノスタルジックながらもダンサブルな楽しいアルバムに仕上げている。

☆266位☆

Chocolate Starfish And The Hot Dog Flavored Water/Limp Bizlit (2000)
チョコレート・スターフィッシュ・アンド・ザ・ホット・ドッグ・フレイバード・ウォーター/リンプ・ビズキット
初めて聴いた時の衝撃は相当なものだった。パンクでヘビメタでヒップホップでラウドな世界。これらの要素が無理なく混在し、明らかに新しいスタイルを提示している。当時話題だった『ミッション・インポシブル2』のテーマ曲を筆頭に、収録曲はひたすらカタルシス。これぞ、ティーン・エイジャー御用達であり、またロックはかくあるべき、とも思う。

☆265位☆

You Got It Coming/Jeff Beck (2000)
ユー・ガット・イット・カミング/ジェフ・ベック
ベックの復活第二弾。インスト中心のデジタル・ロック的作風に大きな変化はないが、ギターもバックの音もより研ぎ澄まされた印象。余計なものは排除され、ひたすらベックのギターが唸りを上げる。実に素晴らしい。シンプルなプレイなのに、ここまで聴く者を圧倒させられるのは、ジェフ・ベックだからこそ。やっぱりベックは凄い。

☆264位☆

The Last Days Of Disco -Original Soundtrack- (1998)
ラスト・デイズ・オブ・ディスコ/オリジナル・サウンドトラック盤
映画は日本未公開。ディスコが舞台なのかどうか分からないが、サントラ盤は往年のディスコ・ヒット満載で、オールド・ファンにはたまらない内容。目玉は1979年のアリシア・ブリッジス「I Love The Night Life」のオリジナルと、このサントラの為のカバーの両方が収録されていること。ほぼ20年振りにクローズ・アップされたのは喜ばしい。

☆263位☆

Slang/Def Leppard (1996)
スラング/デフ・レパード
ビビアン・キャンベル加入後の初アルバムは、それまでのキャッチーなハード・ロックからオルタナの影響が濃いソリッドなロックに路線変更し、賛否両論が渦巻く作品となったが、久々にブリテイッシュ・ロックらしい雰囲気で、クォリティは高い。ツェッペリン、シン・リジィといった偉大なる先駆者たちへのリスペクトが感じられるのもいいと思う。

☆262位☆

The Very Best Of Cream/Cream (1995)
ベリー・ベスト・オブ・クリーム/クリーム
長尺のブルース・ナンバーやソロの応酬ばかりがクリームではない、という事がよく分かるベスト盤。デビュー曲の「包装紙」「スイート・ワイン」「エニワン・フォー・テニス」といった風変わりなポップ・ナンバーが意外だが楽しめる。もちろん、「サンシャイン・ラブ」「ホワイト・ルーム」等の定番ヒットも漏れはない。「ストレンジ・ブリュー」「スーラバー」あたりも外せない。

☆261位☆

Talk/Yes (1994)
トーク/イエス
トレバー・ラビン体制のイエスとしてはラスト作。タイトでスリリングな演奏にジョン・アンダーソンのボーカル、というスタイルは変わらず、プログレ風組曲も収録され、80年代からの路線の集大成みたいな雰囲気。イエスの名前を使うのが勿体ないくらいの独特の世界を作り上げている。バンドのロゴも新しくなり、イエスは違う地平に進むかと思われた。

次回は、260位→241位です^^


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かくも長き空白 | トップ | 球史に名を刻むエースたち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

私的歴代最高のアルバム500選」カテゴリの最新記事