ジャウヅカ(ジョウヅカ)森
「遠野物語」113
和野にジャウヅカ森といふ所あり。象を埋めし場所なりといへり。
ここだけは地震なしとて、近辺にては地震の折はジャウヅカ森へ逃げよと昔より言ひ伝へたり。これは確かに人を埋めた墓なり。塚のめぐりには掘あり。塚の上には石あり。
これを掘れば祟りありといふ。
其の位置東界の屏障をなす連岡の西麓を占め、南は明神沢、北は寺沢の間に介在し、人工を加へられし円き土塚をなし、周囲約130尺高さ約10尺、更に外方に低き土堰を周らし、且つ西部に稍々細長き平壇を付属し頂部に高さ3尺余の自然石(花崗岩)を据え、古来地震のせぬ所と伝へてゐる。・・・・・伊能嘉矩
十三塚関連について、ご意見やご見解を伺いに遠野物語研究所を訪れましたが、先生方から、その他の塚に関する考察等もお聞かせいただきました。
その中で、不地震地や経塚についてもお話しがあって、市内各所の不地震地や経塚の一部を示した資料をいただき、その中で、土淵のジョウ塚に関しても掲載があって、以前より山猫さん、たま千代さん、アバウトさん等がホウリョウ関連で度々訪ねられ、ブログでもアップしておりましたので、特にこのジョウ塚森に関して、色々とご教授いただきました。
まずは、色々と考察をめぐらせる前に実際に探してみようということで、若干場所等を教えていただき、探訪して参りました。
先生方によれば、山野に分け入って20~30メートルも入れば、行き着くとのこと、しかし、よく目を凝らし、こんもりとした円形の土盛といいますか塚を探すこと、そして石は倒れていてこちらもよく見ないと見つけ出せないかもしれないとのことでもありました。
30日午前中、目星をつけた位置から山野突入・・・なかなかこんもりとした塚らしき形状は見つけ出せない、おまけに熊公の足跡、糞、笹竹が倒れている場所もあり、手を叩きながら探索する。
結局、見つけられずに撤退・・・・。
しか~し、どうしても気になってしょうがない、午後2時、準館跡探訪装備(一眼デジ、ゴム長、コンパス、軍手)で再び探索。
今度は気合が入っている、午前中とは別な位置から山野突入、入ってすぐ気になる尾根がある。
館跡(山城)探索では、こういった尾根の上方(館跡なら下部)部分から帯郭やら堀の下部が現れることが多いが、この感を頼りに斜面を登り始めると・・・・。
山野に入って70~80mか?低い尾根の平らな部分に到達、するとこんもりといいますか、それらしい形状を発見、伊能先生がいうように周囲が堀のような形状・・・・どうやらここに間違いなさそうだっ・・・・ということでジャウヅカを発見・・・・。
倒れているということでしたが、きちんと建てられているところをみますと、地域とか山林所有者等によって、修復されたようでもあります。
高さ1メートル程、楕円形の塚で、幅2メートル程、長さ7,8メートル程か、石には文字等は確認されなかった・・・が、きちんと傍でみたわけではない。
遠野物語では象を埋めた場所とあるが、そんなことはないだろう、また人を埋葬した墓ともあるが、おそらくは不地震関連での要石を置いた場所、或いは経塚といわれるものだろうと想像はつきます。
いずれ、なんとか探し出すことができて、よかったと思います。
館めぐりのノウハウが生きた思いでもあり、久々に山野徘徊で興奮いたしました。
ジャウヅカ森への入口・・・松木の向うの山野に存在しております。
「遠野物語」113
和野にジャウヅカ森といふ所あり。象を埋めし場所なりといへり。
ここだけは地震なしとて、近辺にては地震の折はジャウヅカ森へ逃げよと昔より言ひ伝へたり。これは確かに人を埋めた墓なり。塚のめぐりには掘あり。塚の上には石あり。
これを掘れば祟りありといふ。
其の位置東界の屏障をなす連岡の西麓を占め、南は明神沢、北は寺沢の間に介在し、人工を加へられし円き土塚をなし、周囲約130尺高さ約10尺、更に外方に低き土堰を周らし、且つ西部に稍々細長き平壇を付属し頂部に高さ3尺余の自然石(花崗岩)を据え、古来地震のせぬ所と伝へてゐる。・・・・・伊能嘉矩
十三塚関連について、ご意見やご見解を伺いに遠野物語研究所を訪れましたが、先生方から、その他の塚に関する考察等もお聞かせいただきました。
その中で、不地震地や経塚についてもお話しがあって、市内各所の不地震地や経塚の一部を示した資料をいただき、その中で、土淵のジョウ塚に関しても掲載があって、以前より山猫さん、たま千代さん、アバウトさん等がホウリョウ関連で度々訪ねられ、ブログでもアップしておりましたので、特にこのジョウ塚森に関して、色々とご教授いただきました。
まずは、色々と考察をめぐらせる前に実際に探してみようということで、若干場所等を教えていただき、探訪して参りました。
先生方によれば、山野に分け入って20~30メートルも入れば、行き着くとのこと、しかし、よく目を凝らし、こんもりとした円形の土盛といいますか塚を探すこと、そして石は倒れていてこちらもよく見ないと見つけ出せないかもしれないとのことでもありました。
30日午前中、目星をつけた位置から山野突入・・・なかなかこんもりとした塚らしき形状は見つけ出せない、おまけに熊公の足跡、糞、笹竹が倒れている場所もあり、手を叩きながら探索する。
結局、見つけられずに撤退・・・・。
しか~し、どうしても気になってしょうがない、午後2時、準館跡探訪装備(一眼デジ、ゴム長、コンパス、軍手)で再び探索。
今度は気合が入っている、午前中とは別な位置から山野突入、入ってすぐ気になる尾根がある。
館跡(山城)探索では、こういった尾根の上方(館跡なら下部)部分から帯郭やら堀の下部が現れることが多いが、この感を頼りに斜面を登り始めると・・・・。
山野に入って70~80mか?低い尾根の平らな部分に到達、するとこんもりといいますか、それらしい形状を発見、伊能先生がいうように周囲が堀のような形状・・・・どうやらここに間違いなさそうだっ・・・・ということでジャウヅカを発見・・・・。
倒れているということでしたが、きちんと建てられているところをみますと、地域とか山林所有者等によって、修復されたようでもあります。
高さ1メートル程、楕円形の塚で、幅2メートル程、長さ7,8メートル程か、石には文字等は確認されなかった・・・が、きちんと傍でみたわけではない。
遠野物語では象を埋めた場所とあるが、そんなことはないだろう、また人を埋葬した墓ともあるが、おそらくは不地震関連での要石を置いた場所、或いは経塚といわれるものだろうと想像はつきます。
いずれ、なんとか探し出すことができて、よかったと思います。
館めぐりのノウハウが生きた思いでもあり、久々に山野徘徊で興奮いたしました。
ジャウヅカ森への入口・・・松木の向うの山野に存在しております。