「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

犬と暮らす(1) イントロダクション

2009-06-11 10:45:36 | ペット
犬と暮らすのは楽しい。犬に限らず、動物と暮らすのは楽しいことだ。しかし犬が他の多くの動物と異なるのは、世界中で太古の昔から犬が人間と共生することを選んで来たことだろう。現在ペットの王座に犬が君臨(もちろん猫や、人によってはオオカミ、ウマ、ブタ、ワニ、サルもペットであろうが)していて、ペット・ショップに置いてあるグッズでは圧倒的に犬のためのものが多いのも、その背景に恐ろしく長い歴史と理由がある。

犬と暮らすか暮らさないかに始まり、犬との接し方や飼い方は、暮らしの中で生じる他の様々なことと同様、その人のものの考え方、嗜好、性質や生活スタイルを強く反映している。犬及び犬と散歩する飼い主の姿を見ただけで、その飼い主の一面がうかがえて面白い。何事も人それぞれであることを実感させられるのだ。



私は犬が大好きで、犬と暮らすことが可能な条件がそろった時は常に犬と一緒だった。その意味では上の画像のC.W. ニコル氏の著書のタイトル「人生は犬で決まる」(小学館文庫)という言葉は、私の場合、かなり当てはまる。私は昔からニコル氏の本を読み漁っている。彼のモーガス(愛犬のアイリッシュ・セターで♂)の写真集を見た瞬間、私は「この犬が飼いたい!」と思ったものだ。画像はそのモーガスやメガン(同じくアイリッシュ・セターで♀)との楽しい生活を綴った本である。

今では私の家にアイリッシュ・セターがいる。おかしな性格をしていて、今まで飼った犬の中でも最も落ち着きがない。「早くしないとなくなっちゃう!」「間に合わない、間に合わない!」「それ何?何?何?」と、常に急いでいるかのようだ。



次の画像は自給自足農場アリスファームの経営者、藤門弘氏著の「犬もゆったり育てよう」(新潮OH!文庫)である。ニコル氏も藤門氏も別に犬の専門家ではないが、どちらも強い個性を持ち本当の意味で自立した人間だから、それぞれ独自のスタイルで犬と暮らす方法論を語っている。藤門氏の著書の副題は「ぼんやり犬養成講座」である。彼は「しつけない」派である。放ったらかしなのだ。北海道の広大なアリスファームならそれも可能だ。それが可能な生活を自分自身の努力で実現し手に入れているからこそ、大手を振って語れる彼のスタイルである。



犬とは関係ないがついでに紹介する。同じく藤門氏著「羊飼いの偏愛道具論」(平凡社)。スコップについて、ゴム長について・・・彼が日常利用する「道具」について彼独自の見解で評価し、紹介する本である。真に自立している人間は、犬に限らず何でも独自の鑑識眼で語ることが出来るらしい。くだけた文体ながら、とても格調高い。

というわけでこれからしばらく犬の話が続く。私のまったく個人的な体験に基づく「偏愛犬論」なので、これから初めて犬を飼う人の参考になどならないことを初めにお断りしておく。ニコル氏はニコル氏。藤門氏は藤門氏。そしてこれは私個人の犬体験論に過ぎないのである。
コメント (10)
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