この投稿のタイトル「紅茶を普通に飲む」は、先日書いた「豪州ワイン」他の話題同様、私個人の普通の生活スタイルに合うという観点から、私が選んだものについての私の経験を指しているに過ぎない。あれこれ試した結果、私が「これが皆にとってのベストだ!」と主張しているのではないのである。
その「普通に飲む紅茶」のポイントは以下の通りである:
●朝ごはんとともに頂くミルクティー
●インド産あるいはそれを中心としたブレンド
●濃く出せるブラック&ストロングな茶葉
と言うことはある程度必然的に・・・
●香りよりも、どちらかと言うとコク
●しかも「日常用」であるからしてあまり金を出したくない
他の多くのこと同じく、こうした特徴をすべて兼ね備えた紅茶を探すことは容易ではない。最後の条件がなければどうにでもなるが、そうは行かず、それにより選択肢が少なくなるのだ。
朝ごはんとともに楽しむ普通の紅茶となれば、それは鯵の開きと一緒に楽しむ番茶あるいは味噌汁の如くである。そのコストがパンやマーマレード対比で一定の割合以下に保たれ、かつそれなりの水準を持つ品質の茶葉が存在しなければ、いつまで経っても日本で「紅茶を普通に飲む」文化は普及しないであろう。どうでもよい紅茶か、あるいは妙に典雅で高級な紅茶ばかりでは困ってしまう。「普通の紅茶愛好家」は紅茶をおいしく飲みたいとは思うが、紅茶のエンゲル係数をやたら上げるわけには行かないのである。
私の勝手な諸条件を満たしつつ、エンゲル係数をかなり抑え、苦労しないでも日本のあちこちで買えるという点では、ご覧のTwnings社のEnglish Breakfastは有難い。近所のスーパーでも並行輸入品の200gの缶が700~800円程度で買える。茶葉を惜しまずにこれをドバドバと使えば、しっかりとしたストロングなミルクティーを作ることは簡単である。あまり強い個性があるものではない。茶葉はこうした「ブレックファースト」ものによくある細かい葉で、ブレンドが行き届き、一定の品質がいつも確保されている。
どうでも良いことだが、この缶はとても良く出来ていて、蓋と底がピタリと重なって固定される。重ねて保管する場合には非常に安定して便利である。
最近この缶のデザインが変わった。以前の缶の方が良かったのである。上の画像が新しい缶で、下のが古い缶のデザインだ。私は馴染みのある古い缶の方が好きである。
この並行輸入品でしか手に入らない安い200g缶はシリーズで5種類の茶葉がある。ご覧の赤い缶以外にも、クリーム・イエローのアール・グレー、紫のダージリン、黒のキーマン、オレンジのオレンジ・ペコ。先日近所のスーパーに行ったら、黒缶だけが売られていた。商品名は「プリンス・オブ・ウェールズ」、つまり今でいえばチャールズ皇太子だが、この中身はキーマンだ。キーマンはおそらくこの5種類の中で日本では最も売れない茶葉ではないだろうか。そしてそれだけを売っているというスーパーもなんとも的外れで変わっていて、面白かった。意図的にそうしているのか、偶然か。私は買わなかったが。
ストロングなブラック・ティーでミルクとの相性が良いことを条件に探すと、コクと深みがさらに強そうなアイリッシュ・ブレックファーストに行き着いた。いっそのことアイルランドの紅茶屋に買いに行ったらどうかと思い、行ってみた(ウェブ上で)。アイルランド人自身は国内でわざわざこれを「アイリッシュ・・・」などとは呼ばないらしい。広島で「広島風お好み焼き」とは言わず、関東でおでんを「関東煮(かんとうだき)」と言う必要がないのと同じか。しかし今や「アイルランド」を付けるとグローバルにはプラスに響く。
本日オーダーしてみた。価格はユーロ建てだ。もはやPunt(アイリッシュ・ポンド)ではないのである。便利なようなつまらないような。やがてスターリングもなくなるのか??? 購入したのはアイルランドの老舗Bewley'sのアイリッシュ・ブレックファーストである。しっかりした紅茶で朝のミルクティーにぴったりなはずだ。
その「普通に飲む紅茶」のポイントは以下の通りである:
●朝ごはんとともに頂くミルクティー
●インド産あるいはそれを中心としたブレンド
●濃く出せるブラック&ストロングな茶葉
と言うことはある程度必然的に・・・
●香りよりも、どちらかと言うとコク
●しかも「日常用」であるからしてあまり金を出したくない
他の多くのこと同じく、こうした特徴をすべて兼ね備えた紅茶を探すことは容易ではない。最後の条件がなければどうにでもなるが、そうは行かず、それにより選択肢が少なくなるのだ。
朝ごはんとともに楽しむ普通の紅茶となれば、それは鯵の開きと一緒に楽しむ番茶あるいは味噌汁の如くである。そのコストがパンやマーマレード対比で一定の割合以下に保たれ、かつそれなりの水準を持つ品質の茶葉が存在しなければ、いつまで経っても日本で「紅茶を普通に飲む」文化は普及しないであろう。どうでもよい紅茶か、あるいは妙に典雅で高級な紅茶ばかりでは困ってしまう。「普通の紅茶愛好家」は紅茶をおいしく飲みたいとは思うが、紅茶のエンゲル係数をやたら上げるわけには行かないのである。
私の勝手な諸条件を満たしつつ、エンゲル係数をかなり抑え、苦労しないでも日本のあちこちで買えるという点では、ご覧のTwnings社のEnglish Breakfastは有難い。近所のスーパーでも並行輸入品の200gの缶が700~800円程度で買える。茶葉を惜しまずにこれをドバドバと使えば、しっかりとしたストロングなミルクティーを作ることは簡単である。あまり強い個性があるものではない。茶葉はこうした「ブレックファースト」ものによくある細かい葉で、ブレンドが行き届き、一定の品質がいつも確保されている。
どうでも良いことだが、この缶はとても良く出来ていて、蓋と底がピタリと重なって固定される。重ねて保管する場合には非常に安定して便利である。
最近この缶のデザインが変わった。以前の缶の方が良かったのである。上の画像が新しい缶で、下のが古い缶のデザインだ。私は馴染みのある古い缶の方が好きである。
この並行輸入品でしか手に入らない安い200g缶はシリーズで5種類の茶葉がある。ご覧の赤い缶以外にも、クリーム・イエローのアール・グレー、紫のダージリン、黒のキーマン、オレンジのオレンジ・ペコ。先日近所のスーパーに行ったら、黒缶だけが売られていた。商品名は「プリンス・オブ・ウェールズ」、つまり今でいえばチャールズ皇太子だが、この中身はキーマンだ。キーマンはおそらくこの5種類の中で日本では最も売れない茶葉ではないだろうか。そしてそれだけを売っているというスーパーもなんとも的外れで変わっていて、面白かった。意図的にそうしているのか、偶然か。私は買わなかったが。
ストロングなブラック・ティーでミルクとの相性が良いことを条件に探すと、コクと深みがさらに強そうなアイリッシュ・ブレックファーストに行き着いた。いっそのことアイルランドの紅茶屋に買いに行ったらどうかと思い、行ってみた(ウェブ上で)。アイルランド人自身は国内でわざわざこれを「アイリッシュ・・・」などとは呼ばないらしい。広島で「広島風お好み焼き」とは言わず、関東でおでんを「関東煮(かんとうだき)」と言う必要がないのと同じか。しかし今や「アイルランド」を付けるとグローバルにはプラスに響く。
本日オーダーしてみた。価格はユーロ建てだ。もはやPunt(アイリッシュ・ポンド)ではないのである。便利なようなつまらないような。やがてスターリングもなくなるのか??? 購入したのはアイルランドの老舗Bewley'sのアイリッシュ・ブレックファーストである。しっかりした紅茶で朝のミルクティーにぴったりなはずだ。