家を建てることも、クルマに乗ることも、近隣の住民になんらかのネガティブなインパクトを与える。犬もそうである。例えば、飼い主の中には散歩の際に出た糞を路上に放置する人が多い。我が住宅街にもたくさんいる。「犬の飼い主はマナーを守れ」との自治会の看板があちこちに立てられている。ごもっともである。しかし自治会が「路駐や猫の放し飼いを止めよう」という看板を立てることはない。なぜか。
それにまつわる命の危険(注)とモノ自体の大きさを考えれば、我が住宅街に散見される路上駐車の迷惑度は犬の糞どころではない。また猫は大量に放し飼いになっており、敷地内にまで入り込んで糞尿をされるので困っている家庭が多い。犬の糞が人の命を脅かしたり、人の敷地内に落ちていることは皆無である。迷惑度の軽重からして犬は不当に敵視され、路駐や猫は妙に寛大に扱われている。
(注)命の危険とは・・・我が住宅街には緩急の差はあるが坂が多い。坂で路駐をすると、万が一ハンドブレーキが緩んだ時には大事故が起きる。私はかつてその被害を目撃した。また路駐のクルマの蔭から幼児が出て来ることの危険は子供を育てた経験のある人なら理解出来るはずだ。然しながら我が住宅街では、近隣の幼稚園に通う、正にその幼稚園児をクルマで送り迎えをするママ達がところ構わず路駐をする。また少数ながら坂になった公道上を個人駐車場化している住民も見受けられる。皆それぞれ路駐する理由はある。緊急時や何か用事があって路駐するのもわかる。しかしそれを前提にし常態化した生活パターンは改める必要があろう。
(画像は本日のベスト・ショット。我が家の犬の目の掃除のシーン。ウチの犬はかつて痩せていたので、眼球が落ちくぼみ眼やにが出やすかった。今は体重が適正レンジにコントロールされているが、眼やにはまだよく出る。このあと彼は目薬を差された)
犬の糞の路上放置が通行人にとっての不幸であることは否定できないが、その被害はたかがしれている(と言っては叱られるが)。犬が引き起こす最大の不幸は、隣人達に負わせる傷だろう。たまに凶暴な犬が、他人あるいは飼い主を噛んで重傷を負わせたり、死に至らしめてテレビ・ニュースに登場する。たいてい大型犬で土佐犬、秋田犬あるいはシェパードだったりする。同じ大型犬でもそれが例えばゴールデン・リトリバーであることはほとんどない。明らかに特定のいくつかの犬種に多い現象だ。
しかし一方で、それらの多くに共通する状況がある。犬の孤立だ。これは犬の種類や性質といった先天的な問題ではなく、飼い主によるその犬の飼い方、犬への接し方の問題だ。問題を起こすのはたいてい外で繋ぎっぱなしか、小屋に入れっぱなしの犬なのである。家族(犬にとっての群れ)との接触がほとんどない飼われ方で声をかけてもらうことも少なく触れられてももらえず、ましてや他人ともなれば接触など経験もあまりなく、極端に狭いテリトリーで強烈なストレスのもとに孤独に生活していたと推測される犬のうちのいくらかが、悪意のない人に対し時に深刻な危害を加えるのだ(もちろんどんな過酷な条件でもおとなしく我慢する犬もいる)。
室内飼いで十分かわいがられている犬が人を噛んで重いケガを負わせることはまずない。家の中で飼い主と並んで双方口を開けて昼寝をし(ウチのことだ)、水も食事も十分に与えられ、健康状態にも気を配られ、いつも触れられて声をかけられ、散歩にも連れ出されている犬は、ストレスがあまりないのである。彼らが人に危害を与えようとする誘因、理由が見当たらないではないか。
(画像は我が家のケージ)
前回同様、私は犬の室内飼いを強く勧める。個体差もあるが、外で孤独に生活する犬が感じるストレスは強く、時に攻撃的になる。在宅時はなるべく声をかけて、一緒に「群れて」生活してやるのが望ましい。また前回書いたように、室内飼いでないと気づかない病気やケガも多くある。
我が家が犬をケージに入れるのは夜の睡眠時と昼間の外出時である。夜はその方が安心して眠れるようだ。寝る時間になると「入って」と言うとサッサとケージに入って寝る。また昼間人が外出したまま一匹で放っておかれると、我が家の犬の場合は不安感が募ってしまうらしい。だから外出時も彼をこのケージに入れて前に布を垂らす。ケージの中の彼からは何も見えず却って安心して穴蔵の中で静かに寝る。したがって我が家では人間の外出は長時間のものにはなりえないのである・・・残念。
それにまつわる命の危険(注)とモノ自体の大きさを考えれば、我が住宅街に散見される路上駐車の迷惑度は犬の糞どころではない。また猫は大量に放し飼いになっており、敷地内にまで入り込んで糞尿をされるので困っている家庭が多い。犬の糞が人の命を脅かしたり、人の敷地内に落ちていることは皆無である。迷惑度の軽重からして犬は不当に敵視され、路駐や猫は妙に寛大に扱われている。
(注)命の危険とは・・・我が住宅街には緩急の差はあるが坂が多い。坂で路駐をすると、万が一ハンドブレーキが緩んだ時には大事故が起きる。私はかつてその被害を目撃した。また路駐のクルマの蔭から幼児が出て来ることの危険は子供を育てた経験のある人なら理解出来るはずだ。然しながら我が住宅街では、近隣の幼稚園に通う、正にその幼稚園児をクルマで送り迎えをするママ達がところ構わず路駐をする。また少数ながら坂になった公道上を個人駐車場化している住民も見受けられる。皆それぞれ路駐する理由はある。緊急時や何か用事があって路駐するのもわかる。しかしそれを前提にし常態化した生活パターンは改める必要があろう。
(画像は本日のベスト・ショット。我が家の犬の目の掃除のシーン。ウチの犬はかつて痩せていたので、眼球が落ちくぼみ眼やにが出やすかった。今は体重が適正レンジにコントロールされているが、眼やにはまだよく出る。このあと彼は目薬を差された)
犬の糞の路上放置が通行人にとっての不幸であることは否定できないが、その被害はたかがしれている(と言っては叱られるが)。犬が引き起こす最大の不幸は、隣人達に負わせる傷だろう。たまに凶暴な犬が、他人あるいは飼い主を噛んで重傷を負わせたり、死に至らしめてテレビ・ニュースに登場する。たいてい大型犬で土佐犬、秋田犬あるいはシェパードだったりする。同じ大型犬でもそれが例えばゴールデン・リトリバーであることはほとんどない。明らかに特定のいくつかの犬種に多い現象だ。
しかし一方で、それらの多くに共通する状況がある。犬の孤立だ。これは犬の種類や性質といった先天的な問題ではなく、飼い主によるその犬の飼い方、犬への接し方の問題だ。問題を起こすのはたいてい外で繋ぎっぱなしか、小屋に入れっぱなしの犬なのである。家族(犬にとっての群れ)との接触がほとんどない飼われ方で声をかけてもらうことも少なく触れられてももらえず、ましてや他人ともなれば接触など経験もあまりなく、極端に狭いテリトリーで強烈なストレスのもとに孤独に生活していたと推測される犬のうちのいくらかが、悪意のない人に対し時に深刻な危害を加えるのだ(もちろんどんな過酷な条件でもおとなしく我慢する犬もいる)。
室内飼いで十分かわいがられている犬が人を噛んで重いケガを負わせることはまずない。家の中で飼い主と並んで双方口を開けて昼寝をし(ウチのことだ)、水も食事も十分に与えられ、健康状態にも気を配られ、いつも触れられて声をかけられ、散歩にも連れ出されている犬は、ストレスがあまりないのである。彼らが人に危害を与えようとする誘因、理由が見当たらないではないか。
(画像は我が家のケージ)
前回同様、私は犬の室内飼いを強く勧める。個体差もあるが、外で孤独に生活する犬が感じるストレスは強く、時に攻撃的になる。在宅時はなるべく声をかけて、一緒に「群れて」生活してやるのが望ましい。また前回書いたように、室内飼いでないと気づかない病気やケガも多くある。
我が家が犬をケージに入れるのは夜の睡眠時と昼間の外出時である。夜はその方が安心して眠れるようだ。寝る時間になると「入って」と言うとサッサとケージに入って寝る。また昼間人が外出したまま一匹で放っておかれると、我が家の犬の場合は不安感が募ってしまうらしい。だから外出時も彼をこのケージに入れて前に布を垂らす。ケージの中の彼からは何も見えず却って安心して穴蔵の中で静かに寝る。したがって我が家では人間の外出は長時間のものにはなりえないのである・・・残念。