私はどこのお店に行ってもその料理を1口、2口食べただけで、そのレシピを理解してしまい、全部記憶してしまう。「料理」と「音楽」というジャンルは異なるものの、「神童」と呼ばれ、延々とメロディーを聴いてから後にそれを譜面に書き起こすことが出来た子供時代のモーツアルトに似ている・・・かな?
新橋にある「鳥割烹末げん」(都内港区新橋2-15-7)は三島由紀夫が自決直前最後の夜に食事をしたことで有名な老舗だが、そこに「かま定食」という名のランチメニューがある。親子丼の一種だがちょっと変種であり、鶏の挽肉を使うのだ。通常の親子丼とは食感が異なり、のど越しが良い。今日も私は末げんに向かい、修業させてもらったのだった。

上のモーツアルトの例え話も、末げんの修業もまったくの冗談で、私は実は末げんなどと言う高級なお店で何かを食べたことすらない。我らが雑誌dancyu2009年4月号は丼特集であり、そこにはこの末げんの「かま定食」のレシピが掲載されていた。修業と言っても、あくまで自宅で雑誌を読むことによる理解であり、単なる妄想、イメージ・トレーニングに過ぎないのである。
でもその行為をバカにしてはいけない。こういう簡便ながら地道な努力が、明日のおいしい家庭料理を増やす。こうした真面目なモノマネを抜きにしては、どこの家庭でも楽しい食卓は生まれない。言語習得と同じく、料理は恥ずかしげもないモノマネから始まるのだ。


材料はこれだけ。鶏モモ挽肉、三つ葉、卵。老舗のレシピとは言え、家庭向けに簡単にしてあるようだ。レシピが定める具材と調味料の各分量は画像のとおりである。2人分で卵6個。すげぇ~。

これが最初の段階。鶏モモ挽肉に卵2個を突っ込んで、混ぜまくる。この「挽肉&卵の混ぜ混ぜ状態」に、まずはサラダ油大さじ4杯、日本酒大さじ3杯を入れて、続けてどんどん混ぜる。サラダ油大さじ4杯ですよ。なんだか不安になるほどの量だ。計量スプーンをご存じない方のために実物を見せると、下の画像のとおり。

大さじとは一番上の15mlである。これを4杯というのはサラダ油60mlという意味だ。しかも後で醤油大さじ4杯!! 味醂を120ml??!!! なんだかすごいなあ。最後には卵を4個加えるわけで、これを2人で食べるとコレステローラーズの仲間入り?

これが最終段階。上のレシピにある調味料(a)と卵4個を投入して、材料を使いきった。まもなく出来上がりだ。

ほら、出来た。こってりと旨そうな挽肉の親子丼。なんだかちょっと見た目が雑誌掲載の画像と違うかもしれないがご愛嬌。初挑戦なのだから。次回作る時はレシピを自分流に少し変えて、自分好みに作ってみようと思う。いくつか雑誌掲載のレシピに改善すべき点を見つけた・・・末げんに失礼か。
「どうだ末げんだぞ!コンニャロー文句あっか!!」という感じのスペシャルな挽肉の親子丼を、わしはワシワシとかき込んで食べたのであった(椎名誠風エンディング)。
新橋にある「鳥割烹末げん」(都内港区新橋2-15-7)は三島由紀夫が自決直前最後の夜に食事をしたことで有名な老舗だが、そこに「かま定食」という名のランチメニューがある。親子丼の一種だがちょっと変種であり、鶏の挽肉を使うのだ。通常の親子丼とは食感が異なり、のど越しが良い。今日も私は末げんに向かい、修業させてもらったのだった。

上のモーツアルトの例え話も、末げんの修業もまったくの冗談で、私は実は末げんなどと言う高級なお店で何かを食べたことすらない。我らが雑誌dancyu2009年4月号は丼特集であり、そこにはこの末げんの「かま定食」のレシピが掲載されていた。修業と言っても、あくまで自宅で雑誌を読むことによる理解であり、単なる妄想、イメージ・トレーニングに過ぎないのである。
でもその行為をバカにしてはいけない。こういう簡便ながら地道な努力が、明日のおいしい家庭料理を増やす。こうした真面目なモノマネを抜きにしては、どこの家庭でも楽しい食卓は生まれない。言語習得と同じく、料理は恥ずかしげもないモノマネから始まるのだ。


材料はこれだけ。鶏モモ挽肉、三つ葉、卵。老舗のレシピとは言え、家庭向けに簡単にしてあるようだ。レシピが定める具材と調味料の各分量は画像のとおりである。2人分で卵6個。すげぇ~。

これが最初の段階。鶏モモ挽肉に卵2個を突っ込んで、混ぜまくる。この「挽肉&卵の混ぜ混ぜ状態」に、まずはサラダ油大さじ4杯、日本酒大さじ3杯を入れて、続けてどんどん混ぜる。サラダ油大さじ4杯ですよ。なんだか不安になるほどの量だ。計量スプーンをご存じない方のために実物を見せると、下の画像のとおり。

大さじとは一番上の15mlである。これを4杯というのはサラダ油60mlという意味だ。しかも後で醤油大さじ4杯!! 味醂を120ml??!!! なんだかすごいなあ。最後には卵を4個加えるわけで、これを2人で食べるとコレステローラーズの仲間入り?

これが最終段階。上のレシピにある調味料(a)と卵4個を投入して、材料を使いきった。まもなく出来上がりだ。

ほら、出来た。こってりと旨そうな挽肉の親子丼。なんだかちょっと見た目が雑誌掲載の画像と違うかもしれないがご愛嬌。初挑戦なのだから。次回作る時はレシピを自分流に少し変えて、自分好みに作ってみようと思う。いくつか雑誌掲載のレシピに改善すべき点を見つけた・・・末げんに失礼か。
「どうだ末げんだぞ!コンニャロー文句あっか!!」という感じのスペシャルな挽肉の親子丼を、わしはワシワシとかき込んで食べたのであった(椎名誠風エンディング)。