上映時間に間に合うように仕事を済ませ、近くのシネコンに急行。映画『フィクサー』を見た。最大の理由は、ジョージ・クルーニー主演であること。次に、監督のトニー・ギルロイは『ボーン・アイデンティティー』シリーズの脚本家だったこと。これが監督デビュー作である。
異色の弁護士映画、というんだろうか。クルーニー演じるマイケル・クレイトン(この名前が原題でもある)は、弁護士は弁護士でも、企業の不祥事や所属する法律事務所にとって不都合なことを、表面化させずに「隠蔽工作」するのが専門なのだ。
ちなみに、マイケル・クレイトンとよく似た名前、マイケル・クライトンは映画『ジュラシック・パーク』などの原作で有名な作家です。もっとも、なぜか最近はマイクル・クライトンと表記されるみたいだけど。
軸となる案件は、世界的農薬会社に対する巨額の集団訴訟。この会社には、表ざたになれば大きな損失、といった秘密があり、それを「無いこと」にするためなら、裏で何でもやっちゃう。で、我らがクルーニーはどう動くのか、が見どころだ。
全体はサスペンスだが、その度合いは緩やか。マイケル・クレイトンという主人公も決して正義のヒーロー型じゃない。仕事も家庭も問題山積だし。生身というか、現代を生きる等身大の一人の男という感じだ。だが、このクルーニーもまた渋い。かっこいいのだ。”読後感”としては、かなり満足。映画らしい映画を見た気がした。
そうそう、『追憶』などの監督であるシドニ・ポラック。ときどき役者としても顔を見るけれど、この映画でも大事な役で、いい味、出してました。
シネコンの下の階、いつもの本屋さんで小林信彦さんの新刊『映画×東京とっておき雑学ノート~本音を申せば』を入手。「週刊文春」の連載は毎週読んでいるが、こうして1冊にまとまるたび、やはり買って読んでしまう。文庫になると、それもまた買って読む。なぜなら、その都度、新たな発見があるからだ。書名に「雑学」とあるが、小林さんが言う「雑学」と、テレビの雑学バラエティの「雑学」とは、まったくの別物である。
異色の弁護士映画、というんだろうか。クルーニー演じるマイケル・クレイトン(この名前が原題でもある)は、弁護士は弁護士でも、企業の不祥事や所属する法律事務所にとって不都合なことを、表面化させずに「隠蔽工作」するのが専門なのだ。
ちなみに、マイケル・クレイトンとよく似た名前、マイケル・クライトンは映画『ジュラシック・パーク』などの原作で有名な作家です。もっとも、なぜか最近はマイクル・クライトンと表記されるみたいだけど。
軸となる案件は、世界的農薬会社に対する巨額の集団訴訟。この会社には、表ざたになれば大きな損失、といった秘密があり、それを「無いこと」にするためなら、裏で何でもやっちゃう。で、我らがクルーニーはどう動くのか、が見どころだ。
全体はサスペンスだが、その度合いは緩やか。マイケル・クレイトンという主人公も決して正義のヒーロー型じゃない。仕事も家庭も問題山積だし。生身というか、現代を生きる等身大の一人の男という感じだ。だが、このクルーニーもまた渋い。かっこいいのだ。”読後感”としては、かなり満足。映画らしい映画を見た気がした。
そうそう、『追憶』などの監督であるシドニ・ポラック。ときどき役者としても顔を見るけれど、この映画でも大事な役で、いい味、出してました。
シネコンの下の階、いつもの本屋さんで小林信彦さんの新刊『映画×東京とっておき雑学ノート~本音を申せば』を入手。「週刊文春」の連載は毎週読んでいるが、こうして1冊にまとまるたび、やはり買って読んでしまう。文庫になると、それもまた買って読む。なぜなら、その都度、新たな発見があるからだ。書名に「雑学」とあるが、小林さんが言う「雑学」と、テレビの雑学バラエティの「雑学」とは、まったくの別物である。