一昨日(土)、銀座教文館で入手した『一言半句の戦場』は、20年前に亡くなった開高健さんの”新刊”だが、中身は全集や単行本に未収録だった文章を集めたものだ。この<未収録本>には弱くて、見かけると、つい買ってしまう。河出書房新社が何冊か出した山口瞳さんの<未収録エッセイ>シリーズなど最たる例だ。
『一言半句の戦場』には、本人の文章だけでなく、菊谷匡祐さんや島地勝彦さん、そして谷沢永一さんなど、開高健を直接知る人たちも文章を寄せている。これらがまた、読者にとっては開高健を”反芻”するのに実に有効だ。
ところで、この本の中で、どーでもいいことかもしれないが、どーしても気になることが一つ。全編に、開高健の写真がちりばめられていて、これもまた嬉しいのだが、187ページにある「書斎で執筆中の姿を真横から写した写真」とまったく同じものが231ページにも掲載されている。同一写真はこれしかなく、なぜ、なんだろう、狙いなのか、いや、まさか間違いってことは・・・などと思案している。単にいい写真だから2度出したのかもしれないが。
同じ写真が2度出てきても大丈夫なほど(?)この本は厚い。4センチはある。590ページで、しかも2段組み、3段組みのページが多い。なかなかの”お徳感”だ。
そういえば、最近入手した中に、この「厚手・お徳感」の本がいくつかあるなあ。
『大林宣彦の映画談議大全 <転校生>読本』は全798ページ。その厚さは、約5センチで、重さもかなりある。あの懐かしい「尾道3部作」の1本を自らリメイクしたことをきっかけに生まれた<厚手・お徳感本>だ。
そして、もう1冊。『マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究』は、その厚さ5.5センチもある。大林監督のほうは軟らかい表紙の「並製」だが、こちらは硬い表紙、ハードカバーだ。ジャズの巨匠というか、帝王マイルスに関する本気の研究書である。東京大学での講義録が軸になっている。講義なので、話し言葉であり、読みやすい。とはいえ、細かい文字での全776ページは圧巻だ。これまた出色の<厚手・お徳感本>である。
わたしの読書作法山口 瞳河出書房新社このアイテムの詳細を見る |
『一言半句の戦場』には、本人の文章だけでなく、菊谷匡祐さんや島地勝彦さん、そして谷沢永一さんなど、開高健を直接知る人たちも文章を寄せている。これらがまた、読者にとっては開高健を”反芻”するのに実に有効だ。
ところで、この本の中で、どーでもいいことかもしれないが、どーしても気になることが一つ。全編に、開高健の写真がちりばめられていて、これもまた嬉しいのだが、187ページにある「書斎で執筆中の姿を真横から写した写真」とまったく同じものが231ページにも掲載されている。同一写真はこれしかなく、なぜ、なんだろう、狙いなのか、いや、まさか間違いってことは・・・などと思案している。単にいい写真だから2度出したのかもしれないが。
同じ写真が2度出てきても大丈夫なほど(?)この本は厚い。4センチはある。590ページで、しかも2段組み、3段組みのページが多い。なかなかの”お徳感”だ。
そういえば、最近入手した中に、この「厚手・お徳感」の本がいくつかあるなあ。
『大林宣彦の映画談議大全 <転校生>読本』は全798ページ。その厚さは、約5センチで、重さもかなりある。あの懐かしい「尾道3部作」の1本を自らリメイクしたことをきっかけに生まれた<厚手・お徳感本>だ。
大林宣彦の映画談議大全〈転校生〉読本―A MOVIE 1980~2008 ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、…大林 宣彦角川学芸出版このアイテムの詳細を見る |
そして、もう1冊。『マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究』は、その厚さ5.5センチもある。大林監督のほうは軟らかい表紙の「並製」だが、こちらは硬い表紙、ハードカバーだ。ジャズの巨匠というか、帝王マイルスに関する本気の研究書である。東京大学での講義録が軸になっている。講義なので、話し言葉であり、読みやすい。とはいえ、細かい文字での全776ページは圧巻だ。これまた出色の<厚手・お徳感本>である。
M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究菊地 成孔,大谷 能生エスクアイア マガジン ジャパンこのアイテムの詳細を見る |