昔々、芸を売らずに体を売っていた芸者さんは「枕芸者」と呼ばれたが、演技を売らずに「枕営業」しちゃう女優さんのことを「枕女優」というらしい。
新堂冬樹さんの新作は、すばり『枕女優』(河出書房新社)だ。ここまで直接的なタイトルが付いちゃうと内容は察しがつくし、で、読んでみるとやはりその通りだったりする。
鈴木弘子という芸能界に憧れていた平凡な女子高生が、やや怪しげなオーディションに合格し、上京。一夜にして、鳥居水香という名の”芸能人”となる。とはいえ、そう簡単に有名女優になれるはずもなく、下積みの辛さを味わう日々が続く。状況が変わるのは、「整形」と「枕営業」という、それこそ体を張った勝負に出てからだ。
物語はここでドライブがかかる。加速していく。売れっ子女優となった鳥居水香は、鈴木弘子からどんどん離れていき、そのギャップを自分でコントロールできなくなってしまうのだ。周囲に対する態度にも歯止めが効かなくなる。まるで芸能界の誰かさんのように「わがまま姫」「独裁女王」と陰口をたたかれ、大事な記者会見では何を聞かれても「いいえ」と答える暴走ぶり。それでも仕事は舞い込み、私生活は犠牲となり、恋人との関係もおかしくなってしまう。実人生と引き換えの名声。水香の、そして弘子のたどり着く先は・・・。
実は、作者の新堂さん自身が芸能プロダクションを経営している。所属タレントのほとんどは、若くて、しかもまだ名前が十分に知られていない女の子たちだ。こんな小説を事務所の社長が書いちゃっていいの?と心配になったりするが、ま、大丈夫なんでしょう、きっと。芸能界の「仕事の現場」のリアル過ぎる描写も含め、もしかしたら、かなりの問題作かもしれない。
<喫煙コーナー>
大変なことになった。昨日から今日にかけての「減煙」初日。いつもの20本から1本減らした19本で過ごす予定だった。ところが、1日が終わってみたら、何と9本も残っているではないか。つまり10本しか吸わなかったのだ。
なぜだ?と不思議だったが、たぶん、吸える本数が決まっていること、それがいつもより1本といえども少ないこと、それらが結構なプレッシャーだったらしい。吸うことを無意識のうちにセーブしていたようなのだ。なんて暗示に弱い私。
とにかく、何年ぶりかで、わずか10本を吸っただけで1日が終了してしまった。困った。本来なら、今日(25日)は昨日の19本から1本減らした18本で過ごすはずだったが、すでに10本まで来てしまったのだ。今さら、今日は18本で、というわけにはいかないではないか。どうする?
結論としては、昨日が10本だったのだから、今日はマイナス1本の9本ということにする。そう決めた。心配だが、そう決めたのだ。さあ、大変だよ。今日は会議なんかもあるし、その前後には必ず吸いたくなるはずだし。初めての「計画的喫煙」にトライせねばならない。
午前0時を回ってから、わざと新しい1箱を取り出し、昨日みたいにパッケージにマジックで「9」と本数を書いて、11本を抜き取った。そして、その中から、すでに1本吸ってしまった。残りは8本。これで1日、やり繰り(?)しなくてはならないのだ。
朝・昼・夜の3度の食事の後の一服は、やっぱ、はずせないよね。これだけで3本。あとの5本を、どのタイミングで吸えばいいのか。うーん、悩むなあ。でも、まあ、ダメで元々だし、とにかくこれでやってみよう。だが、それにしても、あと8本かあ・・・。
新堂冬樹さんの新作は、すばり『枕女優』(河出書房新社)だ。ここまで直接的なタイトルが付いちゃうと内容は察しがつくし、で、読んでみるとやはりその通りだったりする。
鈴木弘子という芸能界に憧れていた平凡な女子高生が、やや怪しげなオーディションに合格し、上京。一夜にして、鳥居水香という名の”芸能人”となる。とはいえ、そう簡単に有名女優になれるはずもなく、下積みの辛さを味わう日々が続く。状況が変わるのは、「整形」と「枕営業」という、それこそ体を張った勝負に出てからだ。
物語はここでドライブがかかる。加速していく。売れっ子女優となった鳥居水香は、鈴木弘子からどんどん離れていき、そのギャップを自分でコントロールできなくなってしまうのだ。周囲に対する態度にも歯止めが効かなくなる。まるで芸能界の誰かさんのように「わがまま姫」「独裁女王」と陰口をたたかれ、大事な記者会見では何を聞かれても「いいえ」と答える暴走ぶり。それでも仕事は舞い込み、私生活は犠牲となり、恋人との関係もおかしくなってしまう。実人生と引き換えの名声。水香の、そして弘子のたどり着く先は・・・。
実は、作者の新堂さん自身が芸能プロダクションを経営している。所属タレントのほとんどは、若くて、しかもまだ名前が十分に知られていない女の子たちだ。こんな小説を事務所の社長が書いちゃっていいの?と心配になったりするが、ま、大丈夫なんでしょう、きっと。芸能界の「仕事の現場」のリアル過ぎる描写も含め、もしかしたら、かなりの問題作かもしれない。
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<喫煙コーナー>
大変なことになった。昨日から今日にかけての「減煙」初日。いつもの20本から1本減らした19本で過ごす予定だった。ところが、1日が終わってみたら、何と9本も残っているではないか。つまり10本しか吸わなかったのだ。
なぜだ?と不思議だったが、たぶん、吸える本数が決まっていること、それがいつもより1本といえども少ないこと、それらが結構なプレッシャーだったらしい。吸うことを無意識のうちにセーブしていたようなのだ。なんて暗示に弱い私。
とにかく、何年ぶりかで、わずか10本を吸っただけで1日が終了してしまった。困った。本来なら、今日(25日)は昨日の19本から1本減らした18本で過ごすはずだったが、すでに10本まで来てしまったのだ。今さら、今日は18本で、というわけにはいかないではないか。どうする?
結論としては、昨日が10本だったのだから、今日はマイナス1本の9本ということにする。そう決めた。心配だが、そう決めたのだ。さあ、大変だよ。今日は会議なんかもあるし、その前後には必ず吸いたくなるはずだし。初めての「計画的喫煙」にトライせねばならない。
午前0時を回ってから、わざと新しい1箱を取り出し、昨日みたいにパッケージにマジックで「9」と本数を書いて、11本を抜き取った。そして、その中から、すでに1本吸ってしまった。残りは8本。これで1日、やり繰り(?)しなくてはならないのだ。
朝・昼・夜の3度の食事の後の一服は、やっぱ、はずせないよね。これだけで3本。あとの5本を、どのタイミングで吸えばいいのか。うーん、悩むなあ。でも、まあ、ダメで元々だし、とにかくこれでやってみよう。だが、それにしても、あと8本かあ・・・。