映画『劔岳 点の記』を観てきた。
名カメラマンである木村大作さんの初監督作品だ。
感想をひと言でいうなら、“労作”。
これ以外にない。
傑作とか、佳作とか、力作とか、問題作とか、そんなことじゃなく、ひたすら“労作”(笑)。
よく撮りましたねぇ、よく作り上げましたねぇ、と頭が下がる。
明治時代の測量隊には、映画の中でも山岳会のリーダー(仲村トオル)も言っていたけど、山に登るだけでなく、登った後に測量という大仕事が待っていた。
確かに大変だったと思うが、平成の世でも、キャストとスタッフと機材とが、あの険しい山に登って、その山の上で演技をし、それを撮影して映画にするのだから、大変さでは引けを取らない。
CGなし、代役なし(浅野忠信、香川照之たちに拍手)、の臨場感は伝わってくる。
それより何より、実際に山の上で撮られた風景がすごい。木村監督と木村カメラマンが一体となった、執念の映像がそこにある。
元々、いわゆる波乱万丈の派手な物語ではないわけだし(実際、退屈と感じるところもある)、作品評としても、何ヵ所かのアドリブ風の奇妙な“間”のことや、複数の登場人物の“こころの声”が出てくることなど、突っ込み処はいくつもあります。
まあ、そのあたりも押しのける“実写パワー”が、この映画の身上でしょう。
映画館の中が涼し過ぎたこともあり、鑑賞中は、吹雪の剣岳にいるようなバーチャル気分。
観客は中高年の“大人”が中心で、終了後は、下山した測量隊のように、皆、よれよれでした(笑)。
ラストのクレジットのロールは、「仲間たち」という表示で、原作の新田次郎さん以外は、出演者やスタッフの名前だけが“肩書き”なしで、延々と流れた。これも木村監督の熱い思いの表現なのだろう。
まずは、おつかれさまでした。
追記:
それにしても、香川照之は、『20世紀少年』『ディア・ドクター』『劔岳』と、ほんと、どんな人物にでもなっちゃうなあ。
感心する。
“日本のラッセル・クロウ”か、“日本のケビン・スペイシー”と呼ぼう(笑)。
名カメラマンである木村大作さんの初監督作品だ。
感想をひと言でいうなら、“労作”。
これ以外にない。
傑作とか、佳作とか、力作とか、問題作とか、そんなことじゃなく、ひたすら“労作”(笑)。
よく撮りましたねぇ、よく作り上げましたねぇ、と頭が下がる。
明治時代の測量隊には、映画の中でも山岳会のリーダー(仲村トオル)も言っていたけど、山に登るだけでなく、登った後に測量という大仕事が待っていた。
確かに大変だったと思うが、平成の世でも、キャストとスタッフと機材とが、あの険しい山に登って、その山の上で演技をし、それを撮影して映画にするのだから、大変さでは引けを取らない。
CGなし、代役なし(浅野忠信、香川照之たちに拍手)、の臨場感は伝わってくる。
それより何より、実際に山の上で撮られた風景がすごい。木村監督と木村カメラマンが一体となった、執念の映像がそこにある。
元々、いわゆる波乱万丈の派手な物語ではないわけだし(実際、退屈と感じるところもある)、作品評としても、何ヵ所かのアドリブ風の奇妙な“間”のことや、複数の登場人物の“こころの声”が出てくることなど、突っ込み処はいくつもあります。
まあ、そのあたりも押しのける“実写パワー”が、この映画の身上でしょう。
映画館の中が涼し過ぎたこともあり、鑑賞中は、吹雪の剣岳にいるようなバーチャル気分。
観客は中高年の“大人”が中心で、終了後は、下山した測量隊のように、皆、よれよれでした(笑)。
ラストのクレジットのロールは、「仲間たち」という表示で、原作の新田次郎さん以外は、出演者やスタッフの名前だけが“肩書き”なしで、延々と流れた。これも木村監督の熱い思いの表現なのだろう。
まずは、おつかれさまでした。
追記:
それにしても、香川照之は、『20世紀少年』『ディア・ドクター』『劔岳』と、ほんと、どんな人物にでもなっちゃうなあ。
感心する。
“日本のラッセル・クロウ”か、“日本のケビン・スペイシー”と呼ぼう(笑)。
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