朝だ。
小学生時代の夏休み、早起きして、神社までラジオ体操をしに行った。
♪新しい朝が来た 希望の朝だ~
体操を始める前に、ラジオから必ずこの曲が流れ、皆で歌った。
2009年8月30日の朝が来た。衆院選の朝だ。
焦点は、やはり政権交代。
今日一日、夜の選挙特番も含め、メディアは賑やかだろう。
しかし、思えば不思議な選挙だ。
何しろ、吉田茂の孫と、その政敵だった鳩山一郎の孫がぶつかっているんだから。
昭和21年に、GHQからパージを受けた当時の自由党総裁・鳩山一郎が、後を託したのが吉田茂である。
鳩山としては、「パージが解けた暁には政権を譲ってくれよ」という思いだったはずだが、もちろん吉田はそうしなかった。
鳩山からみれば裏切り。吉田のほうは「そんな約束はしていない」。
真相は藪の中だが、今、こうして双方の孫が“政権交代”を争っている。
めぐり合わせというか、因縁というか。
いや、それより、ご先祖や血の因縁が子孫を動かすとしたら、横溝正史の小説を思わせる(笑)。
「犬神家の一族」ならぬ「吉田・鳩山家の一族」。
それとも「自由党の一族」か。
まあ、そんな“コップの中”みたいな話では困るのだ。
今朝が、本当に“新しい朝”となり、“希望の朝”となるのかどうか。
まずは、今から投票所へ行ってきます。