碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

“希望の朝”が来たのか!?

2009年08月30日 | 日々雑感

朝だ。

小学生時代の夏休み、早起きして、神社までラジオ体操をしに行った。

♪新しい朝が来た 希望の朝だ~

体操を始める前に、ラジオから必ずこの曲が流れ、皆で歌った。

2009年8月30日の朝が来た。衆院選の朝だ。

焦点は、やはり政権交代。

今日一日、夜の選挙特番も含め、メディアは賑やかだろう。

しかし、思えば不思議な選挙だ。

何しろ、吉田茂の孫と、その政敵だった鳩山一郎の孫がぶつかっているんだから。

昭和21年に、GHQからパージを受けた当時の自由党総裁・鳩山一郎が、後を託したのが吉田茂である。

鳩山としては、「パージが解けた暁には政権を譲ってくれよ」という思いだったはずだが、もちろん吉田はそうしなかった。

鳩山からみれば裏切り。吉田のほうは「そんな約束はしていない」。

真相は藪の中だが、今、こうして双方の孫が“政権交代”を争っている。

めぐり合わせというか、因縁というか。

いや、それより、ご先祖や血の因縁が子孫を動かすとしたら、横溝正史の小説を思わせる(笑)。

「犬神家の一族」ならぬ「吉田・鳩山家の一族」。

それとも「自由党の一族」か。

まあ、そんな“コップの中”みたいな話では困るのだ。


今朝が、本当に“新しい朝”となり、“希望の朝”となるのかどうか。

まずは、今から投票所へ行ってきます。

今年前半を締めくくる恩師との“祭り”

2009年08月30日 | 日々雑感

信州は、晩夏というより、初秋の気配が強い。

遅ればせながら、ようやく父の墓参りができた。

墓石に水。母が庭から切ってきてくれた花。お線香。そして合掌。

胸の中で、前回の墓参以来のことをあれこれ報告する。

自分の中では、これでようやくお盆が終わり、今年の前半が終了した感じだ。

また、墓参りと共に、中学以来の恩師・はまみつを先生にお会いできたことも、その思いを強める。

毎年、お盆とお正月に先生を訪ね、半年分のお話をうかがい、自分もこの半年のあれこれをお話をさせていただく。

もう40年も続いている、いわば“祭り”であり、“儀式”のようなものだ。

奥様の手料理を肴に、二人で延々と飲んで、話す、幸せな時間。

これで今年の後半戦へと向うことができる。

今回、先生からいただいたお土産は『宮口しづえ童話名作集』(一草舎)。

はま先生の先生ともいえる童話作家で、「ミノスケのスキー帽」などで知られる宮口先生の作品集だ。

生誕100年、没後15年を記念しての出版であり、はま先生が編者(選者)を務めた一冊である。

ちなみに、宮口先生の先生は、あの島崎藤村。

ということは、私は藤村の”ひ孫弟子”?(笑)