碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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テレビ界、「打ち切り」と「降板」の冬

2009年12月10日 | テレビ・ラジオ・メディア

ここ数日、新聞には、「打ち切り」とか「降板」とか、やや物騒な文字が並んだ。

まず、8日のスポニチが「『総力報道!THE NEWS』が来年3月いっぱいで終了」と報じた。

9日のスポニチは「テレビ朝日『スーパーJチャンネル』小宮悦子キャスター降板へ」。

同じく「田原総一朗氏も『サンデープロジェクト』を降りる」ともある。

そして、産経は「NHK『プロフェッショナル』打ち切り検討」ときた。

『プロフェッショナル』は、NHKが「改編の一環」みたいな説明をしたとしても、やはり茂木健一郎さんの“4億円申告漏れ”から来てるよね。
金額大きいし。

小宮さんや田原さんは、明らかに経費削減のためのリストラだ。
金の切れ目が縁の切れ目になってしまった。

『総力報道!THE NEWS』は、本当に打ち切りだとしたら、ひたすら視聴率の低迷が原因。

『プロフェッショナル』はともかく、他はいずれも、意外とか、驚きとかではなく、あまりに予想通りの展開で拍子ぬけ、という感じだ。


以前、毎週の番組をプロデュースしていた頃、いつもスタッフに言っていた。

「いつまでもあると思うな、親とレギュラー」。

次の準備をしておくんだよ、と。

“表通り”から消える人、消える番組は、4月に向けて、まだまだ出てくるはずだ。