やはり、コレ、店頭で見たら買っちゃいます(笑)。
池波作品のビジュアル・ガイドブック『週刊 池波正太郎の世界』(朝日新聞出版)。
創刊号は「鬼平犯科帳(1)」で、今後「剣客商売」や「真田太平記」などを取り上げていき、全30巻になるそうだ。
中身は、花田紀凱さんの「『鬼平犯科帳』誕生秘話」をはじめ、登場人物の詳細な紹介、文学散歩などが並ぶ。
嬉しいのは「川本三郎が読む池波エッセイ」という、川本さんの書き下ろしエッセイ。
それから「ゆかりの名店」もいい。今回は蕎麦の「神田まつや」で、読んでいると行きたくなる。
さらに、物語の舞台となったエリアの「古地図」も有難い。本所・深川界隈のそれを眺めていると、露地を急ぐ“相模の彦十”や“子房の粂八”の姿が見えてくるようだ。
正月は、これを脇に置いて、何度目かの<「鬼平」読み直し>をやってみたいなあ、と思う。