碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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本年の映画“観納め”は『アバター』

2009年12月30日 | 映画・ビデオ・映像

映画『アバター』を観てきた。

3D字幕版。

いやあ、キャメロン監督、エライもんを作ったなあ、というのが第一印象だ。

実写とCGのマッチングが見事とか、3Dが美しいとか、技術的なこと以前に、物語として、ドラマとして、ずしんとくるものがあった。

途中からは、CGの登場人物もCGであることなど気にならなくなっていた。

この物語の中で、こういう人たち(というか彼ら)が生きていること、を素直に納得できたのだ。

宮崎駿監督作品とのリンク、共感、オマージュは強く感じた。

本物の才能が、とことん考え抜いたところから生まれたテーマやイメージが、ある重なりを見せたわけで、それもまた心地いいものだった。

たぶん、いや、きっと、もう一度観るはず。

あの怒涛のようなビジュアル。描かれていたものを全部は視認できていなかったはずだから(笑)、もっとちゃんと隅々まで見てみたいのだ。

オーバーな言い方ではなく、確かにこれは、今までにない“新たな映像体験”だと思う。

うーん、ほんと、エライもんが出てきたなあ・・・