放送批評懇談会が発行する専門誌『GALAC(ぎゃらく)』の2月号が出た。
この中で、11月7日に開催された公開シンポジウム「ギャラクシー賞受賞報道活動を見て、制作者と語る会」第2回の報告を書かせていただいた。
参加して下さった全国各地の制作者の方々と、報道部門選奨委員の皆さんの発言のポイントをまとめたものだ。
詳細は本誌をご覧いただきたいが、この報告文の最後は、こんなふうにさせていただいた・・・
その後、会場の学生から「テレビニュースがつまらなく感じるとしたら何が原因か」という厳しい質問が飛び出した。これにパネラー全員がひと言ずつ答えていったのが、全体のまとめとなった。
佐藤一弘(関西テレビ)
「間違えた時はしっかり認める。しかし過剰に反応して委縮しては
ならない」
東野 欣(毎日放送)
「行政側にとって問題はなくても、生活者から見たらどうなのかを
追及すべき」
岩田敏志(NHK)
「会社も社会も目先の利益を追う傾向にある時代。小さなスパンで
効果を求めないようにしたい」
半田俊介(朝日放送)
「効率的な取材だけだとニュースはつまらない。関西には面白い
ニュース番組がたくさんあるので、ぜひ見にきて欲しい」
福浜隆宏(日本海テレビ)
「主観が大事。自分が取材に行き、編集して、スタジオでしゃべる
という現在のスタイルを今後も続ける」
山谷 博(札幌テレビ)
「ニュースの送り手が冒険心を失くし、サラリーマン化したら
駄目になる」
全国各地で展開されている報道活動を共有する「場」として、このシンポジウムを継続したい。
・・・そう、ぜひ来年もやりましょう。