碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

当番組のナレーターは中嶋朋子さん

2009年12月16日 | テレビ・ラジオ・メディア

課外授業ようこそ先輩「五十嵐威暢篇」のナレーション録りを行った。

ナレーターは中嶋朋子さん。

私たちは、いつになっても中嶋さんを「北の国から」の蛍だと思っているが、ドラマだけでなく舞台でも活躍する堂々のベテラン女優である。

最近の我が家では、「コイケヤポテトチップス リッチカット」のCMが大人気。

阿部サダヲさん演じる「コイケ先生」もいいが、コイケ先生が憧れ続けている「売店のお姉さん」の中嶋さんが、何とも上手い。


私自身は初対面だが、藤島ディレクターは『北海道遺産物語』で旧知の仲。

原稿を渡してからしばらくして、映像を流しながら、全体をざっと読んでもらった。

で、驚いた。

ほとんど完璧なのだ。

このまま収録して、オンエアしても、何の問題もないくらい。

それは原稿を“読む”といったレベルではなく、自分の中から出てきた言葉(肉声)となり、しかも見事に映像と一体化している。

この番組のナレーターは、案内役であり、観察者であり、報告者であり、視聴者の代表でもある。

場面ごとに求める微妙なニュアンスもある。

しかし、そんなことは先刻承知、といった風情で、優しく楽しく悠々とナレーションしていくのだ。

これまで接してきた女優さんの中で、現場での“役”への入り方がすごい、と感じた一人が大竹しのぶさんだが、中嶋さんは大竹さんに勝るとも劣らない集中力だった。

中嶋さんのおかげで、番組を、より豊かなものにすることが出来ました。

今週の日曜(20日)に放送される「勝間和代篇」の最後に、我らが「五十嵐篇」の予告が流れる。

予告のナレーションも、もちろん中嶋さんだ。

そして、27日には本編のオンエアとなる。

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<放送のお知らせ>

課外授業ようこそ先輩

 「おもいをカタチにしてみよう ~彫刻家 五十嵐威暢~」


NHK総合テレビ
 2009年12月27日 (日) 午前8時25分より
北海道での放送は
 2010年 1月10日 (日) 午前10時50分より

ディレクター:藤島保志
プロデューサー:碓井広義/原 徹(NEP)
制 作:アウンビジョン