昨日、広島のマツダの工場で、元派遣社員がクルマで従業員11人を殺傷した事件。
容疑者は「4月に解雇された。会社に恨みがあった」と供述しているらしいが、詳しい動機は、まだ分からない。
驚いたのは、容疑者が人をはねたクルマが、マツダの「ファミリア」だったことだ。
この事件の報道では、最初から「ファミリア」の名が出ていた。
「ファミリア」は、1963年から40年間も生産されていたクルマで、名前通り、マツダのファミリーカーだった。
容疑者が乗っていたのが何年式なのかは不明だが、自社製品を“凶器”として使われることほど、企業にとって辛いことはないだろう。
しかも、容疑者はかつて働いていた人間で、クルマという“凶器”が向けられたのは、現在働いている人たちなのだ。
マツダへの強い恨みを感じる。
しかし、どれだけ恨みがあったとしても、何人もの人を、無差別にクルマではね飛ばすだろうか。
また一つ、“有り得ない”事件が、有り得てしまったという気がする。