碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

<言葉の備忘録>14  岩波新書編集部:編『日本の近現代史をどう見るか』

2010年06月17日 | 言葉の備忘録

今週、2年生ゼミの課題図書は、岩波新書「シリーズ日本現代史」の最終巻(第10巻)。

第1巻の「幕末・維新」から第9巻の「ポスト戦後社会」までを書いた、9人の執筆者による“総まとめ”となるものだ。

各人が担当巻の内容を整理しつつ、現在進行形でそれぞれの“問題意識”や“課題”を語っている。

この中で印象に残っているのが、第7巻「占領と改革」を執筆した雨宮昭一・独協大教授の言葉だ。


現実はいつも事実と可能性によって構成されているのです。
――雨宮昭一「占領改革は日本を変えたのか」(『日本の近現代史をどう見るか』)

“有り得ない”事件が有り得てしまうとしたら・・・

2010年06月17日 | 日々雑感

まさに<梅雨の晴れ間>だろうか。

キャンパスの頭上にも青空が広がっている。


最近の出来事の中で、強いインパクトがあったのが、15日に横浜の私立清心女子高校で起きた事件だ。

加害者、被害者ともに15歳の高校1年生。

隣の席にいたクラスメイトを、刃渡り約12センチの包丁で刺したのだ。

しかも、その包丁は「(被害生徒を)刺すために」ホームセンターで万引きしたという。

相手を傷つけようとする意志と凶器の準備。

そして、「国語の授業中の15日午後0時15分ごろ、左隣の女子生徒の右脇腹を、着席した状態のまま突然、包丁で刺した」(産経新聞)

授業中に、隣に座っている同級生が、突然、包丁で襲ってくる・・・。

小説やドラマでさえ“有り得ない”ようなことが起きている、という現実。

何が、加害生徒をそうさせたのか。

刺した理由は、まだ定かではないが、「机に荷物を勝手に置かれたり、日ごろから(被害者が)うるさくて、憎くなった。けがをさせようと思った」と供述しているらしい。

だが、「それだけで」と納得がいかない部分と、もしかしたら本当に「それだけで」実行したのかもしれないという部分と、両方がある。

被害生徒は意識不明の重体が続いている。

今は、とにかく命が助かってくれたら、と思うばかりだ。

飯田香織キャスター、「日刊ゲンダイ」に登場

2010年06月17日 | テレビ・ラジオ・メディア

4月8日のこのブログで、NHKの飯田香織さんについて書いた。

それは、この時「週刊新潮」でコメントしたことにからめて、「番組の中での飯田キャスターの説明は的確であり、また分かりやすい。何より信頼感がある」としている。

ブログ記事:
『週刊新潮』でNHK飯田香織キャスターについてコメント
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/ed03f0dfa06935ead846b2752ec13ece

最近の飯田さんは、もうすっかり余裕も生まれて、隣の堀潤キャスターとの“掛け合い”も、仲のいい姉弟(笑)みたいな雰囲気で、とても見やすい。

昨夜も、飯田さんの趣味であるゴルフにからめて、堀さんが冗談を言っていた。


さて、そんな飯田さんが、17日付の「日刊ゲンダイ」に登場した。

「注目!!女性キャスターを直撃」というインタビュー記事だ。

冒頭、記者とキャスターでは勝手が違うのでは?と質問されて、「一言で言うと楽しい(笑い)」と答えている。

意外や、「キャスター業への憧れはずっとありました」とのこと。

この告白は「日刊ゲンダイ」のスクープです(笑)。

また「記者時代のほうが大変でした」と語り、現在のハードな毎日も平気みたいだ。

「私は、アナウンサーのように読みがうまいわけじゃないし、若くてきれいなわけでもない。じゃあ、どこで頑張らなければいけないのか。取材という一点しかない」と飯田さん。

頼もしいではないか。

これからも頑張っていただきたい。