昨日の朝、大学で鳩山・小沢ダブル辞任を知った。
「うーん、なんだかなあ」と、やや脱力しつつも教室へ。
授業は「メディアと文化」で、ちょうどテレビ報道についての回だった。
「授業はライブだ」が持論なので(笑)、少し辞任問題と報道に触れた・・・・
ここしばらく、新聞もテレビも、政治報道の論調は「鳩山さん、辞めなさい」だった。
もちろん、「普天間」問題やら「政治とカネ」の問題やら、突っ込み処は山ほどあったのは確かだけど。
ならば、新聞やテレビは、日本を自民党時代に戻したいのか?
というか、読者や視聴者がそう思わざるを得ないような調子だった。
で、ホントに辞めちゃった(笑)。
すると、新聞やテレビは「8カ月で辞めるとはナンだ」とか「政権交代はナンだったんだ」とか言っている。
「あなたたちは、どうしたいのさ?」と聞いてみたくなる。
ここしばらく鳩山政権の支持率(マスコミの調査による)はぐんぐん低下していたが、それを“世論”だ、“国民の声”だと単純にいえたのかどうか。
なぜなら、新聞・テレビなど大マスコミによる、「倒すぞ、鳩山政権」猛烈キャンペーンともいうべき報道が続いていたからだ。
マッチポンプとは言わないが、かなりの世論誘導だった。
というわけで、鳩山降ろしが実現した。
今後、新聞・テレビは、どんな報道を展開するのか。
まずは民主党の代表選挙というイベントで耳目を集め、その結果でまたしばらくは読者・視聴者を引っ張ることになる。
そして7月には参院選だ。
今、我々に必要なのは、マスコミが伝える流れに身を任すのではなく、まさに自分のアタマで考えることだと思う。
・・・・というような話をして、授業の“本編”へと入っていったのでした。