碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

“ごひいき”のBS② 『所さんの世田谷ベース』(BSフジ)

2010年06月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

日曜の夜23時『所さんの世田谷ベース』(BSフジ)。

こちらもまた、<所ジョージ>が好きなことをやっているのを見せるだけ、という一点突破・全面展開な番組である。

何しろ、今夜だって、所さんの愛車の1台であるコブラのバックミラーを付け替えるだけ、なんだから(笑)。

これで1時間番組って、普通、地上波では無理でしょ?

でも、そこがいいんだなあ。

この“だららん”な感じ、がね。

クルマだ、バイクだ、雑貨だ、Tシャツだ、という具合に、あくまでも所ジョージの趣味が毎回のテーマだ。

所さんが始めた雑誌「ライトニング」の雰囲気(笑)。

このセンに興味のある人だけが見ればいい番組であり、逆にその“間口”の狭さがBS番組の魅力なのだ。

それに、世田谷ベースみたいな、ガレージというか、秘密基地というか、こういう空間って、男の夢だったりするわけです。

“ごひいき”のBS① 『小山薫堂 東京会議』(BSフジ)

2010年06月14日 | テレビ・ラジオ・メディア

新聞社より連絡あり。

BSについて取材中とのこと。

「ご覧になっているBSの番組は?」ということだった。

BSで、見ている番組というか、好きな番組はいくつかある。

この週末でいえば、まず、BSフジの『小山薫堂 東京会議』(土曜夜23時)だ。

薫堂さんが、自分の事務所で会議をしていて、それがまんま番組になっている(というしつらえの)番組。

今回は、オリジナルのパンの開発だった。

事務所の社員である小宮山さんという青年が「パン部長」に任命され、商品化へ向けて作業を行う。

彼は今まで「結果を出さない」仕事ぶりに特徴がある、という所がミソだ。

だから、番組は「情熱大陸」みたいにカッコよく完結しない(笑)。

いや、むしろそれは狙いで、「本来、ドキュメンタリーって、そんなにうまく着地するほうが変だよね」という薫堂さんらしいアプローチなのだ。

<小山薫堂>というブランドによる一点突破・全面展開の、BSらしい番組です。