赤い鳥文学賞作家・はまみつを先生の展覧会が開催される。
題して、「はまみつを童話のせかい展」。
今日6月1日から7月25日まで。
会場は、長野県朝日村の朝日美術館だ。
はまみつを(浜光雄)先生は、私が中学生の時、3年間担任だった。
12歳で出会って以来、40数年も師事し続けている、まさに恩師だ。
中学を卒業してからは、毎年お正月とお盆にお会いして、半年間の報告をさせていただくのが恒例となっている。
現在も旺盛な創作活動を続けている先生には、本当に頭が下がるし、刺激を受ける。
この55年間の先生の歩みと、先生が生み出してきたものの一端を、たくさんの人に見てもらえるのは嬉しいことだ。
開催、おめでとうございます!
『日刊ゲンダイ』で、毎週月曜に連載中のコラム「テレビとはナンだ!」。
今回、取り上げたのは、テレビ朝日のドラマ『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』である。
同窓会での再会から始まる恋もある。
うん、あるでしょう。
その先に待っているのは何か。
天国だの地獄だの、そう単純ではないはずで、まあ、それなりの覚悟がいるみたいです(笑)。
見出し:
ドラマ『同窓会』で目が離せないのは吹越満と須藤理彩
コラム本文:
45歳、結婚18年の妻(黒木瞳)が心情を漏らす。
「すっかり忘れていたけど私は女だった!」。
世の夫たちは「すみません」と謝るしかない。
一方では「黒木さん、アナタは片時も忘れたことなんてないでしょ」と突っ込みたくなりますが。
とにかく、ドラマ「同窓会~ラブ・アゲイン症候群」(テレビ朝日)である。
中学校の同窓会に参加した男女(黒木・高橋克典・三上博史・斉藤由貴)が、回を重ねる毎に“抜き差しならない”状態にハマっていく。
それもいきなり不倫という展開にせず、各人の「ちょっと切ない現在(いま)」をじっくり描くタメを作ったことが視る側の共感を呼んだ。
また、仲間の官僚(尾美としのり)が仕事上の問題を抱えたまま同級生の主婦と失踪(あわや心中か)というプチ・サスペンスの引っ張りも効いている。
しかし、何といっても目が離せないのは黒木の夫(吹越満)と高橋の妻(須藤理彩)だ。
吹越の怪演はもちろん、須藤の“普通の妻”が放つ狂気が尋常ではない。
中でも一番怖かったのは、高橋の帰宅を待つ須藤が、真っ暗な部屋でひたすら同じワイシャツにアイロンをかけていた場面だ。
そうそう、難病を宣告された三上の主治医が高橋ひとみというのも、一種の同窓会といえる。
映画「私をスキーに連れてって」からでさえ、はるかな時が流れたのである。
(日刊ゲンダイ 2010.06.01付)