碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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今、「いい役者」といえば誰なのか

2010年11月10日 | メディアでのコメント・論評

週刊誌から、「今、注目すべきいい役者」は誰か、という取材を受けた。

売れてる役者とか、キレイな役者とかではなく、「いい役者」である。

男優、女優、それぞれ3人ずつ、しかも1位から3位までのランキングも欲しいとのこと。

こりゃ大変だあ(笑)。

結構真剣に考えました。

で、以下のように回答した次第です。


<女優>

1位:松たか子
 そこにいるだけで “日本の女”を感じさせてくれる。
 現在のところ、マイベスト女優。
 映画「告白」も彼女の存在がなければ成立しなかった。

2位:木村多江
 木村さんのことを、夕刊紙のコラムを通じて
 「日本一不幸が似合う女優」と命名したのは私です(笑)。
 堕ちれば堕ちるほど輝く、そんな役柄をぜひ見たい。

3位:貫地谷しほり
 20代女優の中で演技力はピカイチだと思う。
 「龍馬伝」の女優陣の中でもその印象は強いが、
 そろそろ本格的な代表作が欲しい。


<男優>

1位:香川照之
 何にでもなれる役者。しかも出演作にハズレなし。
 特にNHK「坂の上の雲」の正岡子規は絶品。

2位:渡辺謙
 映画館の大画面を一人で支えられるオーラを持つ。
 ハリウッドにも、世界のスターにも、
 自然体のままで負けない稀有な日本人俳優だ。

3位:浅野忠信
 テレビより断然映画が似合うところが嬉しい。
 目指すべきは、大物俳優ではなく、
 <キング・オブ・単館ロードショー>だ。



さて、私以外の方々は、どんな役者の名前を挙げるのだろう。

楽しみだ。