碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

TBS「Nスタ」にインタビュー出演

2010年11月23日 | テレビ・ラジオ・メディア

22日の夕方、TBSの報道番組「Nスタ」に、インタビュー出演した。

テーマは「早期化する就職活動」。

取材を受けたのは、当日の午後です。



今や、就活の“早期化”と“長期化”は、学生にとって、大学にとって、かなり大きな問題なのだ。

記者氏の質問に答える形で、大学における現状、商社などによる新たな対応等、あれこれ話をさせていただいた。



「2年生の終わりぐらいから『ソワソワ』、3年生の春から『モゾモゾ』。
夏以降は就職活動の専門家になってしまう。授業よりも就活を優先させるということが、認めるわけではないがいたしかたないと」


放送で使用されていたのは、話した内容の数十分の一。

この特集全体を3分間とすれば、まあ、そんなものでしょう(笑)。

いずれ、今回の件を含む「就活問題」について、きっちり報じていただきたいと思う。

きわどい笑いもふんだんなNHK『祝女(しゅくじょ)』

2010年11月23日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載中のコラム「テレビとはナンだ!」。

今週は、NHKの「祝女(しゅくじょ)」について書いた。

女性版「サラリーマンNEO」(笑)というか、きわどい笑いもふんだんで、大健闘中の1本です。


見出し:


深夜のショートコント集「祝女」は
スマッシュヒット



コラム本文:

最近、ひかれる番組を挙げるなら、断然、木曜夜のNHK「祝女」である。

「淑女」と書くところを変換ミスしたようなタイトルは、女性のためのガールズ番組やレディース番組を思わせる。

だが、これは男性視聴者も必見の<笑える“女ごころ”講座>なのだ。

中身は「女の本音」をテーマとした、読み切りのショート・コント集。

放送が22時55分からということもあり、結構キレがいい。

中でも出色なのが「夜11時の女・宇佐美怜」だ。

夜の酒場でワケありカップルが話しこんでいる。

男は妻と別れることもなく女との関係を引っ張りたいようだ。

と、そこに登場する宇佐美怜(ともさかりえ)。

何人もの弁護士を従えて、男に「今の言葉、彼らの前で言ってごらん」と迫る。

YOUが毒舌クラブ歌手を演じるのは「MURMUR LIVE」。

ムーディーな伴奏をバックに彼女はゆっくり語り出す。

「レストランのレディースデイって、あるじゃない?最近気づいたんだけど、あれって・・」。

女たちの日常を、女ならではの針でチクリと刺すのが小気味いい。

この番組、女性視聴者は「ある、ある」と納得だろうし、男たちは「そうなんだあ」と新発見・再認識の連続のはず。

笑いの中に、女性が女性を見つめる客観的な眼、つまり「批評精神」があることもスマッシュヒットの理由である。

(日刊ゲンダイ 2010.11.23)