今、彫刻家・五十嵐威暢(いがらし たけのぶ)さんが取り組んでいるのは、札幌駅に置かれる巨大なテラコッタ作品である。
その制作のプロセスを、ずっとカメラで追ってきた。

最終的には、ドキュメンタリー映画として完成させる予定だ。

アトリエというか、作業場は、信楽にある巨大な工場。


今回は、太い柱のような粘土で、さまざまな形を創っていく様子を“公開”したのだ。

五十嵐先生は、時折解説をはさみながら、見学者たちの前で、どんどん作業を進めていく。


道具もユニークで、ピアノ線のごときワイアーで曲線状に粘土を切っていったり、角材でばんばん叩いたり・・・・。

まるで子どもが遊んでいるようだが(笑)、「アートは遊び。遊びはアート」が持論の先生だから、当然か。
こうして何百本もの粘土と向き合ってきたわけだが、この日、ついに先生の作業はゴールした。
そのゴール寸前の、数本分の制作現場を公開したことになる。


ラストでは、先生がその中の1本にサインを入れた。
みんな、拍手。


今後、形を与えられた粘土たちは、十分に乾燥させた上で、焼かれることになる。
メガ信楽焼?(笑)
札幌駅に、この巨大な彫刻作品が置かれるのは、まだ先だ。
