碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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なかなかヘビーな『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』

2010年11月22日 | 映画・ビデオ・映像

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』を観てきた。

劇場を出る時の感想は、まず、「こんなに陰々滅々たる作品だっけ?」でした(笑)。

まあ、とにかく暗い、重い、冷たい(風景もグレー系ばかり)。

それと、ハリーもハーマイオニーもロンも、もはや少年少女ではなく、かなり大人に近い風貌となっており、かつてのような溌剌とした明るさは求めようもない。

ビジュアルのSFX技術も一見の価値はあるものの、すでに多くの作品で慣れてしまったせいか、特別驚くようなことはない。

もちろん物語としては重層的でよく練られており、かなりのチカラ技だと感心する。

ただ、前作、前々作あたりを、DVDで復習しておかないと、置いていかれそうだった。

次のPART2で大団円となるわけだが、確かに、そろそろ終わりでいいかもしれないね。

陰々滅々の向こうに、光が見えるラストであることを祈りたいです(笑)。