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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

AKB48「キスCM」をめぐって

2012年04月21日 | メディアでのコメント・論評

BPO(放送倫理・番組向上機構)が、3月に寄せられた「視聴者の意見」を公表した。

その中に、AKB48が出演しているUHA味覚糖「ぷっちょ」のCMに対する多くの批判があった。

この件を日刊ゲンダイが記事にしており、その中でコメントしています。


抗議殺到
AKB48「キスCM」の
問題シーン

相変わらずAKB48は絶好調だ。まるでメディアジャック。出演CMは朝から晩まで流れっぱなしである。それもそのはずで、契約企業は飲料、製薬会社など15社近く。

これだけあれば、目に付かない方がおかしいが、快進撃にブレーキがかかり始めている。19日、BPO(放送倫理・番組向上機構)が出演CMについて、多くの批判が寄せられていると発表したのだ。

問題視されているのは、UHA味覚糖「ぷっちょ」のCM。リレーのようにキャンディーを口移しにする映像について、<不衛生だし、気持ち悪い><こんな品位に欠けるCMはやめてほしい>という意見があったという。

また、BPOの「視聴者の意見」(3月分)のコーナーには、<PVで10代の女の子を含む子が下着になって抱き合ったり、「私と赤ちゃん作らない?」というCMをしたり、非常に不快である>と、AKB48そのものを批判する記述もあった。

CMに対する感想は人それぞれ。まったく気にならない人も多いだろうが、識者はどう受け止めたのだろうか。上智大教授の碓井広義氏(メディア論)が言う。

「オンエア直後から少しやり過ぎとは思っていました。なので批判がある理由はわかります。あのお菓子がポッキーみたいにもう少し長いか大きく、口移しをしても“キス”みたいに見えなければセーフだったかもしれませんね」


目立てばアンチが出るのは、この世の常である。

(日刊ゲンダイ 2012.04.20)


・・・・CMというのは、出演者のファンだけが見るわけではないので、
”さじ加減”が難しい。

さすがに、あの“キスリレー”は、「おいおい、大丈夫?」の感があり、
やはり指摘されちゃいましたか(笑)、といったところです。




BPOが公表した「2012年3月に視聴者から寄せられた意見」は以下の通りです。

番組全般
【CM】

•アイドルの宣伝にしか見えず何を伝えたいのかわからないCMや、うるさいだけのCM、内容をかいつまんだ番組のCMが多くてうんざりしている。気持ちよく印象に残るCMが少ない。CMを見て、逆に商品の購買意欲が薄れたりする。

•AKB48が口移しでキスをしてお菓子を食べる「ぷっちょ」のCM。こんな品位の欠けるCMはやめてほしい。食べ物を口移しでリレーすることは不衛生だし、気持ちが悪い。オタクだかファンだかを喜ばせるようなことがしたいのか不明だが、このグループはPVで10代の女の子を含む子が下着になって抱き合ったり、「私と赤ちゃん作らない?」というCMをしたり、非常に不快である。CMをいちいち情報番組で取り上げるので、見たくなくてもくだらない情報が入ってくる。


青少年に関する意見
<概要>

放送と青少年に関する委員会に寄せられた意見は196件で、前月より86件増加した。
今月は、CMに関する意見が116件、次いで低俗・モラルに反するとの意見が17件、表現・演出に関する意見が16件と続いた。

CMに関する意見が突出した数となったが、これはアイドルグループのメンバーがお菓子を口移しで渡すシーンへの嫌悪感を示す意見がほとんどであった。

【CMに関する意見】抜粋
•アイドルグループがお菓子を口移ししていくCMは、子どもが真似をしそうだ。口腔内細菌も怖いし、同性愛を助長するようにも思える。子ども向けのお菓子のCMなのに、いかがなものか。子どもの視点だと食べ物で遊んでいるとも取れる。とにかく汚いのでやめてもらいたい。

•お菓子が主体というより、アイドル同士の「口移し」場面を強調しているようにも感じ取れ、CM自体に意味が無いようにも思われる。CMやテレビ番組は、子どもたちや社会に大きな影響力がある。教育上好ましくないので、このCMを直ちに放送中止にするべきだ。

•アニメを2歳の子どもと見ていたら、女の子同士が口移しでお菓子をリレーするというCMが流れ、とても不愉快な気分になった。子どもも、何のためにこの女の子たちはキスをするのかと気持ち悪がり、親としても説明に困ってしまった。せめて子どもの目に触れぬよう、アニメの合間に流すことだけでもやめてもらいたい。

•アイドルの女の子同士がお菓子を口移しするCMを見て、保育園児の子どもが、お菓子の代わりに消しゴムをくわえてキスをする真似をしたが、間違えて飲み込まないかと心配した。

4月の、ある日

2012年04月21日 | 大学

大学も、平常運転の2週目に入りました。

たとえば、こんな一日。



朝、北の国から来た“若い友人たち”(笑)が立ち寄ってくれました。



午前中、テレビセンターでの実習科目も始動。



午後、3年生ゼミの面々。





夜は、大学院の新入生歓迎会でした。