日刊ゲンダイに、沢尻エリカの“女優復帰”に関する記事が掲載され、その中でコメントしています。
沢尻エリカ
女優復帰作「悪女について」の不安材料
スタッフは超一流
女優復帰作「悪女について」の不安材料
スタッフは超一流
このところ鳴りを潜めていた沢尻エリカ(26)が、4月30日放送のTBSの特別企画「悪女について」で主演するが、失敗は許されないと話題になっている。
原作は有吉佐和子。謎の転落死を遂げた女性実業家・富小路公子の波乱に満ちた半生を描く物語だ。脚本は向田邦子賞などを受賞している池端俊策。プロデューサーと演出は八木康夫と鶴橋康夫という、ドラマ界の大物が担当する。
出演も一流どころといっていい。西田敏行をはじめ、泉谷しげる、船越英一郎、東ちづるらが脇を固める。
「沢尻にとって“別に騒動”以来、事実上の“女優復帰作”です。芸能界の大物が動いてキャスティングされ、最近では珍しい大御所集合のドラマになった」(事情通)
上智大教授の碓井広義教授(メディア論)も「ドラマ黄金時代の陣容だけに楽しみ」というのだが、雲行きは怪しい。
TBSのHPを見ると沢尻の番組宣伝のための出演がまったくないし、PR不足の感は否めない。
「沢尻が番宣に協力しないのは、彼女と業務提携しているエイベックスがこのドラマに乗り気ではないのが理由でしょう。エイベックスは先週、製作会見が行われた北野武監督の次回作『アウトレイジ ビヨンド』への出演を希望していたからね。こちらはスケジュールが合わず、実現しなかったようで……」(事情通)
7月には美容整形がテーマの主演映画「ヘルタースケルター」が公開されるが、その前にこれでコケたら失笑ものだ。
(日刊ゲンダイ 2012.04.23)
・・・・このドラマが、豪華なベテラン制作者たちの「やりたかった企画」なのか、それとも、単に沢尻エリカ“復帰”のために用意されたものなのか、それは知らない。
《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。
原作は面白い小説だし、池端さんの脚本で、鶴橋さんの演出なら、極論を言えば誰が主演女優でも(笑)、それなりの作品になるとは思う。
ただ、約35年前の小説を、2012年の今、沢尻主演でドラマ化することの意味が、イマイチよく見えない。
特に、現在、沢尻エリカに対する“需要”が、視聴者側にどれだけあるのかが疑問。
まあ、「問題物件」への興味、「怖いもの」見たさ、なんてのも多少はあるかも(笑)。
それに、敢えて“逆風”に立ち向かうのもまた、制作者の醍醐味だ。
いずれにしても、オンエアを待ちます。