いやはや、びっくりな映画だった。
ティモ・ヴオレンソワ監督『アイアン・スカイ』。
あのナチスが、なんと「月の裏側」で生き延びていて、地球に大攻勢をかける、というお話なのだ。
奇想天外というか、大胆不敵というか、最新のVFX技術も駆使しての地球総攻撃である。
ヒトラーも草葉の陰で拍手喝采か(笑)。
全体としてはB級感たっぷりで、笑って見てもいいのだが、役者たちは大真面目で演じているし、見せ場も本気で撮っていて、それがまた奇妙な迫力となり、笑っていいのか、そうじゃないのか、やや迷っているうちに終わってしまったような・・・。
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誰にもおススメの作品ではなく、でも、こういうのって後からじわじわ来たりするから、見ておくのもいいよ、とも思う。
なんとも侮れない1本なのだ。
ただ、ちょっとだけ言わせてもらえば、ストーリーが「もっとハネてもよかったんじゃないの?」ということになる。
もしくは、「もっとバカやってもいい」。
いや、「やって欲しかった」。
今年屈指の“愛すべき珍品”であることは間違いないです(笑)。
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