碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

本日(金)午後、北海道テレビ「イチオシ!」に出演

2012年10月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

本日(金)、15時45分からHTB北海道テレビ「イチオシ!」に、
いつものコメンテーターで生出演いたします。

そうそう、今日は十勝出身「さくらまや」さんがゲストで登場(拍手!)、とのこと。

土曜ゴールデンの「関ジャニ仕分け∞」で、準レギュラーを勝ち取った(?)歌唱力が、どどーんと披露されるはずです。


・・・・というわけで、道内の皆さん、どうぞよろしくお願いします。


ゴールデンタイムのフジテレビ「世界は言葉でできている」

2012年10月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

現在は某放送局にいる、かつての“碓井ゼミ生”から、メールが届きました。


碓井先生:

ご無沙汰しております。

****です。

先生は
昨日の「世界は言葉でできている」(フジテレビ)、
ご覧になりましたか?

深夜番組の頃、
新聞に批評を書かれていたと思いますが、
ゴールデンに進出しての評価は
どうなのだろうと思ってメールしました。



以下は、
私の返信です(原文のまま)。


**へ:

碓井です。

連絡、ありがとう。

うん、見たよ(笑)。

まず、私自身は
「深夜ならでは」のものを
安易にゴールデンにもってくることには
反対の立場です。

もしも
もってくるにしても、
出来るだけ深い時間であって欲しい。

昨夜見た印象では、
いい悪いはともかく、
ベースは深夜の頃のテイストで
やっていたように思う。

でも、
ゴールデンの視聴者は
違うからねえ(笑)。

私は
テレビに
大人も見られる「知的エンターテインメント」が
増えて欲しいと思っているけど、
「世界は・・・」が“ゴールデン向き”の
知的エンターテインメントとは思わない。

まだ知らないけど、
視聴率は
低かったんじゃないかなあ。

低くてもかまわないけど(笑)、
ゴールデンで存続可能な
数字は欲しいわけでしょう。

あの「遊び」には
ふさわしい置き所があるわけで、
いじり始めれば
似て非なるものになるし、
これから大変だと思うよ。

ズバリ、
フジの「編成ミス」と見たが、
いかが?(笑)




視聴率は6.2%だったとのことです。

う~ん、なるほど(笑)。


以下は、今年の2月、日刊ゲンダイに書いた、深夜時代の「世界は・・・・」についての文章です。

ご参考までに。 


単純なクイズではなく
知的遊びの要素がある点が
斬新だけど・・・


「似たようなバラエティ番組ばかりでつまらない」とお嘆きの皆さんには、フジテレビ火曜深夜の「世界は言葉でできている」がオススメ。

司会は佐野瑞樹アナと生野陽子アナ。テーマは「名言」。過去の偉人のソレはもちろん、現在活躍する人たちの“生きた言葉”を紹介する。

見どころは単純に名言を当てるクイズ形式ではなく、パネリスト(コトバスターと呼ぶ)がアレンジして、「名言を超えるようなグッとくる言葉」を創作する点。一種の“頭の体操”や“知的遊び”の要素があるのだ。

先週登場したのは、90年代にサッカーのバルセロナFC監督として活躍した、ヨハン・クライフの「○○を恥と思うな、○○を恥と思え」という言葉。

これにバナナマンの設楽統は「敗北を恥と思うな、次の敗北を恥と思え」、小島慶子は「弱点を恥と思うな、弱気を恥と思え」と答えた。どちらもいいセンスだ。

実際のクライフの名言は「美しく敗れることを恥と思うな、ぶざまに勝つことを恥と思え」。

スタジオの観客は本家クライフよりも、バナナマン設楽のアレンジの方が“グッとくる”と支持した。このあたりが番組の真骨頂である。
 
新機軸の番組を開発しようとするチャレンジ精神は評価に値する。

ただひとつ、残念だったのは“紅一点”の生野アナがワンショット(アップ)で抜かれるのが1回だけだったこと。

深夜番組で彼女目当ての視聴者もいるだろう。カメラ割りにはぜひ工夫を。

(日刊ゲンダイ 2012.02.21)