渋谷のNHKホールへ。
NHK音楽祭2012「世界のマエストロ~輝ける音楽界の至宝~」。
NHK交響楽団、ロリン・マゼール(指揮)、アリス・沙良・オット(ピアノ)という組み合わせだ。
曲目は・・・・
ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 作品72
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
チャイコフスキー/交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
・・・・82歳だというマゼールだが、お元気で何より(笑)。
悠々たる指揮ぶりは、時にユーモアさえ交えて。
ステージ上を、腕を振り、大股で歩く姿もチャーミングだ(笑)。
そんなマゼールがお目当てだったのだが、グリーグの時の
アリス・沙良(さら)・オットのピアノにびっくり。
1988年ドイツ人と日本人の両親のもとミュンヘンに生まれる。4歳から本格的にピアノを学び、5歳で最初のコンクールに入賞。1995年ドイツ連邦青少年音楽コンクール優勝を皮切りに、97年スタインウェイ国際、98年イタリア・リゲティ国際、99年ハンブルク音楽ホール、2000年グロートリアン・シュタインヴェーク国際、01年及び02年ミュンヘン・カール・ラング、03年リンダウ・ロータリー・ヤング・ミュージックの各コンクールで全て第1位受賞。2003年には権威あるケーテン・バッハ・コンクールで第1位と市長特別賞も獲得。2004年史上最高得点でイタリア・ピエネロ・デルヴァルティドーネ国際コンクール優勝、05年欧州ピアノ指導者連盟コンクールでも第1位桂冠。2003年からバイロイト音楽祭に招かれ、ワーグナー愛用のピアノでリサイタルを開催、06年リストの超絶技巧練習曲全曲を演奏して奇跡を成し遂げたと評される。ミュンヘンのヘルクレスザール、アムステルダムのコンセルトヘボウほか世界の主要会場で出演を行っており、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、チューリッヒ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭等著名フェスティバルへの招待も数多い。
クラシックの素人である私が聴いても、「こりゃ、すごいや」という見事な弾きっぷりでした。
しかも、なぜか裸足だし(笑)。
その指というか、腕というか、動き方がハンパじゃなく、しかも正確で。
「リスト:超絶技巧練習曲集」なんてアルバムを出しているのも納得です。
細い体なのに、ここぞってところでは超パワフルで、椅子からお尻が飛び上がるような感じで、鍵盤をぶっ叩く。
それに、噂以上の美形であります(笑)。
美と才能ってことで、最強?
出てくるんですねえ、こういう人が。
いいものを拝見、いや聴かせていただきました。