北海道に出張していた娘からのお土産です。
「AIR DO」の機内で使われている紙コップ(笑)。
マスコットである「ベアドウ」が描かれており、あまり可愛いので、お願いして、新品を頂戴してきたそうだ。
私のパソコンの壁紙は、ずっと「AIR DO」。

「AIR DO」なら、今も、私の好きなボーイング767に乗れる。
「ベアドウ」も飛び続けている。

<おまけ>
2005年4月に雑誌広告のページに書かせていただいた“飛行機エッセイ”です。
旧友ボーイング767
3年前から北海道・千歳にある大学で教えている。ただ、東京でもいくつか授業があり、毎週、東京と北海道を往復する生活だ。「大変だね」とよく言われるが、子どもの頃からの航空ファンなので、この〝飛行機通勤〟自体がとても愉しい。
羽田―千歳の路線で使用される旅客機は、大型のボーイング747(ジャンボ機)や最新型の777が多い。だが、私が好きなのは767だ。定員が300名に満たない中型機で、その大仰でない気軽な雰囲気が通勤にはちょうどいい。
20数年前、コンピュータ制御によるハイテク機として登場した767。その開発プロセスを追うドキュメンタリーで、シアトルにあるボーイングの工場を長期取材した。手作業のリベット打ちから過酷な耐用実験までを見るうち、飾り気はないが実直な人柄(?)の767に好感を持つようになった。
当時、この新鋭機を日本で最初に導入したのは全日空である。私たちは完成したばかりの一番機を日本へ運ぶフライトに同乗し、取材を続けながら帰国することになった。工場内の滑走路を飛び立った767は、アンカレジを経由して羽田を目指した。
途中、千島列島の南に差し掛かった時のことだ。「ソ連のミグ(戦闘機)にでも遭遇したら危ないなあ」と言って機長が笑った。当時、全日空はまだ国内専門で、国際線にデビューしていなかった。翼に描かれた見慣れぬANAの文字。他国の戦闘機に「怪しい奴」と思われたら大変、というジョークだったのだ。
今でも767に乗るたび、旧友に出会ったような懐かしさと安らぎを覚える。地上を離れた途端、爆睡するのはそのせいか。いや、乗り越しの心配がないだけかもしれない。