先週の第1回を見て、あまりの「あざとさ」に半ばあきれて(笑)、このドラマはもう見ないだろうなあ、と思っていた。
ところが取材を受けるため、第2回も拝見することに。
で、予想通りの展開がそこにあった。
豊川悦司が若年性アルツハイマー病であることを、娘の芦田愛菜や周囲の人たちに隠していることで、つまり「なぜかいろいろ忘れちゃう」ことで発生するトラブルが並んでいたのだ。
たとえば、取引先に見積もり書を届けることを忘れた。娘の靴のサイズを忘れた。買い物に出て、家までの帰り道を忘れた等々。
まあ、病気を告白するまでは、そればっかりが続くはずだよね。
それに、なんだか病気の進行が早い。
先週、このドラマの中の医師が言っていた、「自分が誰であるかもわからなくなる」状態へと、どんどん近づく感じ。
もちろんストーリーの都合なんだろうけど、見ている人は「若年性のアルツハイマーって、こんな速度で行ちゃうんだなあ」と思うはずだ。
結局、この2回目を見ても、先週の印象は変わらず、むしろ強化されたような気がする。
「泣かせるドラマ、そして数字を取れるドラマにするために、リアルな病気を使って、登場人物たちの運命を、作り手側が安易に弄んでいる」ということだ。
自分たちの都合を優先し、若年性アルツハイマー病の患者さんにも、そのご家族にも、十分な配慮がなされているとは言えない。
できれば、この“他人の不幸ドラマ”を楽しむ人が、あまりたくさんは、いないほうがいいなあ、などと思っています。
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「難病」と「子役」を駆使した不幸物語「ビューティフルレイン」
2012年07月02日
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