日本共産党東村山市議団は、17日、市長に対しエアコン設置を求める署名を提出しました。
今年の夏の猛暑は例年以上で、
クーラーを使えなかったお年寄りが亡くなると言う事態も起こりました。
子どもたちが毎日勉強している教室も大変な暑さでした。
文部科学省が『学校保健安全法』で設けた『学校環境衛生基準』によって
教室の室温や教室内の二酸化炭素濃度なども、
学校薬剤師により測定をしなければならないことになっています。
環境基準における教室の温度は10度以上30度以下となってます。
ところが今年の教室の温度は、安全基準を大きく超え39度、40度にもなりました。
学校の、子どもたちの安全が確保できない状態になっていたのです。
共産党市議団は、8年まえから、学校教職員からの教室が暑くて授業が大変、子どもたちが勉強に集中しなくなっているとの声を受け、夏の教室にクーラーの設置を求めてきました。
当時、市長も教育委員会も、その他の会派も何を言っているんだ、子どものクーラーはぜいたくだろうと言う雰囲気でした。
しかし、忘れももしません。
市政30周年を記念して行われた、子ども議会で、市内22校の小中学校の代表が、異口同音に「学校の教室にクーラーをつけてほしい」と発言したのです。
この時、当時の教育長は、「クーラーを付けたら子どもたちが外で遊ばなくなる」などと拒否の答弁を子どもたちの代表にいたしました。
当時の子ども達は、「教育長さんが夏の暑い日に学校の教室で授業を受けてみればわかる」と痛烈に反論したものです。
その後、間もなく小中学校の教室に扇風機が付けられました。
子どもたちの、議会での追及の成果だと思っています。
しかし、この夏は、その扇風機がほとんど役に立ちませんでした。
学校教室にエアコンの設置をと言う要求は俄かに重要な
子どもたちの学校生活の安全を確保する課題になりました。
こうした中で、今年9月議会の決算委員会で私は、この夏の教室の温度を明らかにさせ、クーラーの設置を求める質疑を行いました。
その時も、教育委員会は、クーラー設置に決して前向きでは無く、お金が無いと繰り返していました。
日本共産党東村山市議団は、この間街中でのエアコン設置へ署名にも取り組み、大きな共感を広げてきました。
10月22日、この学校環境衛生基準に照らし、来年夏までに市内小中学校の全教室にエア
コンをつけるよう市長に緊急要望を提出し、来年度への準備を求めました。
また今議会の一般質問でも日本共産党の田中議員がエアコンの設置を求めました。
市長は「すべての学校教室にエアコンをつけるには20億円掛る」と難色を示しながらも「何とかしなければならないとは思っている」と答えています。
東京都は、3年間の期限付きで、多摩地区の学校教室へのクーラー設置に補助金を付けるつもりだと発表しました。詳細はまだ明らかではありませんが、この制度を利用して一気に教室へのエアコンを付けるべきです。
日本共産党東村山市議団は、他団体にも呼び掛けて、17日午後、市長に署名を提出しました。
市長は、学校耐震化が最優先課題であるが、今後東京都の補助要綱などよく見て一気にとは言えないが、検討をすると答えました。
事は、文部科学省が定めた学校環境衛生基準に反する事態です。
改善の責任は、東村山市にあります。
教育委員会にあります。
地球温暖化が進行し、異常気象が続く昨今、クーラーの設置はぜいたくという言い訳は通用しません。