寸法は感覚で計り、指先に目を付けて
今日の講座は、黒留袖に後見結び。 六通の帯で三種類のつの出し。 男の着流しに角帯三種。などを学びました。
例えば、帯の固さや厚みによって、当然のことですが手先の長さが違います。
「手先は何㎝ですか?」と言われますが、答えようがありません。
力のある男性が結ぶ場合と、非力な女性の場合でも違ってきますし、結び方のクセでも違います。
同じ寸法の手先で結んでも、全然違ってきます。
ガサガサと、ツルツルの帯では締め方までが違います。
ですから帯の手先の寸法は感覚的なのです。
着付けの場合、視線は衿の合わせに集中しながら、隠れた衿先を見ないで処理する時があります。
そんな時は、指の感覚が鋭敏にならなければなりません。
見えない部分は指で見ているのです。まさに「指先に目をつけて…」なのです。
着付けは学んでいくと、本当に楽しくなります。
22日(金)は、小倉駅新幹線口の「KMMビル 地階」で、午前10時~、午後1時半~の2講座が開催されます。
飛び込みの見学者にモデルをお願いしました
福岡の「ももち文化センター」で行なわれている、「舞踊と振袖の着付け特別専門講座」夜の部では、今日二人目の見学者がお見えになりました。
ちょうどこの時は、「江戸時代の茶屋などで、お仕事をしている娘姿」の着付けをお勉強している時で、見学者の方にモデルを経験して頂きました。
「黒繻子衿のきもの」に「ヤの字の帯結び」、「タスキ掛け」に「赤の蹴出し(けだし)」と「前掛け」を着付けます。
モデルを引き受けて頂いた見学者の方も、興味深く楽しんで頂きました。
着付けを学んだのは、大手の貸衣裳の着付けの専門家、 M さんで、ひとつひとつ確認しながら学んでいらっしゃいました。
21日(木)は、10時~、13時30分~、18時30分~の3回、ともに「ももち文化センター」4階の和室で開催されます。
当日の見学は自由です。遠慮なくお越し下さいませ。
お問合せは、090-4489-9745 市来まで
後見のバランスがむつかしくて!
20日は、「ももち文化センター」の「舞踊と振袖の着付け特別専門講座」の第一日目でした。
いつもは、花嫁の着付けを専門にしている A さんが見学にお越しになりました。
近く行われる「舞踊の会の着付け」を任されていて、インターネットで「きつけ塾いちき」を知り、お問い合わせをいただいたのです。
学びたい内容は、「両角の後見結び」。
「何度結んでみてもバランスが悪く、どうしたらいいか困っている。」とのこと。
講座では A さんのために実際に後見のバランスの取り方などをお見せして、ご本人にも結んでもらってお勉強してもらいました。
カメラ、ビデオの撮影が出来ることにも驚かれていましたが、さっそく携帯で撮影されていました。
講座へも入学していただき、引き続き明日もお見えになる予定です。
下の写真は後見の着付けを撮影する受講生。