「衣裳の着付け」、学び続ける人形師
9月5日(水)は、「ももち文化センター」で行われている、「舞踊と振袖の、着付け専門講座」の一日目でした。
午後の部では、博多人形師の Ⅰ さんがおけいこにみえました。
技術を学ぶ前に、時代風俗衣裳研究家でもある学院長と、各種の衣裳について、真剣に話が弾みました。
これまで博多人形のモチーフには、きもの姿や、日本の芸能である、能や歌舞伎などが多いのが特徴です。
しかし最近では、現代的な作品も多く、若手の分野が広がっています。
彼の作品も先日、福岡市長賞を受賞し、注目されています。
さて、人形師が歌舞伎や能を題材する場合に、衣裳の外的な形や、着付けの仕組みを知ることは、極めて大切な要素のひとつです。
Ⅰ さんが「きつけ塾いちき」の講座に来られているのは、そのことがあってのことです。
時代物の衣裳の着付けを学んでいる彼の姿勢こそ、次世代の博多人形を支える力になっていくのではないかと思います。
後半は、御殿もの…「裾引きに一文字」をおけいこ。
今日の後半の技術講座は、「裾引きに一文字」。
祝儀舞などによく登場する形です。
帯止を使った一文字をしっかり学んでいらっしゃいました。
(おけいこの写真を撮るのを忘れてしまいました…申し訳ございません。)