古いものを改造して使いやすく…
「きつけ塾いちき」の衣裳方は、日本舞踊の舞台裏の着付けをさせて頂いています。
特に舞踊の場合には、針糸を使う機会が多く、手を伸ばせるところに針や糸があれば、こんな便利なことはありません。
針に糸を通す時間が勿体ないので、糸通し器も装着してあれば言うことなし。
私たちの使っているのは、高さ91cm、横幅15cm、奥行き7.5cmのスタンドです。
写真にはありませんが、スタンドの上には糸通し器。
赤く丸い入れ物の中には、赤・白・黒の30番の木綿糸を巻いたボビンが入っています。
三色の糸はスタンドの上部から出る仕組みです。
三段ある一番上の板は、針山代わりのマグネットです。そっと置くだけで針をしっかり保持してくれます。
二、三番目の浅めの箱は、着付けで使う安全ピンや、ハサミなどを置きます。箱の底はマグネットです。
これまでは、二組のスタンドを合体させて持ち運べるように作ったのですが、「一組だけのスタンドが必要」との事で作ってみました。
衣裳方は基本的に二人一組で着せ付けます。
一組にひとつ裁縫スタンドが必要で、10人…5組で伺う時には、スタンドは5つ必要になってきます。
11月にお受けした舞踊の会は、踊り手86名の皆さまを着付けますので、スタンドが足りなくなって、古い形のスタンドを解体して作り直しました。
けっこう重宝している、着付けの小道具です。