振袖の資格試験にも合格して…さらにスキルアップを!
振袖着付けを学び、着付けの資格を得た前村さん。
次に目指すのは、帯結びの専門コース…「帯専科」です。
振袖を着付ける時に、女性の雰囲気に合った帯を結ぶには、レパートリーを増やしていかなければと…始めました。
今日はその二回目で、帯結びは「舞いダラリ」。
帯でも、時代によって長さに長短があり、硬さもいろいろです。
出されてきた目の前の帯が、覚えた帯結びを結べるとは限りません。
帯とよくお話(観察)をしながら、帯結びも選ばなければなりません。
ですから、実践に役立つお勉強はことさらに大切です。
小学生と中学生のお嬢さんが成人式を迎える時に、素敵な着付けをされる前村さんが目に浮かぶようです。
11月7日の認定式では、「振袖着付けの認定証」を授与されることになっています。
学びたい着付けを、その日から…「きつけ塾いちき」は「平屋建て」です。
「きつけ塾いちき」の教室は、ピラミッド型ではありません。簡単に申し上げると「平屋建て」です。
着付け教室の場合、ご自分できものが着れる(自装の着付け)の教室を、3級…2級…1級と進み、上級へと進級していきます。
確実に実力をつけていき、進級して、振袖の着付けなどを学ぶわけです。
着付けの先生の資格はその上にあり、指導者としてのあり方も学びます。
しかし、「きつけ塾いちき」のシステムは、従来の教室システムとは異なっています。
ピラミッドがありません。たとえば…
●自分できものを着るより、成人式などの着付け師として振袖を着せてあげたい。
●美容師なので、附下げ・留袖・振袖・七五三など、「お客さまのきもの」の着せ付けだけを学びたい。
●短期間で(例えば一週間で)、花嫁の着付けを身につけたいのですが、出来ますか。
●着付け教室で講師をしています。先日、日本舞踊の着付けを頼まれて出来なかった。舞踊の着付けだけお勉強できないか。
●きものの仕来り(TPO)をお勉強したいのですが、そんなお勉強が出来ますか。
そんな要望に応えるために、ずいぶん昔から、「平屋建ての教室」を行ってきています。
いつでも、お勉強したい分野だけ…たとえば花嫁の着付けだけ…入学して、その日から学べるシステムです。
多くがプロフェッショナルの講座のように見えますが、参加されているのは、「きものを学ぶのが始めて」という女性から、プロまでさまざまの方がお見えになっています。
仕事上学ぶ必要があったり、どうしてもお勉強したい、自分の人生の中できものに関わりたいなど多くの方が、それぞれの理由で来られていますので、おけいこも真剣そのものです。
貴女も、学びたい着付けがあればお問合せください。ご希望が叶えられるよう努めます。
おけいこ場のご紹介…
お問合わせは…
フリーダイヤル、0120-29-8144
担当者携帯、090-4489-9745
子供たちの成長を願って!
11月が近づくと、全国でかわいい子供さんたちの成長を願って、七五三の準備が始まります。
三歳の「髪置の儀」…男の子、女の子とも
五歳の「袴着の儀」…男の子
七歳の「帯解の儀」…女の子
医療が進歩していない昔は、未熟児はもちろん、健康な子供でさえ、流行り病や大きな怪我でその成長を待たずに亡くなりました。
統計が残っている明治時代でも、生後1年以上生存している赤ちゃんはなんと8割。
産後1ヶ月以内に1割が、1年以内にさらに1割の子供が亡くなっているのです。
しかし、医療の進歩や栄養の充足で、現代の赤ちゃんが一年以内に亡くなる割合は0.2%です。
つまり、1000人の赤ちゃんのうち200人が1年以内に亡くなっていた明治時代に比べても、格段の進歩です。
七五三の風習が生まれたのは平安時代の貴族の中からだと言われていますが、かわいい子供の成長を願う、当時の家族の願いは、今からすると想像も出来ないほど深刻なものだと思われます。
七五三の儀式は、そんな子供たちの成長を願う中から生まれたものです。
天下人でさえ…
幼い子供が亡くなる事柄は、天下人といえども同じこと。
徳川三代将軍・家光の子、徳松君(のちの五代将軍・綱吉)は病弱で、成人への成長が危ぶまれていましたが、成長祈願の儀式を執り行ったところ、その後の成長著しく、天下人としての道を歩くことになります。
その儀式の日が11月15日であったことから、七五三が行われる日になったといわれています。
七五三より…薩摩藩の地域に残る「ななとこさん(七草祝い)」
旧薩摩藩の子供のお祝い日は、1月7日に行われる「ななとこさん(七草祝い)」です。
私は、現代の地図の、熊本県・鹿児島県・宮崎県がぶつかる「えびの市の真幸地区」で生まれました。
旧薩摩藩でもあるこの地区で行われていたのは、「ななとこさん(七草祝い)」。
1月7日になると、7才になった子供たちは、重箱を持って、7軒のご近所から、「七草の雑煮…お餅も入っていた」をもらって廻るわけです。
ご近所からのお祝いになるわけですね。
この風習は、現在でも続いており、11月の七五三よりも大切にされて残っています。
7年間よく無事に生きてきたというお祝いと、これからの成長を願った先人たちの仕来りです。
全国でも、七五三にかわる地方独特の風習があるかもしれません。
いずれにしても、子供の成長を願う気持ちの変わりはありませんが…