ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア旗モンスター漁船“Lafayette”がNZ排他的経済水域を通過

2014-02-21 13:02:40 | 日記
2014年02月20日
ニュージーランド発
[ロシア旗モンスター漁船“Lafayette”がNZ排他的経済水域を通過]
世界で最も大きな冷凍加工船“Lafayette”と、そのキャッチャー・トロール6隻の漁船団が、ケルマデック諸島周辺ニュージーランド排他的経済水域を通過していった。
“Lafayette”は4万9,367トンのオイルタンカーの改造船でロシア旗、キャッチャー・トロール漁船団の漁獲物を巨大ホースで吸い上げる。
船主は、中国・香港企業“Pacific Andes International”で、2008年に行われた改造の費用は100百万米ドルとされている。
“Lafayette”のターゲットは、養殖サーモン事業に重要な南太平洋のアジで、2014年2月17日、米国の“SkyTruth”グループの衛星位置確認システムにより、ケルマデック諸島周辺海域を航行していることが確認された。
このトロール漁船団は、ウエリントンにある、南太平洋地域漁業管理機関“SPRFMO”(South Pacific Regional Fisheries Management Organisation)に登録されており、8,300トンのアジの漁獲が認められている。
しかし、報告によると、ロシア漁船だけで、2010年に2万1,315トンが漁獲されており、前年2013年には、その136%まで増加していると伝えられている。
また、国際コンソーシアム機関の調査によると、南太平洋アジ漁業における、この巨大船団の圧力は全体の90%に及んでいる。
なお、“Lafayette”のキャッチャー・トロール漁船団の漁獲物を巨大ホースで吸い上げるアイディアは、旧ソ連によるもので、その加工処理能力は一日1、500トンとされる。

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今年のロシア漁業者サンマ操業への科学的支援は弱まる可能性が高い

2014-02-21 12:16:14 | 日記
2014年02月21日
ウラヂオストク発
[今年のロシア漁業者サンマ操業への科学的支援は弱まる可能性が高い]
昨年2013年、それ以前と同様、太平洋海洋漁業研究所チンロセンターを中核に、ロシア科学研究機関は、サンマ漁業を成功させるための、科学的情報の提供、魚群探査等、産業支援を目的に、当該海域へ科学調査船と研究者を派遣した。
同年8月末には、科学調査船 “Владимир Сафонов”(ウラヂミル・サフォーノフ)がサンマの調査海域へ入り、加えて、科学調査員グループが、加工母船“Петр Житников” (*写真 ペテル・ジチニコフ)に乗船し作業にあたるとともに、9月上旬には、科学調査船“Профессор Леванидов”(プロフェッサー・レヴァニドフ)を調査海域へ投入した。
この科学的支援により2011年から2012年にかけてサンマ漁業は拡大されたが、昨年2013年は、サンマの魚群の特異な行動と、日本漁船、韓国漁船等、外国漁船との激しい漁場競合により、大きな成功を収めることはできなかった。
このような状況下、サンマ漁業への科学的支援の重要さは増しているといえる。
しかしながら、ロシア科学研究機関は、今年2014年について、予算確保が難しく、これまでのような支援体制が組めない可能性が高いと明らかにした。
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