ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

パシフィックアンデス所属大型工船が南太平洋海域IUU船にリストされる

2015-02-09 15:18:24 | 日記

2015年02月06日
米国発
[パシフィックアンデス所属大型工船が南太平洋海域IUU船にリストされる]
“Lafayette”として知られていた、世界最大級の漁業コングロマリット“パシフィックアンデス”の所属大型工船“Damanzaihao”が、南太平洋漁業管理機関の技術コンプライアンス委員会が立案したIUU漁業関与船に最終リストされた。
“Damanzaihao”はペルー漁業に参加し、違法漁業に関わったとされている。
IMOのデータによると、“Damanzaihao”の所有者は中国(香港)の“パシフィックアンデス”となっている。
また、直接的管理者は2013年末から“Sustainable Fishing Resources”とペルーのフィッシュ・ミール業者“Copeinca”となっているが、そこにはカリーニングラードと中国資本が関与するモスクワ企業が登記に名を連ねているとの情報がある。

 (関連過去情報)

 2014年05月15日 モスクワ発
[“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する]
中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループ“China Fishery”社は、今年2014年第1四半期、ロシア漁業会社との協力事業の撤退から、ロシア産スケトウダラの販売が53%下落し、1.053億ドルになった。
今年2014年第1四半期、“China Fishery”の収益におけるロシア・ビジネスの割合は58.5%だったが、同年末には32%程度になっていると予想される。
この構造変化をもたらす代替は、ペルーからの原料調達となる。
“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、2012年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理し、ロシア海域のスケトウダラの60%を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁が調査を開始、外国人投資法等の違反指摘を受け、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却命令を受けた経緯にある。
一方、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)の"Русское море добыча"(ルスコエモーレダブイチャ)は、その後、“パシフィックアンデス”が関与していたとされる“ТУРНИФ”(トウルニフ)“Интрарос”(イントラロス)、“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)“Совгаваньрыба”(ソフガバニルイバ)、"Балтстар холдинг"(バルトスタルホールデイング)、"Маликс"(マリックス)等を次々と買収、2013年に、ロシア海域スケトウダラの最大のクオータ・ホルダーとなった。

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